あけましておめでとうございます!─令和6年は「甲辰(きのえ・たつ)」

あけましておめでとうございます。

令和六年、新年のごあいさつを申し上げます。


昨年はみなさまにはお世話になり、
誠にありがとうございました。



今年は、辰年です。

私渡辺勝幸は49歳を迎えます。


辰年は丁寧に見ると、
「甲辰(きのえ・たつ)年」となります。

干支は十干と十二支から成り立ち、
六十年で一周期。

ですから、「今年の干支は?」という問いに対する答えは「甲辰」であり、
今年の十二支は、「辰年」となります。


毎年恒例のことですが、
甲辰年について見ていきたいと思います。


まずは十干「甲(きのえ)」について。
甲は干支の十干の最初、一番目であり、
物事の始まりを意味します。

その昔は、学生の通知表は「甲乙丙丁」の順にあったそうで、
いまでも契約書など法的文書には「甲」と「乙」というのは出てきますね。

陰陽五行思想において、甲は「木の兄」と表し、
これは「木の陽」を意味するとのこと。

五行の「木」は生長、柔和、曲直、春の象徴。
「陽」は積極的や大きいという意味。

つまり「甲」は、急成長、寛大、屈曲、発展といったことを表せるようです。

そして「甲」は「かぶと」の意味もあり、鎧兜、甲冑から生まれていますので、
地中にある種子が地面という殻を破り、
発芽しようという成長の始まりのイメージでもあります。

これは、旧体制が破れて革新の動きが始まるという意味でもあるとのこと。
何かが始まる「甲」年であるとも言えますね。



そして「辰」は、振・伸・震と相通じる意味を持ちます。
非常に騒がしい動揺があるなか、活気が生まれて草木が伸びるものの、
なかなか困難な状況もある、という一年ですね。

東洋においては、龍は、権力・隆盛の象徴として見られます。
「辰」の象徴としてあてられた動物に「龍」、ドラゴンがあり、
ドラゴンの年であるとも言えますね。

権力の動きがある年なのかもしれません。

陰陽五行思想では「辰」も、「木の陽」。


「甲辰」の今年は、
「木の陽」が重なる「比和」と呼ばれる組み合わせでもあり、
気が最も盛んになるともされています。


令和6年「甲辰」は、新たな活動の始まりとなる年、
殻を破る年。

しかし、種子が地中から地上へ顔を出すには大きな力が必要であるように、
様々な困難が降りかかり、そう簡単ではないという年とも言えます。




60年前の甲辰、
1964年(昭和39年)はどんな年であったでしょうか。

「日本人の海外観光渡航自由化。観光目的でのパスポート発行が可能に。ただし年1度、所持金500USドルまでの制限付き」
「東京都世田谷区で竜巻が発生。家屋450戸以上が被害を受けた」
「トンキン湾事件発生」
「高島忠夫長男殺害事件」
「ホテルニューオータニ、東京プリンスホテル開業」
「世界初の高速鉄道、東海道新幹線開業(東京・新大阪間。運賃・料金は合算でひかり2,480円、こだま2,280円)」
「日本武道館開館」
「アジアで初開催となる夏季オリンピック(第18回大会)が東京で開会する(東京オリンピック)。
なお、今大会では初めてオリンピック・ゲーム(男子の正式競技)として柔道が認められた」
「中華人民共和国がタクラマカン砂漠で初の原爆実験に成功し、世界5番目の核保有国となる」
「池田勇人首相、東京オリンピック閉会式の翌日に退陣を表明」
「アメリカ合衆国大統領選挙で、民主党のリンドン・ジョンソン大統領が、共和党のバリー・ゴールドウォーター候補を破り再選」
「仙台空港開港」
「東京パラリンピック開催」
「自由民主党第5代総裁に佐藤栄作が指名され、首班指名を経て佐藤政権発足。
内閣官房長官を鈴木善幸から橋本登美三郎に交代した以外は池田前内閣の閣僚」
「公明党結党」



はたして今年はどんな年になるでしょうか。

前回の「甲辰」は、
やはりいろいろなことがあった年であったようにも感じますね。



今年は宮城県においては、

様々な選挙が行われますが、
来年、令和7年に参院選、知事選、仙台市長選が重なる選挙イヤーとなりますので、
今年はそこに向けた動きが始まります。


旧体制を破り、新たな政治を生み出す年となるよう、
皆さんのお力を借りながら、
今年も何かを「つくる年」にしていきたいと思います。


本年もなにとぞよろしくお願いいたします。



令和六年元旦

宮城県議会議員 渡辺勝幸





【参考】
安岡正篤『新装版 干支の活学 (安岡正篤人間学講話)』
⇒ http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4833421410/cuccakatsu-22/ref=nosim




(第4857号 令和6年1月1日(月)発行)