若林区今泉地区で、小学生の通学路を安全にする話

政治は天下国家を語るべきものであり、
新たな時代をつくる政策を議論することもまた政治家にとって重要なことですが、

地域の身近な困りごとを解決することも、
私たちの生活をよりよくするうえでとても大切なことです。

地方議員は国益の観点から国家について考えながら、
地域における住みやすいまちづくりを考えていくことが必要であり、
このバランスは大切だと思うところです。

私の地元の若林区今泉地区において、
今年五月のある雨が降った日に、

小学生の小さなお子さんが学校からの帰り道、
ある水路を目にしました。

ふだんは水が流れていない小さな水路ですが、
その日は雨が降ったこともあり、水が流れていて、
そのお子さんは好奇心が旺盛なのでしょう、

水路の水の流れを見ていたところ、
誤って転落してしまったのだそうです。

水路から上がることができず泣いていたところを、
偶然近所の方が助けてくださったとのこと。

無事で本当によかったです。

この情報をSNSで私に要望としてお伝えくださった方がいらっしゃり、
その現場を私も見てきました。

そのときは、晴れた日でしたので、
水が流れていることもなく、特に危険とは感じなかったのですが、

やはり、雨が降ると様相が全く変わるということで、
ふだんの姿ではなかなか気づくことができません。

近年、全国各地のため池などで転落、死亡事故が相次いでいます。

転落防止策が講じられていない個所もまだまだあるとのことで、
国や自治体で今年になってからは特に安全対策を講じるため、
点検を進めているところが多いようです。

今回は大事には至りませんでしたが、
ふだんは全く問題のなさそうな箇所でも、
実際にあわやというようなことが起きる箇所が身近にあるということで、
地域で声をあげていただくことが本当に大事なことだとあらためて感じたところです。

さっそく危険個所だということで、
小学生の通学路でもありますので、

仙台市議会で市民教育委員会の委員長を務めていらっしゃる
菅原正和仙台市議会議員に事の次第をお伝えし、
関係各機関にご協力いただいてすぐに対応をしていただき、

しばらくして、該当箇所にはフェンスが設置され、
小学生が転落することがないような対応をしていただきました。

毎日何気なく通っているような普通の道ですし、
晴れている日には何もない水路ですが、

地域における小さな声を拾うことで、
子供たちの安全を守る、
これもまた政治の大きな役割であり、

SNSで声を届けていただいた方の情報が、
世の中を動かすことにつながる第一歩となり、

これから小学校に入ってくる子供たちは、
もう危ない目に合うことがなくなりますので、ありがたいことです。

自治体の予算というものには限りがあったり、様々な制度の中で、
地域の要望をすべて解決することはできませんが、

地域の身近な困りごとをお聞かせいただき、
連係プレーで解決することは、
とても大切なことだなとあらためて感じました。

ご尽力いただいたみなさまに心から感謝申し上げます。

(第4327号 令和4年7月20日(水)発行)