【祝10周年!】「株式会社つくる仙台」起業から10年がたちました!

本日は令和4年5月1日、
令和3周年というおめでたい日です。

そして本日5月1日をもって、
私渡辺勝幸が代表取締役を務める、
「株式会社つくる仙台」が、なんと創立10周年を迎えました。

早いものです。

十年続くとは思いませんでした。。。

平成24年5月1日に会社設立した、この「つくる仙台」ですが、
多くの起業家、起業家予備軍を生み出し、

現在も大活躍されている起業家の方がたくさんいらっしゃることは、
本当にうれしいことです。

平成26年、27年には、

「起業集団つくる仙台創業スクール」

を中小企業庁から委託を受け開催しました。

また平成27年から29年にかけては、

「つくる起業倶楽部」

を開催、毎月起業志望者向けに勉強会を開催しました。

その他、30社を超える法人設立の支援をし、
相談件数は数百件に上っています。

最近は私の議員活動が忙しくなってきたこともあり、
つくる仙台のビジネスは一時期に比べるとペースダウンしていますが、

それでも起業支援や経営支援の依頼がたまにあり、
スポット的にコンサルティングをしているところです。

こうした活動も様々なところで評価をいただき、
平成26年から、

東北大学大学院情報科学研究科で「起業とIT」についての講義、
情報技術経営論の講義をしているところで、
この講義を担当して9年目となりました。

これはこれで起業家を直接生み出すわけではありませんが、
起業家学、起業教育の活動として継続しています。

しかし最近では東北大学のこの講義を受講した学生さんも、
在学中に研究内容を実用化して起業するケースが増えてきており、
これも注目をされているところで、
大変すばらしいことであると思っています。

また、東北大学工学研究科の先生から、
アントレプレナーシップ教育効果検証についてもご教示いただき、
つくる仙台の事業としても、さらに進化を遂げているようにも感じています。

株式会社つくる仙台としては、
この4月1日より第11期を迎えることになりました。

なんとか第11期まで来たことはうれしくもあり、
不思議な気持ちでもあります。

中小企業経営の課題は種々ありますが、
起業支援、後継者対策など国家的課題を
解決しなければならない時代に入っているように感じます。

政府としてするべき政策は政治家として取り組みながら、
民間で担うべき課題については、
つくる仙台で取り組めないかと様々考えています。

つくる仙台で今後さらに様々な経営課題の解決に
取り組んでまいりたいと思いますので、

何か事業アイデアや支援課題の解決について
ご相談されたいという方がいましたら、
遠慮なくご連絡をいただければと思います。

また昨年1月から、

「つくる仙台オンライン創業スクール」

というオンラインの新規事業をスタートさせており、
令和4年度は第2期生を迎えています。

起業をめざす方々に対して、多くの皆様のお力をお借りしながら、
オンラインで起業を進めるための知識や経験の共有などを提供しています。

さっそく本格的に起業をしようという方が多くいらっしゃいますので、
これもまた今後の展開が楽しみです。

起業して会社が存続する確率は、

1年後:73%
5年後:42%
10年後:26%

と言われています。

そう考えてみると、
つくる仙台を10年間継続できたというだけで
本当にありがたいことだと思いますし、
よく継続できたなあと思います。

様々な経験をつくる仙台自身も乗り越えてきたおかげで、
10年前に比べて格段に、

「起業で失敗するリスクを減らす方法」

を、たくさん獲得してきたように思います。

本当にいろんな人に支えていただいたおかげです。

いろいろなことがありましたが、
危機のときもありました。

資金繰りの危機もありましたし、
創業スクールと選挙戦が重なった平成27年は体力と時間の戦いでもありました。

しかし厳しく、もうだめだと思ったときでも、
必ず誰かがあたたかい手を差し伸べてくださいましたし、

自社だけではなくクライアントの様々な危機に
お手伝いをすることもできました。

助け助けられる10年でした。

何かを始めようとすることは、
大変なエネルギーがいります。

何かを始めることはただでさえ大変なことなのに、

起業をしようとか、
選挙に出ようとか、

わざわざ困難に立ち向かおうとする人が、
不思議なことに私のまわりにはたくさんいます。

覚悟を決め、決意し、
退路を断った人たちと、
この10年たくさん出会うことができ、
助けたり、助けられたりしながら、
過ごすことができました。

いまでも起業しようと決意した方が、
時折私にコンタクトをとって会いたいと言ってくださいます。

様々な経験や、
起業家仲間の方々の経験をお伝えすることで、
仙台の、そして東北の経済界をも盛り上げていただきたいなと思うところです。

私自身も安住することなく、
次のステージをめざして、
つくる仙台もさらに頑張っていきたいと思います。

過去の「つくる仙台」の活動は、
こちらのブログ記事をご覧ください。

⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-category-38.html

東北大学大学院情報科学研究科における「情報技術経営論」の講義については、
こちらのブログ記事をご覧ください。

⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-category-45.html

ここで、つくる仙台卒業生のお二人から、
メッセージをいただきましたのでみなさんに共有したいと思います。
つくる仙台から巣立ち、活躍されている起業家のみなさんのさらなるご活躍を期待しながら、
また新たに起業したいという方々とともに私自身も切磋琢磨していきたいと思っています。

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【何のために、誰のために喜んでもらいたいのか】

私が創業スクールで学んだ最も大切で今も心に残っている渡辺先生のお言葉が『志』の意味です。
スクールに通う前、私はただ漠然とどうやって事業を起こし、
どうやって売り上げを、利益を上げれば良いのか、とかいうことしか考えていませんでした。

ところが、初日にこの『志』という言葉を先生から聞いて、
‘何をするか’が重要ではなく‘何のために’、‘誰のために’、
そして‘自分はどう在りたいのか’というとても大切なテーマに向き合うことができました。

これまでも、今でも、仕事は何のためにしているのか、
誰に喜んでもらいたいのかを考えながら取り組むことで
確かな実績と信用を積み上げ日本全国から仕事が入ってくるようになりました。

私は事業を始めて7年目になり、昨年個人事業主から株式会社化し従業員は4名になりました。

まだまだ小さな事業ですが、賛同して一緒に働いてくれるスタッフが加わったことで確かな成長を実感しております。

今のように事業が大きくなり従業員が増えるときこそ、
『志』の意味を自身、そして一緒に働いてくれているチームメンバーに伝えていく必要があると実感しております。

(株式会社KM International 代表取締役 中 正宏さん )

【起業家にとっての志と資金調達】

私が創業スクールで学ばせていただいたことは
「志」の重要性と資金調達は起業家にとって必要不可欠な能力であるということです。
自分がなぜ起業を目指すことになったのか、
まずはその「志」の強さが、全ての原動力となります。

次にそこから事業を進めていくには、
会社の血液である資金を調達することが必要です。
私もそうであったのですが、一般的なサラリーマンで勤務している感覚だと、
借金が多いという事は危ない、借金は無い方が良いという感覚をお持ちの方が多いと思います。

事業を行っていれば、必ず厳しい局面が訪れます。
いざその時に資金を借りようとしても、下り坂の企業へは、資金を貸してくれる人はいません。
有事に備え、平時から資金調達の目処をつけていく事がとても重要です。

言い換えれば、借金が出来ることは、能力であるという事です。

創業スクールでは、様々なフレームワークや起業家の声を聞くことが出来るのが大きな魅力です。
ぜひ、皆さんも起業について、学びを深めていただければと思います。

(株式会社 Punks Farmer 早坂洋平さん)

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【つくる仙台設立の目的】(平成24年5月1日)

1、東北に新しいビジネスをつくり、真の復興をめざす

東日本大震災から時がたち、東北では復興のために様々な活動が行われています。
震災以後東北では、世界各地、日本各地の多くのみなさんのお力により、
おかげさまでそれぞれの分野で少しずつ復興の兆しが見えてまいりました。

一方で、被災地東北が、依存傾向にあることもまた事実であります。
大きな被害を被った被災地から、新しいビジネスをつくり、地域に貢献する、
そして将来は東北発のビジネスが、日本経済を、世界経済をけん引できることをめざし、
仙台を拠点に、多くの専門家のネットワークを構築しながら、起業支援に取り組んでまいります。

2、起業チャレンジ精神を応援し、地域の自立をめざす

起業により、雇用の増加、地域経済の活性化が見込まれると言われております。
しかし残念ながら、現在の日本においては起業に対する政策的・文化的支援が少ないために、
新しいビジネスをつくることに積極的になれない傾向があります。

そんななかでも、起業にチャレンジしたいという方々を、
専門家集団が積極的に、テクニカルな支援のみならず、精神的支援もしていける仕組みを構築してまいります。
それが結果として、この不透明な地方の時代に光を射す企業体となり、
地域の自立に貢献し、経済発展に資するものと考えます。

3、プロフェッショナル集団の活性化をめざす

起業を支援する、あるいは中小企業経営にアドバイスをする専門家が果たす役割は
今後ますます高まるものと思われます。

ビジネスが多様化し、細分化していくなかで、それを支える専門家の業務内容も深化しており、
今後ますます専門家同士のコラボレーションがビジネスの世界においては、求められていくことでしょう。

プロ集団がその知識を生かしさらなる活性化を図ることで、
日本経済の活性化を支えることにつながるものと確信をしております。

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(第4247号 令和4年5月1日(日)発行)