GWに読むオススメの本その2ー令和2年版

ゴールデンウィーク、
みなさんはどのように過ごしていらっしゃいますでしょうか。

今年はこのコロナ対応により、
少し余裕があり、本を読みたいというかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

収束後に動くための準備として、
読書をし、自分の糧をつくっておくことは大事なことと思います。

このメルマガでは毎年恒例のことですが、

お休みの合間に私渡辺が読んでみようかなと思っている本、
積ん読になっている本、すでに読んでいる本、
そして周囲からおすすめされている本を、
お伝えしようと思います。

この中から早速Amazonや近所の書店などで購入していただき、
この時期に英知を養っていただければ幸いです。

GWも終わってしまいましたが、
参考までご覧ください。

【1、北岡伸一編、細谷雄一編『新しい地政学 』】

大学時代に政治学を学んでいましたので、
日本政治だけではなく、政治思想、社会学、
地域研究・比較政治から国際政治までいろいろな政治を学びましたが、

地政学の話が出てくると、
学生時代から非常に楽しかった記憶があります。

しかし平和な現代日本において、
地政学は流行らなかったのは当然で、
マイナーな分野でもありました。

とはいえ、地政学はおもしろいです。
政治家として役に立つかというとわかりませんが、
ぜひご覧いただければと思います。

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【引用ここから】

民主主義や法の支配が失われ、リベラルな国際秩序が失われつつある世界は
どこに向かうのか?
日本を代表する知性を結集し、
再び動き始めた「地理」と「歴史」で世界を理解する視座を提示。
「ポスト・マッキンダー」時代の地政学を示す。

トランプ米大統領が進める「アメリカ・ファースト」の政策や、
中国の急速な軍備増強、ブレグジットなどによって、
世界政治の不透明性が増している。
そもそも冷戦後の世界は、リベラルな国際秩序が発展し、
また民主主義や法の支配、人権というような普遍主義的な価値が
世界に拡大してくことが想定されていた。
しかしそのような楽観的な国際秩序観はいまや後退し、
世界のそれぞれの地域で、力がものをいう地政学が回帰している。
地政学の視座は、戦後長い期間、日本では忘れられていた。
他方で、グローバル化が進み、相互依存が進展した現在における地政学は、
一世紀前にイギリスの地理学者マッキンダーが想定していたものとは似て非なるものである。
本書では、それを「新しい地政学」と称して、
そのような「新しい地政学」の誕生と、それにともなう国際秩序の変化を、
当代気鋭の研究者たちが様々な角度から明らかにしていく。

不透明性を増す世界への処方箋
「21世紀の新しい地政学は、グローバリゼーション以後の地政学である。
 国境を楽々と突き破る技術革新ののちに生まれた地政学である。
 この変化は不可逆的である。科学技術が後退することはない。
 それゆえ、21世紀の新しい地政学現実には、過去に回帰するのではなく、
 既成観念から脱却して、新しい秩序を作るために真剣かつ全力で取り組むことが必要だろう。」
(序章「古い地政学と新しい地政学」より)

北岡 伸一(キタオカ シンイチ)
JICA理事長、東京大学名誉教授、立教大学名誉教授
1948年生まれ。東京大学法学部卒業。
同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。
専門は日本政治外交史。
立教大学教授、東京大学教授、国連大使、政策研究大学院大学教授、国際大学学長などを経て、現職。
2011年、紫綬褒章。
著書に『清沢洌』(中公新書、サントリー学芸賞受賞)、
『日米関係のリアリズム』(中公叢書、読売論壇賞受賞)、
『自民党』(読売新聞社、吉野作造賞受賞)など。

細谷 雄一(ホソヤ ユウイチ)
慶應義塾大学法学部教授
1971年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。
専門は国際政治学・外交史。
北海道大学法学部専任講師、敬愛大学国際学部専任講師を経て現職。
著書に『戦後国際秩序とイギリス外交』(創文社、サントリー学芸賞受賞)、
『倫理的な戦争』(慶應義塾大学出版会、読売・吉野作造賞受賞)、
『戦後史の解放(I・II)』(新潮社)など。

【引用ここまで】
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【2、ウィリアム・H・マクニール著、佐々木昭夫翻訳『疫病と世界史(上)(中公文庫)』】

本書が感染症に関する歴史、古典であるとすれば、
最新の感染症情報は以下の書籍を参照するとよいとのことです。

石弘之『感染症の世界史(角川ソフィア文庫)』
⇒ http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/404400367X/cuccakatsu-22/ref=nosim

今回の新型コロナウイルス感染症対策として、
もちろん目の前の大きな、そして種々多様な、
医療も経済も、課題を一つ一つ解決しながらも、

こうした大きな視点でコロナウイルスについて考えることも、
遠回りなようで解決策を見出す近道なのかなとも思っています。

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【引用ここから】

内容(「BOOK」データベースより)
アステカ帝国を一夜にして消滅させた天然痘など、突発的な疫病の流行は、
歴史の流れを急変させ、文明の興亡に重大な影響を与えてきた。
紀元前五〇〇年から紀元一二〇〇年まで、
人類の歴史を大きく動かした感染症の流行を見る。
従来の歴史家が顧みなかった流行病に焦点をあてて
世界の歴史を描き出した名著。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マクニール,ウィリアム・H.
1917年カナダ・ヴァンクーヴァ生まれ。
シカゴ大学で歴史学を学び、1947年コーネル大学で博士号取得、
同年以来、長い間シカゴ大学で歴史学を教えた。
現在では引退し、コネティカット州のコールブルック在住。
シカゴ大学名誉教授

佐々木/昭夫
1933年、東京生まれ。
東京大学文学部、同大学院(比較文学・比較文化)に学ぶ。
東北大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

【引用ここまで】
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【3、野口悠紀雄著『中国が世界を攪乱する: AI・コロナ・デジタル人民元』】

まだこれから出版される本ですが、
一部をKINDLEでは読むことができます。

米中関係から大きな対立軸を描きながらも、
最新の新型コロナウイルスによる国際関係の大変動が見えてきます。

まだすべて読んでいませんが、
野口さんの価値観にボールをぶつけながらという感じで読んでいます。

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【引用ここから】

2018年以降、米中貿易戦争が世界経済に大混乱をもたらした。
2020年、新型コロナウイルスの感染が世界に広がった。
感染源とされる中国では経済活動が徐々に平常化しているが、
欧米をはじめ各国では依然、予断を許さない。
これらのできごとを通じて見えてきたものは何か?

中国は人類の長い歴史において世界の最先端にいたが、
16世紀頃から状況が変わり、とくにアヘン戦争以後は衰退がめだっていた。
しかし、最近の中国の躍進ぶりを見ると、
昔の歴史が復活してきたように見える。
超長期の観点で見ると、これは「歴史の正常化」なのだろうか?

歴史の正常化とは、単に中国が大国化するというだけでなく、
社会の基本原理に関する対立が復活することなのかもしれない。
分権的で自由な社会を作るのか、集権的で管理された社会を作るのか。
米中経済戦争やコロナとの戦いの本質は、
未来社会の基本原理をめぐる戦いだと捉えることができる。
われわれは、いま、歴史の重要な分岐点にいる。

野口 悠紀雄(ノグチ ユキオ)
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。
72年イェール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。
一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、
スタンフォード大学客員教授などを経て
2017年9月より早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問。
一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。
主要著書『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経・経済図書文化賞)、
『バブルの経済学』(日本経済新聞出版社、1992年、吉野作造賞)、
『1940年体制(増補版)』(東洋経済新報社、2010年)、
『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞出版社、2017年、大川出版賞)、
『だから古典は面白い』(幻冬舎新書、2020年)

目次 <第1部 米中経済戦争の進展>
第1章 新型コロナウイルスは経済活動をどの程度落ち込ませるか?
第2章 米中の制裁関税で大きく落ち込む貿易
第3章 複雑化した政策対応
第4章 米中ハイテク戦
第5章 リブラ vs.デジタル人民元
第6章 アメリカでは危機感拡大、日本は危機感欠如

<第2部 長い停滞から脱し、世界の工場からIT先進国へ>
第7章 なぜ中国は長期停滞に陥ったか?
第8章 長期停滞から脱して世界の工場へ
第9章 アリババの大躍進

<第3部 未来への驀進に危険はないか?>
第10章 信用スコアリングの光と陰
第11章 中国スタートアップ企業の目覚ましい躍進
第12章 中国の未来
終章 コロナウイルスに見る中国国家体制の強さと弱さ

【引用ここまで】
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【4、小野寺S一貴著『やっぱり龍と暮らします。』】 

わが同志、小野寺S一貴さんの新刊。

小野寺さんの本では、古事記や神社について、
難しいことをわかりやすく読み進められます。

楽しく読み進めながらも、
自分の生き方や世の中のことなどを考えさせられる場面も多いですね。

小野寺さんと同じ土地で、
お会いしてお話しする機会をいただけるということは、
ありがたいことだなと感じます。

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【引用ここから】

なぜ、あの人の願いは叶ったの?
どうして私の願いは叶わないの?

ベストセラー『妻に龍が付きまして…』から3年、
著者のタカとその妻ワカが知った、この世の本当の仕組み。
龍神ガガとの出会いで気づかされた、本当に大切なこと。
これは嘘のような本当のお話。

「プロローグ」より
日常の奇跡は僕だけに起こることじゃない。
この本を手に取ってくれたすべての人に起こりうることだ。
でも、知らなければ何事も起きない。
知ろうとした人だけにわかることがある。
秘密は、ふたつだ。
日本全国に存在する神社と、これまたたくさんいるという龍神。
見えるものと、見えないもの。
もしもこのふたつのバックアップで人生が好転するとしたら、どうだろう。
そして、本当の幸せにたどり着けるとしたら、どうだろう。
体験してみたいと思わないだろうか?
え? 信じられない? それは当然。
僕だって昔は信じてなかった。だけど、そんな僕でもちゃんとできた。
この本は誰にでもできる龍神と神様の教えを、
これまでの実体験を通してまとめたものである。
人生は誰でも、いつからでも必ず好転させられるということを、
そして人はちゃんと幸せになれるということを、
今この本を手にしているあなたに知ってもらえたら最高に嬉しい。
そして、龍神という存在をもっと身近に感じてもらえたなら、もっと嬉しい。

【本書の内容】
プロローグ 龍神と神様と、それから僕たちの幸せについて
1章:本当は見えない世界が大好きな僕ら日本人
2章:こうして思いは伝わっていく。神様と龍神のただならぬ関係、教えます
3章:神様の願いの叶え方、縁の巻 ~どんな願いにも縁が必要~
4章:神様の願いの叶え方、咲(わら)いの巻 ~天皇の始祖、最高神はみんなに微笑む~
5章:咲いた花見て喜ぶならば、咲かせた根っこの恩を知れ。
痛い目に遭って初めてわかる、それが愛しき人間です ~九頭龍の地であった本当のコト~
6章: 神様の願いの叶え方、禊ぎの巻 ~足るを知る。幸せはいつもあなたのそばに~
7章: 神様の願いの叶え方、心の巻 ~つまりは神様にも好き嫌いがあるらしい~
エピローグ 人生で大切なことを学ばせてくれた、龍神様へ

著者について
小野寺S一貴(おのでら えす かずたか)
作家・古事記研究者、1974年8月29日、宮城県気仙沼市生まれ。仙台市在住。
山形大学大学院理工学研究科修了。
ソニーセミコンダクタにて14年、技術者として勤務。
東日本大震災で故郷の被害を目の当たりにして、政治家の不甲斐なさを痛感。
2011年の宮城県議会議員選挙に無所属で立候補するが惨敗。
その後「日本のためになにができるか?」を考え、政治と経済を学ぶ。
2016年春、妻ワカに付いた龍神ガガに導かれ、
神社を巡り日本文化の素晴らしさを知る。
著書『妻に龍が付きまして…』『日本一役に立つ! 龍の授業』(以上、東邦出版)、
『龍神と巡る 命と魂の長いお話』『龍神の教え手帳』シリーズ(以上、扶桑社)などの
龍神ガガシリーズは累計20万部のベストセラーに。
現在も「我の教えを世に広めるがね」というガガの言葉に従い、奮闘している。

【引用ここまで】
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おもしろそうな本がいっぱいあります。

オススメの本がありましたら、
ぜひみなさん教えてください。

(第3523号 令和2年5月7日(木)発行)