新しい政治家に必要な三つの力

最近、私よりも若く元気な政治家が
たくさん現れています。

選挙に挑戦する若い方に応援を頼まれたり、
私に政治について教えてほしいという若い人もいたりして、

そろそろ自分も青年政治家は卒業だなあと感じるところです。

次の時代を担う若い人が政治を志してくれることは、
とてもうれしいことですし、
将来の日本を考えれば、
どんどんそんな人をつくっていかなければなりません。

しかし誰でも政治家になっていいわけではありません。

政治リーダー次第で世の中は大きく変わりますので、
私たち有権者の目も厳しく問われなければならないでしょう。

そんな今日この頃ですが、
最近思う政治家に必要な三つの能力をあげてみたいと思います。

【1、政策実現力】

これは言うまでもありませんが、
多くの住民の声をしっかりと吸い上げて、
政策に変化させ、行政を動かして制度を変え、予算を確保し、
実現、実行していく。

この政策実現力は政治家の基礎となるのではないかと思います。

この能力は長く政治家をやればやるほど身についていくので、
若い政治家は勉強をしなければなかなか身につかないかもしれません。

【2、発信力】

提案する力でもあると思いますが、
自分の意見を議会の場で、また党務で、公共の場で、

「自分はこう思う」

と言えるかどうか、これは簡単なようでなかなか難しい能力だと思います。

政治家だから言えるものとは限らず、
発信しない政治家もいますし、
強い立場の人にはモノを言えないという政治家もいるでしょう。

しかしこれも基礎体力なのではないかと思うわけです。

自分のいいたいことだけ言っていればよいというものでもないので、
言葉をどれだけ知っているかということも大事です。

同時に、単なるワガママや言いたい放題では発信力にはならず、

「あの人が言うなら聞いてみよう」

と思わせるほどの発信力でなければならないでしょう。

【3、共感力】

これは今後ますます必要になってくると思っています。

様々な立場の人に共感する力、
ともに考え、ともに悩み、ときにともに怒り、
よりそう力。

同時に共感していただく力も政治家には必要でしょう。

気をつけなければいけないのは、
共感と扇動はちがうということです。

感情に任せるまま、事実やデータなどの客観性を完全に無視して、
表層的な共感だけを得る政治家は、
世の中を破壊させるのではないかとも思います。

いずれにしても、
政治の世界には年代性別を問わず魅力的で多様な方々が集まっています。

ハードな日々を送ることにはなりますが、
やりがいのあるすばらしい職業です。

多くの若い方々が、
真剣に、そして勉強して、
自らと向き合い、自分の原点や生き方を確認しながら、
政治に挑戦をしてほしいと思います。

しかしそこに天命がなければ、
長く続けることはないと思いますので、
軽い気持ちで挑戦することはやめたほうがよいかなとも思います。