【渡辺勝幸一般質問】再質問の内容について(後編)【第389回宮城県議会】

9月13日、
第389回宮城県議会(令和5年9月定例会)において、
渡辺勝幸は一般質問に立ちましたので、

このメルマガで数回に渡って、
一般質問の内容等についてお伝えしました。

今回は、

再質問の内容について(後編)

をお伝えしたいと思います。

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【再質問要旨ここから】

○三十三番渡辺勝幸君。
はい分かりました。まず衆知を集めるというのは、ちょっとずれてるなというふうに思いましたけれども、中身の話に入りたいと思います。
今回の新提案ですが、名取の新病院のほかに、にも包括に関する事業予算の大幅拡充、精神保健福祉に関する県の組織体制の強化、この点についてはやはり評価するべき内容だというふうに思ってますし、まだまだ不安な点が出てきておりますので、その点を払拭するための、課題解決はさらに進めていただきたい、ここで終わりにしないでですね、さらに進めていただきたいと思います。
病院再編富谷移転に係る審議は議事録、六十四ページで長いもの、かなり、もうすばらしい内容の議事録を読んでみましたが、しかしですね、今年二月から通算四回開催されてますが、審議会の意見を反映することまた、ちょっと効果的で円滑な協議というようには見えない部分がありますが、この効果的で円滑な協議に努力されているのかどうかというのを伺いたいと思います。

○保健福祉部長志賀慎治君。
御指摘のとおり今年の二月から四回にわたり、開催をさせていただきまして、私どもの考え方についてその場合、その都度その都度、丁寧に御説明を申し上げてきたつもりではございます。
ただし、そもそもの今回の病院再編に伴い、精神医療センターを富谷にということに関する、反対の立場の御意見をお持ちの委員の方々が多くいらっしゃったということが、現実的にございまして、その立場から、厳しい御指摘をいただいてきました。
特に、五月の審議会では、一応名取市内の移転先について種々検討したけれども、富谷のほうがスケジュール感、老朽化が著しい、センターの移転に対するスケジュール感等も含め、最も最適であるというような御提案をしたことに対しても、それは現時点では、審議会としては認められないといった、決をとられた経緯もありました。
その後、前回の八月までの間にですね、どうして反対なのかといったようなことを一つ一つ丁寧に、反芻しながら、また、審議会以外の障害者の方々、医療従事者の方々、様々な方々の御意見等を、ひざ詰めでヒアリングの形でお伺いすることもあわせまして、そういった方々から出てきた不安とか意見もあわせて、この対応に関する形を八月の前回の審議会でお示しをしたところでございます。
これをいかにすれば、御指摘もございましたとおり、一部の委員の方からは、アイデアとしては分かる、だけども実現実効性はどうもないんじゃないかといったようなイエスバットのような御意見もございましたし、ちょっと今日提案聞いたばっかりで、もうちょっと掘り下げる必要があるので、継続審議にしたらどうだといったような御意見もあったところでございました。
結果的に、議事録にもございますような結論になりましたけども、今回、そういったこともとらまえまして、期間を設け、改めて、今回の御提案の趣旨を再度私どもとしても説明を尽くし、それに対する中身についてのご議論を深めることによって、何とか御理解を賜れるような、場に持っていければなというふうに今、思いでおります。

○三十三番渡辺勝幸君。
精神医療センターの富谷移転ですけども本当に様々な懸念、不安の声があります。
名取市での建て替えが不可能と判断した理由をですね、もう少し詳細にお伺いをしたいと思います。
審議会の先ほど読んだ議事録を読みますと、現在の精神医療センターの老朽化が非常に激しいという現場の声、あと、つい最近ですね、天井が自然に落下してけがをした方もいると。
名取での建て替えの土地を探し続けても場所が見つからないとこれ繰り返しお話をいただいていますけども、時間的要素、早急な解決が必要だという御意見は理解できるんですが、名取市でなぜ建て替えが出来ないのか、これはやはり多くの方が疑問に思っているとこだと思うんですが、この理由をお伺いしたいと思います。

○保健福祉部長志賀慎治君。
審議会の場等でも、具体的に、この場所を想定してといった形で名取市内での移転といったことも提案されておりましたので、そういったことについてお答えしたいと思いますけども、まず、大きかったのはがんセンターの西隣の山林地、もとは、もともとここが候補地ということで検討を進めた経緯が過去にはあったわけですけども、地権者の方々との意見交換の結果等もありまして、一度断念したといったことがありました。
その後、今年に入りまして改めて代替わりをしたとか事情の変更もあるので、そこについてもう一度検討してほしいといった申出も受けましたので、名取市当局等も含めて、改めて私どもとしては真摯に検討させていただきました。
結果一番ネックとなっているのはやはり、文化財の埋設が想定されるということは、前回の時点でも分かっておりました。
これを本格的に調査していくとなると、山林地、また、非常に傾斜地でございます。
山で傾斜しているところでございますので、そういったことにちょっと時間を要することが想定されるということ、少なくとも三年くらいはこれだけにかかるんじゃないかといったような目安の御意見も当局からいただいたところでございます。
加えて、申したような山林地でございますので、造成にかかる時間、切土、盛土、樹木の伐採、伐根、そういったものを丁寧にやっていったら、やっぱり四、五年以上、少なくとも四、五年、現状の富谷の移転よりはかかってしまうということが容易に想定されるといった結果になりました。
となりますと、現在のセンターの院長先生が、やはりもう、富谷の移転の前提した残り五年間で動くといったことでも、何とかぎりぎり持たされる状況だし、建物そのものの老朽化に加えて、機能の陳腐化というか、個室化にも対応しきれてない部分があって、病院経営の中でも非常に問題が出てきてる中で、そういったものにも一刻も早く対応することを考えると、やはりそういったものは対象地として含めることは難しいといったことでした。
以下、現地での建て替えということで、少しずつ、今のセンターを壊しながら、ちょっとずつ建て替えていったらいいんじゃないかといったような御意見もありましたけども、これは、現在、入院している、通院している患者さん、二十四時間三百六十五日の救急を受入れているといった現状に鑑みて、ちょっと、現実的ではない御意見だということでございます。
またその道路向かいに、所有地がございまして金田の仮設住宅で使っていた土地がございますが、あちらについては、住宅地が周辺に張りついていてそのアクセス道路が非常に狭隘、狭い部分でございます。
加えて、ですので狭隘なところで二十四時間三百六十五日救急を受け入れるような体制すると、非常にそこは難しい部分があるので、道路から県道から取付けをするかってことになると思うんですけども、そこが非常に高低差があって、スロープとか、取付けのところに非常に技術的な問題がある、結果、狭隘な部分も、敷地、狭隘な部分が結果的に出てしまうだろうと。
加えて、上下車線に高低差があるので、右折、左折が一方向からしか出来ないといった現状もあるので、こういったことも問題あるということでございました。
そういったことでありますけども、一つ一つつぶさに検証した上で、これはちょっと対応が難しいといった結論を私どもとしてやったわけであり、御理解賜ればと思います。長くなって恐縮でございます。

○三十三番渡辺勝幸君。
質問しようと思ったものが答弁されておりましたけれども。民間病院の誘致の検討結果について、次にお伺いしたいと思います。
審議会以外にもですね、関係者の皆様との意見交換を重ねているというようには聞いておりますけども、今回の民間誘致に関して、相手方、内容とか、議論の相手はどうなのか。
民間誘致に今回の提案に反映されているのかどうか、その辺の、お答えできる範囲でお答えしていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

○保健福祉部長志賀慎治君。
正直申しまして本当にどういった方が公募に手が上がるかどうかといった見通しも含めて、そこは未知数だといったことが私担当としては申し上げざるを得ないところでありますが、具体的な、公募の要綱案、こういったものを先に別の医療審議会のほうにもお示しをし、御意見を賜りまして、そちらを様々な御意見を取上げて、整理をしているとこでございます。
そういった具体的な公募案を提示することで、イメージをさら更に深めていただいて、それが公募後も公募のタイミングに合わせて、県内の各病院等にも、お聞き、お話を聞いていただきまして説明の機会を設けさせていただくことによりまして、何とか御理解を賜れるような方向にいければなと考えてございます。

○三十三番、渡辺勝幸君。
とはいえですね、やっぱり、議事録を読んで、専門家の先生方が、やはり実現可能性について疑問の声を、かなり持っていらっしゃいますが、仮の話ばかりで恐縮ですが、仮に応募がなかったときはどうされるのか、その対応、策はもう考えていらっしゃると思いますが、お答えください。

○知事村井嘉浩君。
もし、手が挙がらなかったらどうするかということですけど、その際はですね、また別案を考えなければならないと思ってますが、現時点においてですね。この案ということを決めてるわけではありません。

○三十三番渡辺勝幸君。
決めてないということでこれ以上は言いませんが、普通民間で出来なければ、県でという話になるのかなあというふうにも思いますので、その場合、結局議論何だったのかなという状況にもなりかねないところがありますので、ここのところはしっかりと詰めていただきたいと思いますが、公募の問題ですね。
今回の病院公募について私は、あの日ネットニュースで知ったんですけれども、年内に実施をして決定されるということですが、そもそもこの公募の実施、実施自体の可否については、法的に議会にかけられるべき、賛否を問われる類いのものになるのでしょうか。

○知事村井嘉浩君。
これは議会に諮る、現時点においてですね、公募をやるかやらないかということについては、議会に諮る案件ではないです。
今後、何らかの、また財政支援をするといったようなことになれば当然予算が出てまいりますので、議会に諮る案件になるということになります。

○三十三番渡辺勝幸君。
恐らくそうだろうと私も思いまして、今まで、県の公募、ほかの分野もですね、要綱、行政規則の類いのものだと思いますので、議会にかけられるべきものではないんだろうなというふうに思うんですが、知事はですね、これ何回も言ってますが、皆さん、審議会でどのような意見が出ても私の考えに変わりはない。
私を止めることができるのは、県議会だけだというふうにおっしゃってるんですが、結局ですね、全体の賛否を諮る前に、この公募だけが行政裁量の範囲内で進んでしまったら、全体の議論の賛否を決める前にもう進んでしまったら、反対しづらいですよね。
もちろん、もう村井知事の政策には全て反対だという方は反対すると思いますけれども、公募提案して、公募が実現した病院がですね、病院があったとして公募を実施します、手をあげますと言った後に、議会が反対したら、これ損害賠償になってしまうと思いますので、これはやっぱり、実はこれが一番私は問題なのではないかなと思っていまして、議会でかけるべき重大な案件である四病院再編の全体の賛否を問う前に、公募自体でもう一部進んじゃってる。
これ行政裁量の部分で進んでしまってるっていうのは、これはやっぱり議論の運び方として、これは逆に、議会側がちょっとなめられてるんじゃないかなというぐらいの問題ではないかなというふうに思いますが、いずれにしましてもですね、この議論は白熱をしているわけですが、精神科病院協会からはですね、対案が出ていると。
この対案については、若干説明ありましたけれども、この対案は、県は実現性が低いと、いうふうにおっしゃっています。この理由について改めて伺いたいと思います。

知事村井嘉浩君。
現時点においてまたいろんな案が出てるかもしれないですけども、私が知ってる限りにおいては、現時点においては、今現在の精神医療センターの向かいの、先ほど部長が答弁した、仮設住宅が建っていた駐車場という空き地ですよね。
そこに建てたらどうだろうかということだったんですけれども、どっちかな。それでいいんだっけ。
ごめんなさい、訂正します、間違えました。
富谷の土地に民間の病院を建てて、そして県の精神医療センターを、富谷、名取のほうにつくったらどうだということだったんですけれども、つくるときには県の協力を仰ぐということですので県の看護学校の跡地を無償で貸与する、土地代はタダだと、固定資産税だけ払っていただくということで、富谷になりますと、当然、民間が自分で病院を建てるということですので、これ土地の手当ても自分でやっていただくということになります。
それでなくても経営が大変だから難しいということでありましたので、より土地を富谷の一等地にですね、買い求めて、民間が建てるというのは、より実現性がないと言われてる案よりも、さらにハードルが高くなるんじゃないかなというふうに思って答えたということであります。

○三十三番渡辺勝幸君。
さらにハードルが高くなるということであればさらにいろんな支援を進めていくという案もあるかと思いますがどれぐらい費用がかかるのかっていうとまた難しい判断になってくると思いますが、ただ、多くの県民は、知事の新提案、この病院の新提案に対して、だったら名取で建て替えて富谷に民間病院つくればいいんじゃないかってすぐ、出てくると思いますので、この点はしっかりと説明をしていただかないといけないと思います。
いずれにしましても課題は多くありますが、時間が来てしまいましたので、しっかりと議論を進めてよりよい形で進めていきたい、いただきたいというふうに思います。
以上で終わります。ありがとうございました。

【再質問要旨ここまで】
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【大綱1】知事の全国知事会会長就任の期待と懸念について以下3点について知事の所見を伺いたい。
⇒ https://katsuyuki.jp/2023/09/13/

【大綱2】富県宮城と経済安全保障について以下5点について知事の所見を伺いたい。
⇒ https://katsuyuki.jp/2023/09/14/

【大綱3】4病院再編問題への懸念等について以下4点について知事の所見を伺いたい。
⇒ https://katsuyuki.jp/2023/09/15/

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【渡辺勝幸一般質問要旨】

【大綱1】知事の全国知事会会長就任の期待と懸念について以下3点について知事の所見を伺いたい。

(1)全国知事会会長として進めていきたいことについての思いや、現政権に対する対峙姿勢、抱負、決意、志についてどうか。

(2)今後、知事が物理的に不在となることが増える中で、県政の政策決定過程をどのように進めるのか。
また、副知事に大きな役割を与えることも重要と考えるがどうか。

(3)宮城県議会議員選挙の結果、自民党が単独過半数割れとなった場合、知事に対する県民の信任が損なわれたと捉えることもできると思うがどうか。

【大綱2】富県宮城と経済安全保障について以下5点について知事の所見を伺いたい。

(1)経済安全保障の観点から半導体をはじめとした製造業の誘致をさらに進めるべきと思うがどうか。
また、ヘルスケアやクリーンエネルギー、航空宇宙関連産業といった分野の誘致も今後重要であると思うがどうか。

(2)処理水の海洋放出に関連して中国向けの輸出に大きな影響が出ているが、中国に依存しない輸出体制の強化を図るため、国と連携しながら、中国以外への輸出、販路開拓を推進すべきと思うがどうか。

(3)世界各地の宮城県人会の方々は、距離は離れていても我が県を思う気持ちや県産品を売り込む意欲は強いため、県産品の海外販路開拓に生かしていくべきと思うがどうか。

(4)沿線の賑わいを取り戻しつつある県道10号線について、観光の視点から戦略的に活用し、沿線市町と連携しながら地域経済活性化を促進していくことは、観光ルートの一つとしても重要であると思うがどうか。

(5)県道10号線は賑わいを取り戻しつつある一方、渋滞が発生し、生活道路として利用する住民から不満の声が上がっているため、地域の活性化と地域住民の生活の向上は、足並みを揃えることが必要と思うがどうか。

【大綱3】4病院再編問題への懸念等について以下4点について知事の所見を伺いたい。

(1)先月31日開催の精神保健福祉審議会のように政策判断の乖離があった場合に、放置したまま政策を進めることは本審議会のみならず、他の審議会にも影響が及ぶと思われるが、審議会とはそもそも何か。
また、位置付けや審議状況をどのように認識しているのか。

(2)公約について、総合的に判断して一票を投じる方や当選後に想定できなかった事案が発生することもあり、選挙時の公約とその実行には厳密性は求められていないと思うが、4病院再編に対する公約実行の厳密性についての考えはどうか。

(3)4病院再編について、本来の議論の是非ではなく、知事の強引な政治手法等に対する批判が起きているように感じているところであり、改めて4病院再編を通じてめざすもの、再編の必要性は何か説明を求めるがどうか。

(4)世界では死因の第3位となっているCOPDについて、次期みやぎ21健康プランにおいて、認知度向上等に向けた普及啓発やハイリスク者等への受診勧奨強化を取り入れるなど、健康寿命の延伸の観点の政策を推進すべきと思うがどうか。

【一般質問要旨ここまで】
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質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。

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(第4756号 令和5年9月22日(金))