渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその4(終)─令和3年2月予算特別委員会先議議案総括質疑(令和3年2月16日)

2月16日、
宮城県議会予算特別委員会において、
渡辺勝幸は総括質疑(35分)に立ちましたので、

その質問内容等についてお伝えしたいと思います。

今回が最終回、昨日の続きです。

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【4 「新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金」について】

(1)今回補正で計上された新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金は、
今後の時短要請に対応する予備的な予算とのことだが、その事業内容はどうか。

渡辺:
今回、補正予算で計上されました「新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金」についてお伺いいたします。
今後再び営業時間短縮の要請が行われた場合、
協力金を予備的に計上するとのことでありますが、
その事業内容についてうかがいます。

村井知事:
「新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金」は、
営業時間短縮の要請が行った際に、要請に全面的にご協力をいただいた事業者の皆様に対しまして、
支給するといったような内容でございます。

今月五日に開催されました、新型コロナウイルス感染症対策本部会議におきまして、
仙台市全域を対象とした営業時間短縮要請は解除されたものの、
今後の感染状況によっては躊躇なく、再度、営業時間短縮要請を行うこととされましたことから、
今回、協力金の予算につきまして、あらかじめ計上させていただくということにいたしました。

協力金の対象となる施設や要件につきましては、要請の内容を踏まえ、
決定されるものでありますけれども、
今回の予算は、仙台市全域の飲食店に、15日間要請すると仮定して積算をさせていただきました。
したがってそれよりエリアが広がる、あるいは期間が延びるとなりますと、
あらためてまたご相談を申し上げることになるということであります。

(2)「みやぎお知らせコロナアプリ」の現在の登録施設数及び
利用者登録数はどうか。

渡辺:
仙台市全域15日間を想定ということでございました。
躊躇なくということでございますので、その場合には、
再度のご対応をお願いしたいと思います。

本県におきまして、過去にクラスターが発生した業種の店舗等の感染対策を支援するため、
感染者が認められた場合、利用者に対して、
迅速に感染情報を伝達するということで、
「みやぎお知らせコロナアプリ(MICA)」が提供されております。

メールアドレスを登録するだけで、
迅速に感染情報等をメールで伝達するものであり、
非常に有効な手法であると感じておりますが、
現在の登録施設数及び利用者登録数をおうかがいいたします。

佐藤震災復興企画部長:
我が県では、店舗などが独自に取り組む感染拡大防止対策の支援を目的といたしまして、
店舗などにおいて感染が認められた場合、
利用者に感染情報をメールでお知らせします。

「みやぎお知らせコロナアプリ」通称MICAの運用を行っているところでございます。
昨年5月25日からライブハウスを対象として、
先行して運用を開始いたしまして、その後、カラオケ、飲食店、民設展示場、
県や市町村の公共施設などに対象を拡大しながら、
普及拡大に取り組んできたところでございます。

今年一月末現在における登録施設数は五百三施設となっており、
登録施設においてメールアドレスを登録していただきました。

利用者登録数は延べで、1万2349人となっております。
感染の拡大防止に向けまして、引き続き普及に努めてまいりたいと考えております。

渡辺:
ありがとうございます。ちょっと施設数も含めて、
数としては物足りないかなというように思っております。

(3)協力金申請の機会などを活用し、「みやぎお知らせコロナアプリ」の登録・利用の促進を図るべきと思うがどうか。

渡辺:
今回ですね、「感染症拡大防止協力金」の申請にあたりまして、
必要な書類のなかに、宮城県発行の「新型コロナ対策実施中ポスター」を
申請店舗に掲示している様子がわかる写真を提出すると、
ポスターをですね、県でつくったポスターを貼ってくれという要件がありますが、
こうした飲食店に対する支援の要件とまではしなくてもですね、
せっかくこういった有効な手法である「みやぎお知らせコロナアプリ」があるわけですので、
さらに感染防止策を進めるために、こうした機会を生かした形での、
登録・利用の促進を図るべきであると考えますが、
県としての見解をお伺いいたします。

鈴木環境生活部長:
飲食店等においてMICAなどを活用しまして、
利用者の連絡先を把握することは、感染拡大を防ぐ上で
非常に重要であるというふうに認識してございます。

県では協力金を受け取る要件として、
県が発行するポスター、新型コロナ対策実施ポスター、
このポスターの掲示を求めておりますが、
ポスターの発行要件としても、利用者の連絡先の把握などを対策の一つとして掲げておりまして、
その具体的方法の一つとして、MICAの導入を例示してございます。

そうした示し方をすることで、当該アプリの登録、
利用の促進を図っているというものでございます。

現在、感染拡大防止協力金の申請が受け付けられておりますけども、
申請に当たりましてポスターの取得をして、
ポスターの取得及び掲示を必要としたことから、
12月20日現在で1250件だったポスターの発行数が、
今月8日現在、4793件と急増してございます。

このほかにも、各保健所が各種講習会や飲食店の立ち入り検査を行う際に、
MICAについてのチラシを配布することなどで、普及を図っているところでございます。

今後も、このような取り組みを通じまして、
MICAの登録利用の促進を図ってまいりたいとこのように考えております。

渡辺:
ぜひですね、活用できるものを活用していただきたいと思います。
3月11日の復興10年、震災から10年ということですが、
復興が終わったわけではございません。

財源をどう考えるかということは、事業でございますので、
県として不要不急の支出はないか、
また、政策を予断なく見直すことが求められる状況であると思っております。

また、この前のように急に地震がやってきたり、
昨日は暴風雨というように、いつ何時、何があるかわからないという状況でございます。

全国的に地方財政が厳しい状況になっておりますが、
この経験を踏まえてですね、ぜひ知事には、国や政府与党に対しても、
地方の声をぜひ物申していただきたいと強くお願い申し上げて、
私の質疑を終わりたいと思います。

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質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。

すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。

なお、正式な議事録は後日宮城県議会ホームページで公開されます。
この記事はおおよそのやりとりを表していますのでご理解ください。

「渡辺勝幸 宮城県議会県政活動報告」(ブログ)
⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-category-42.html

インターネット中継の動画等はこちらから見ることができます。
⇒ http://www.miyagi-pref.stream.jfit.co.jp/

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【令和3年2月予算特別委員会先議議案総括質疑(令和3年2月16日)
 渡辺勝幸委員質疑要旨】

1 県コロナ関連予算の総額について

(1)新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、
我が県では震災以来となる累次の補正予算を編成しているが、
今年度のコロナ関連予算の総額についてどうか。

(2)今年度のコロナ関連予算のうち、特別交付税や地方創生臨時交付金など、
国からの財政支援の概算額についてどうか。

(3)一般財源の負担額及び財政調整基金の取崩し額についてどうか。

2 コロナ関連対策費の財源について

(1)新型コロナによる経済的打撃は、県税収入にも複数年にわたり影響が出ると思うが、
現時点の令和2年度及び3年度の収入見込額についてどうか。

(2)減収補てん債は、償還時に交付税措置があるほか、
今年度限りで対象税目の拡充が認められたところであり、
積極的に活用すべきと思うがどうか。

(3)財政調整基金が枯渇し、コロナ対策に苦慮している自治体があると聞く。
緊急時に備えて余力を確保しておく必要があると思うが、
臨時的な財政出動を想定した我が県の対応についてどうか。

3 「新型コロナウイルス感染症対応事業者支援費」について

(1)7月補正でも計上された当該予算について、
今回の事業内容と目的はどうか。

(2)7月補正予算に係る市町村での事業内容について、評価と併せてどうか。

(3)最新の調査では、サービス業よりも悪い指標値を示す業種が存在しているほか、
業種間の支援格差に批判の声も出ている。
市町村によるきめ細かな支援は意義があるものと思うがどうか。

(4)コロナの影響が長引く中、融資の返済時期を控え資金繰りに苦しむ中小事業者が多く、
増額借換や据置期間延長等について早急に周知すべきと思うがどうか。

4 新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金について

(1)今回補正で計上された新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金は、
今後の時短要請に対応する予備的な予算とのことだが、その事業内容はどうか。

(2)「みやぎお知らせコロナアプリ」の現在の登録施設数及び
利用者登録数はどうか。

(3)協力金申請の機会などを活用し、
「みやぎお知らせコロナアプリ」の登録・利用の促進を図るべきと思うがどうか。

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(第3811号 令和3年2月19日(金)発行)