渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその6(終)─平成31年2月予算特別委員会総括質疑

3月1日、
宮城県議会予算特別委員会において、
渡辺勝幸は総括質疑(30分)に立ちましたので、

その質問内容等についてお伝えしたいと思います。

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6、商店街NEXTリーダー創出事業について

(1)商店街NEXTリーダー創出事業の概要について

渡辺:
次に、「商店街NEXTリーダー創出事業」についておうかがいします。

木下斉さんという人がいます。
全国各地のまちづくりに携わり、
政府の有識者会議委員なども務めておられる30代の社会起業家ですが、
先日この方がダイヤモンド社から出版された
『地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』
という書籍を私は読みました。

地方衰退の「構造」とビジネスでの「変革手法」が描かれた小説で、
シャッター街の再生、さらに地域全体の再生に取り組むという読みやすい本でした。

そのなかでは「補助金が地方のガンなんや!自分らの手で稼ぐ、
それ以外の方法で再生なんかありえへん」という人物の主張や、
悪い政治家が登場したりして、大変興味深く拝読したところであります。

この本はあくまで小説でありますが、日本全国それぞれの地域で、
特に商店街でまちづくりをしようとしている、
新たなリーダーがどんどん生まれて来なければならない、
そのためには、まちづくりの担い手を育てていくということが重要であると考えます。

今回、県が新規で取り組む「商店街NEXTリーダー創出事業」については先ほど、
佐々木賢司委員からも質疑がありましたが、
私もたいへん期待をしているところでありますが、
その概要をおうかがいいたします。

吉田経済商工観光部長:
事業概要でございますが、商店街の活性化を図るためには
次世代の商店街のリーダーや担い手を育成することが急務だと考えてございます。

このため、本事業では若手商業者セミナーを開催し、
先進的な取組を実施している自治体や、先進地を視察しながら、
実際の取組を体験することとしております。

また、若手や女性グループの自ら計画した商店街の課題を踏まえた実践的事業を支援するほか、
まちづくり会社との連携により魅力発信事業についても支援することとしております。

渡辺:
まちづくり会社との連携を非常に楽しみにしております。

(2)座学よりも先進的事例に取り組む人に会うことを重視すべきと考えるが如何

渡辺:
商店街の次なる人材を育てるためには、補助金をただ配るということではなく、
またセミナーやミーティングも重要であるとは思いますがそれにとどまらず、
全国で先進的にまちづくりに取り組む人物や、
同じように苦悩している全国の商店街の方々と、
宮城の次代を担うNEXTリーダーが、
直接会ってお話をし、ときに酒を酌み交わすなどし、
切磋琢磨していくことがよい刺激となり、
結果として県内商店街の活性化につながっていくのではないかと考えます。

先ほどの佐々木委員の質疑の中にもありましたが、
商工会青年部などとの交流というものもまた重要なことであると考えます。

この、人に会うということ、ネットワークをつくっていくことを、
座学よりも重視していくべきなのではないかと考えますが、
見解をおうかがいします。

吉田経済商工観光部長:
ネットワークについてでございますが、商店街NEXTリーダー創出事業では、
商業者セミナーの開催やトライアル活動への支援だけではなく、
ネットワークミーティングを開催することとしてございます。

このネットワークミーティングでは、セミナー参加者や、
トライアル活動を実施したグループのほか、
各地域で活躍している商業者を交えて開催いたしまして、
課題や先進事例への取組など共有することにより、
互いに刺激し合い、全県的な商店街の活性化への機運を高めていきたいと考えてございます。

合わせまして、県内の商工団体や地方振興事務所にも、
積極的な参画を促していきたいと考えてございます。

渡辺:
ありがとうございます。
以前私の敬愛する先輩から一緒にお酒を飲んでいた時に
「仕事は人と人からしか生まれない」という言葉を頂いて、
今回この議論を見ながらその言葉を思い出したところでございます。

やはり「人と人とのつながり」から
新しい次の時代の商店街のリーダーが生まれるというように思っておりますので、
ぜひちゃんと進めていただきたいと思います。

以上で私の質疑を終了させていただきます。
ありがとうございました。

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以上で今回の質疑内容の紹介を終わります。
議事録文字起こしには、
学生スタッフの三塚君、田中さんのご協力をいただきました。
ありがとうございました。

質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。

すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。

「渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその1
─平成31年2月予算特別委員会総括質疑(平成31年3月1日)」(H31/3/1)
⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-entry-2596.html

「渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその2
─平成31年2月予算特別委員会総括質疑(平成31年3月1日)」(H31/3/2)
⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-entry-2597.html

「渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその3
─平成31年2月予算特別委員会総括質疑(平成31年3月1日)」(H31/3/3)
⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-entry-2598.html

「渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその4
─平成31年2月予算特別委員会総括質疑(平成31年3月1日)」(H31/3/4)
⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-entry-2599.html

「渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその5
─平成31年2月予算特別委員会総括質疑(平成31年3月1日)」(H31/3/5)
⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-entry-2599.html

「渡辺勝幸 宮城県議会県政活動報告」(ブログ)
⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-category-42.html

インターネット中継の動画等はこちらから見ることができます。
⇒ http://www.miyagi-pref.stream.jfit.co.jp/

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【平成31年2月定例県議会予算特別委員会
 渡辺勝幸委員質疑要旨】

1 復興・創生期間終了後の課題について

(1)平成33年度以降は、中期的な財政見通しの前提条件とは異なり、今までどおりの国の財政支援は難しいと思うが、現時点での見通しについてどうか。

(2)復興・創生期間終了後も必要な事業は確実に実施できるよう国に強く要望してほしいが、復興庁の在り方についてどう国に要望するのか。

2 被災地域交流拠点施設整備支援費について

(1)来年度当初予算における事業内容と採択予定箇所はどうか。

(2)被災者が活動を始めた地域では、コミュニティ再生・交流拠点の整備や地域活動を自己負担で行うのは難しく、平成33年度以降も事業が必要と思うが、今後の見通しはどうか。

3 広域防災拠点整備費について

JR貨物への補償費が29億円増加する具体的な理由はどうか。また、当初から増額を見込めなかったのか。さらに、今後追加費用が発生する可能性はどうか。

4 働き方改革推進費について

(1)新規事業として来年度当初予算に計上されている内容と目的についてどうか。

(2)本事業により、長時間労働から生産性の高い働き方に転換することで、県内企業全体の生産性の向上とともに、学校現場でも活気が出るようにすべきだが、働き方改革について見解はどうか。

5 創業加速化支援費について

(1)来年度当初予算における事業の概要について、昨年度からの変更点も踏まえてどうか。

(2)我が県の創業比率が全国2位と高く、地域で志を持ってチャレンジしている人が多いとの結果について所感はどうか。

(3)創業支援では、継続的支援やマッチング支援、営業広報支援が重要だが、平成29年度の「成果と評価」を踏まえて、創業支援の在り方と来年度の取組はどうか。

6 商店街NEXTリーダー創出費について

(1)来年度当初予算に計上されている事業の概要についてどうか。

(2)商店街の次なる人材を育てるためには、先進的にまちづくりに取り組む人物や同じ悩みを持つ商店街の方々と交流し、ネットワークを作ることを重視すべきだがどうか。

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