和牛のオリンピック、第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会

平成29年に宮城県で開催された、

「全国和牛能力共進会」

5年に1度、全国持ち回りで開催される、
全国規模の和牛(黒毛和種牛)の品評会であり、

通称「全共」(ぜんきょう)、別名「和牛のオリンピック」と呼ばれています。

宮城大会から5年後にあたる今年、
鹿児島大会が10月6日から10日、開催されました。

第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会
⇒ https://zenkyo-kagoshima.com/

私は、

「宮城県議会全国和牛能力共進会鹿児島大会を支援する議員連盟」

の幹事長を務めており、

超党派の県議団で鹿児島大会に参加している宮城県代表の畜産関係者と、
宮城県出身の和牛を応援するため、鹿児島県霧島市へ伺いました。

前回5年前は宮城大会で日本一を獲得するといった快挙もありましたが、
今回は鹿児島までトラックで30数時間の移動ということもあり、
牛さんによっては60kgの体重減少があったとのことで、
肥育農家のみなさんはじめ関係者の皆さんも大変おつかれさまでした。

1区:鹿児島 大分 岩手
2区:大分 宮崎 鹿児島
3区:宮崎 鹿児島 宮崎
4区:鹿児島 宮崎 北海道
5区:鹿児島 宮崎 北海道
6区:鹿児島 宮崎 島根
7区:宮崎 島根 広島
8区:鹿児島 島根 岐阜
特別区:鹿児島 宮崎 岩手

種牛でも鹿児島県が内閣総理大臣賞を受賞し、
九州勢の強さが目立つ大会でした。

会場では、全国各県から、畜産関係者が一堂に会し、
また鹿児島県の県産品アピールのブースや最新の畜産技術展示等もあり、
様々勉強になりました。

宮城県関係者は、「仙台牛」と書かれたベストを着用していたので、
私も鹿児島県の畜産関係の方から声をかけられ、
宮城県の畜産業界についてお話をするということがありました。

5年後の2027年(令和9年)は、
北海道大会ということが既に決定しており、
北の大地で全国の牛さんたちが戦うことになりますので、
わが宮城県の牛さんたちの支援を私も頑張っていきたいと思います。

次回は鹿児島よりは近いので、牛さんたちにもさらに頑張ってほしいですね。

ちなみに種牛の審査基準ですが、
最も重要なのは発育の良さ、とされます。

体の深さ(肩から胸までの長さ)、伸び(胴の長さ)、幅を見比べ、
肉になる部分の体積が大きい方が評価。

とはいえ、月齢に応じた体高の発育曲線から
大きく外れると上位には入れない。
大きすぎると飼料代がかさみ、農家経営を圧迫するからとのこと。

体の締まり、姿形のきれいさといった外観も審査される。
中でも種牛の能力が最も表れるのが顔。
「額は平らで広く」「目はいきいきとして温和」など細かい規定があります。

宮城県の和牛も全国から人気のブランドではありますが、
さらに宮城県の畜産業界が盛り上がるよう、
国内におけるブランド化や輸出促進も含め、
農業政策の推進に力を入れていきたいと思います。

(第4409号 令和4年10月10日(月)発行)