【渡辺勝幸代表質問】【大綱3前半】健康と福祉について【第393回宮城県議会】

 

 

9月26日、
第393回宮城県議会(令和6年9月定例会)において、
渡辺勝幸は自由民主党・県民会議を代表して、
代表質問に立ちましたので、

このメルマガで数回に渡って、
質問の内容等についてお伝えしたいと思います。

4回目として、

大綱3前半 健康と福祉について

その内容をお伝えしたいと思います。

 

【大綱3】健康と福祉について

(1)我が県のスポーツ政策は、喫緊の課題であると同時に他県と比べて遅れており、肥満傾向である県民が体を動かす機会を増やすためにもさらに推進すべきと考えるがどうか。

大綱三点目「健康と福祉について」お伺いいたします。

知事はこの四月、全国知事会長として、国民スポーツ大会の「廃止も一つの考え方」と提案をされ、「国スポ」の在り方について全国的な議論を巻き起こしました。
知事の発言は、都道府県が大きな負担をしているという国体への問題提起であると私はポジティブに受け止めるものの、
県内のスポーツ関係者からは、スポーツ政策の推進に知事は後ろ向きなのではないかとの懸念も少なからず生じているところです。

国スポについての議論は進めていただきながらも、県内のスポーツ政策の推進は喫緊の課題であると同時に、
他県に比べ遅れが見られるということもぜひ知事にはご理解をいただきたいと思います。

また宮城県は、令和四年度の調査によれば、
メタボリックシンドロームの該当者と予備群の割合が全国ワースト三位となっています。
また、肥満傾向の子供の割合においては、ほぼすべての年齢で全国平均を上回る数字が出ており、
大人も子供も宮城県民の肥満傾向が数字でも現れているところです。
県民が元気に体を動かす機会を増やすために、県としてスポーツ政策をさらに推進する必要があると考えますが、見解をお伺いいたします。

 

(2)県障害者スポーツ協会と富谷市との連携協定により、今後、好事例の創出や課題解決に向けた活動が期待されているが、障害者スポーツの振興のため、市町村との連携をさらに深めていく必要があると思うがどうか。

次に、「障害者スポーツ政策の推進」について伺います。

八月に開催された、パリ・パラリンピックにおいてわが国は、東京大会を上回る金メダル十四個をはじめ合計四十一個のメダルを獲得し、
日本のパラアスリートの活躍に私も大きな感動を覚えたところであり、本県における障害者スポーツの振興にもさらに力を入れていかなければと感じました。

さる五月、一般社団法人宮城県障害者スポーツ協会と富谷市が、さらなるパラスポーツの振興拡大に向けて連携協定を締結しました。
都道府県の障害者スポーツ協会が、市区町村の行政機関とパラスポーツ振興に関する連携協定を締結するのは、全国で初めての事例とのことです。

今後、富谷市を拠点としたパラスポーツ振興における好事例の創出や、課題解決に向けた活動が期待されるところであります。
障害者スポーツの振興のため、市町村との連携をさらに深めていく必要があると考えますが、県としての見解をお伺いいたします。

 

(3)インクルーシブ公園について、障害に理解のある方の参画や外国にルーツを持つ子どもたちの参加促進など、ソフト面からさらなる活用を進めていくことが重要と考えるがどうか。

次に、「インクルーシブ公園の活用」について伺います。
体に障害のある子もない子も誰もが一緒に遊べる遊具として、わが県では、県総合運動公園において「はいはいマウンテン」「みんなのサークルツリー」、矢本海浜緑地の「四連ブランコ」「ふわふわドーム」などのインクルーシブ遊具が設置されるようになりました。
関係各位のご理解をいただきましたことに感謝申し上げますとともに、遊具のさらなる活用を進めていただきたいと思います。

インクルーシブ遊具の設置については、障害を持ったお子さんがなかなか公園で遊ぶことが難しいということをかつて一般質問で取り上げましたが、
遊具を設置するだけではなく、実際に活用していただくための仕掛けも重要であると考えます。
たとえば、障害に理解のある方に公園コーディネーターやプレイワーカーとして参画していただき、子供たちに声がけをしながらコミュニケーションを促し、
インクルーシブ遊具の活用を進めていただくということも一つの考え方であると思います。
また、障害を持つ子だけでなく、外国にルーツのある子供たちに参加を促すこともよいのではと考えます。

いずれにしても、先進的なハードの整備を進めていただきましたので、ソフトの面からさらなる活用を進めていくことが重要と考えますが、県としての見解を伺います。

 

(4)社会福祉法人の経営の協働化・大規模化が進む中、地域の福祉施設が消えないよう、地方の小規模法人への支援や圏域単位での連携、複数法人間での連携の促進が必要と思うがどうか。

今年四月、財務省の財政制度等審議会は、主に介護保険事業を行う社会福祉法人の五割強は一、二拠点の小規模経営で、大規模経営に比べて経営が厳しく、
規模が大きいほど特別養護老人ホーム常勤職員の給与は増加し、生産性も高い傾向にあるとのデータを示し、限られた人材を有効に活用して生産性を向上させるため、
社会福祉法人の経営の協働化・大規模化が進むよう、さらなる環境整備を行うことを求めました。

しかし大規模経営が進む一方で、地域から福祉施設が消えてしまってはなりません。
県内各地における社会福祉法人も、その多くは小規模経営であり、経営を維持するためには多くの課題があるものと思います。
高齢化の進展、人口減少を見据えると、今後、地方で小規模経営をしている社会福祉法人への支援は必要になると同時に、
圏域単位での小規模福祉施設どうしの連携、また複数法人間の連携を促進する必要があるのではないでしょうか。
県としての見解を伺います。

 

(大綱3後半から大綱6は明日以降に続けます)

 

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【渡辺勝幸代表質問要旨】

【大綱1】知事の政治姿勢について以下8点について知事の所見を伺いたい。

(1)5期目の任期が残り1年となった現時点において、この19年間を振り返り、知事自身どのような所感を持っているのか。

(2)来年の県知事選挙には現時点で出馬を考えているのか。

(3)仙台赤十字病院とがんセンターの統合について、現時点における協議の進捗及び具体的内容、現状を踏まえた病院開設に向けた今後のスケジュールはどうか。

(4)サテライト案の代替として、現時点で具体的にどのような案を考えているのか。
また、精神医療センターと仙台市立病院との連係についてはどうか。

(5)労働者健康安全機構との協議の進捗はどうか。また、協議が長期化している理由はなにか。

(6)今議会に提案された宿泊税条例について、そもそも今、何故導入しなければならないのか。

(7)納めた宿泊税が観光施策以外に使われるといった懸念が事業者から多く寄せられているが、考えはどうか。
また、基金管理する際の観光施策の定義はどうか。

(8)宿泊事業者等への説明会を数多く開催したが、県として十分な情報提供と意見聴取を行い、理解と共感を得ることはできたのか。

【大綱2】地方振興の課題について以下3点について知事及び警察本部長の所見を伺いたい。

(1)県内市町村は業務の効率化に迫られる一方で、地域住民の利便性向上の実現が課題となっており、他県事例のように郵便局との連携により行政サービス向上を図るべきと考えるがどうか。

(2)女川原発再稼働後の安全確保のため、UPZ区域の自治体へも手厚く財源を配分し、支援策を強化する必要があると考えるが今後の方針はどうか。

(3)交通死亡事故が前年より増加しており、交通安全施設整備の充実強化が必要であるが、考えはどうか。
また、増加する高齢者による事故対策についてどうか。

【大綱3】健康と福祉について以下8点について知事の所見を伺いたい。

(1)我が県のスポーツ政策は、喫緊の課題であると同時に他県と比べて遅れており、肥満傾向である県民が体を動かす機会を増やすためにもさらに推進すべきと考えるがどうか。

(2)県障害者スポーツ協会と富谷市との連携協定により、今後、好事例の創出や課題解決に向けた活動が期待されているが、障害者スポーツの振興のため、市町村との連携をさらに深めていく必要があると思うがどうか。

(3)インクルーシブ公園について、障害に理解のある方の参画や外国にルーツを持つ子どもたちの参加促進など、ソフト面からさらなる活用を進めていくことが重要と考えるがどうか。

(4)社会福祉法人の経営の協働化・大規模化が進む中、地域の福祉施設が消えないよう、地方の小規模法人への支援や圏域単位での連携、複数法人間での連携の促進が必要と思うがどうか。

(5)医療的ケア児の保護者からは保育所探しに苦労しているとの声があり、就園支援を含め、さらにきめ細やかな支援体制を構築すべきと思うがどうか。

(6)ニートやひきこもりなど働きづらさを抱えた方々への政策支援は喫緊の課題であり、就労困難者の相談窓口だけでなく、継続的かつ重層的な支援を進めるべきと思うがどうか。

(7)新型コロナワクチン後遺症患者への対応として、ワクチン接種後の副反応等に対応する医療体制と相談体制を整備することが重要と考えるがどうか。

(8)他県では災害医療コーディネーターに歯科医師が参画する事例もあるが、我が県においても大規模災害時の歯科口腔保健等に関する活動を強化する必要があると思うがどうか。

【大綱4】半導体工場誘致に伴う課題について以下3点について知事の所見を伺いたい。

(1)半導体工場には大量の水資源と電力が必要とされているが、水資源の枯渇リスク及び電力不足の懸念について、現時点での見解はどうか。

(2)新工場には台湾から多くの技術者が来ると聞いているが、トラブルや分断が生じないよう、我が国の伝統文化や生活ルールをしっかり伝え、地域と連携することが必要と思うがどうか。

(3)工場誘致は道路渋滞や住宅需要を生むが、渋滞解消の施策や市街化調整区域の宅地化について、どのように考えるか。

【大綱5】一次産業の振興について以下6点について知事の所見を伺いたい。

(1)食料・農業・農村基本法の改正により基本理念に定められた食料安全保障の確保を図るため、我が県としてどのような施策に重点を置いていくのか。
また、担い手の高齢化等の課題が山積している農地の確保について、見解はどうか。

(2)国のみどりの食料システム戦略では有機農業の面積拡大が目標とされているものの、人手やコスト面で普及にはまだハードルが高いと思うが、有機農業推進について、見解はどうか。

(3)有機農業の普及には、安定した供給先の確保や消費者に選択されることが必要であり、有機農産物の学校給食での利用も含め、さらなる支援を進めていくべきと思うがどうか。

(4)第3期みやぎ食と農の県民条例基本計画では、園芸産出額の倍増を目指しているが、数値を含めた具体的な現状についてどうか。また、今後の展開はどうか。

(5)近年の気温の変化により、一次産業は大きな打撃を受けており、農林水産技術の向上による課題解決を図るための研究機関への投資を積極的に進めるべきと考えるがどうか。

(6)宮城県物産振興協会では、宮城ふるさとプラザの後継店舗の検討を進めているが、国内外での県産品販売促進に併せて支援してはどうか。

【大綱6】子供たちの課題について以下2点について教育長の所見を伺いたい。

(1)県立学校へのエアコン整備が進んでいるが、普通教室における利用状況及び特別教室の整備状況と今後の方針についてどうか。

(2)学びの多様化学校について、設置自治体が少なく、私立学校に遠くから通っている状況であり、設置数の増加と遠距離通学への支援が必要と思うがどうか。

【代表質問要旨ここまで】
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質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。

すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。

 

「渡辺勝幸公式ウェブサイト活動報告」
⇒ https://katsuyuki.jp/category/report/

 

(第5129号 令和6年9月29日(日))