中学校PTA会長の入学式祝辞-平成三十一年度仙台市立沖野中学校入学式祝辞

平成31年4月9日、

「平成31年度仙台市立沖野中学校第35回入学式」

にお招きいただき、
沖野中PTA会長として祝辞を述べる機会をいただきました。

沖野中PTA会長としての初仕事でした。

平成最後の入学式であり、
令和時代をけん引する中学生たちです。

沖野中は私の母校でもあり、
このたび次女が入学しました。

仙台市内をはじめ県内各地で今日も入学式が挙行されたようです。

ご入学された皆様、
誠におめでとうございます!

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祝  辞

桜の花も見事に咲き、
木々の芽吹きが新しい季節を感じさせるようになりました。

平成三十一年度、沖野中学校に入学された新入生の皆さん、
御入学、誠におめでとうございます。

沖野中学校父母教師会を代表して、心よりお祝いを申し上げます。

また、本日まで、献身的な愛情をもってお子様を育ててこられました、
保護者の皆様にも心からお慶びを申し上げますとともに、
地域で常に生徒たちを見守っていただいております、
ご来賓の皆様には、お忙しいなか、
新入生の門出をともに祝っていただきますことに、厚く御礼を申し上げます。

本校は昭和六十年に開校し、平成の約三十年の時代を経て、
新たな令和の時代を迎えるにいたります。

私自身も本校の卒業生であり、先輩の一人として、
また沖野に住む地域の一人として、
皆さんの御入学を心からうれしく思っているところです。

新入生の皆さんは、これから沖野中学校で様々なことを学び、
大きく成長されていくものと確信しておりますが、
小学生とは異なり、中学生になると自分で物事を考え、
責任ある行動をすることが求められます。

この三年間は、社会という大人の世界へと巣立つ準備期間であるとも言え、
自立に向けた成長をしていかなければならない三年間であるとも言えます。

そして大人へ成長していくためには、
自らを律する強い気持ちが必要です。

皆さんの三年間の活躍、そして成長を心から期待いたします。

さて、皆さんの沖野中学校入学にあたり、
あらためて新入生の皆さんと認識を共有したいことがあります。

新入生の皆さんは自分たちが暮らしている
この沖野の「歴史」について何か知っていることはありますか。

土地の歴史、原点は、いま沖野に暮らす私たちに
大なり小なりの影響を与えているものです。

まず第一に、この沖野中学校の東側には、
室町時代に築城されたと言われる「沖野城」というお城がありました。

名取郡を支配していた粟野氏が、
郡内の北の出城として沖野城を築いたといわれており、
研究者によれば今の沖野七丁目すべてが沖野城であったとのことです。

いまでも沖野学区内の町内会の名前にその名残があり、
「舘」や「中柵」などは沖野城にまつわる地名といわれています。

そして、ここに沖野城があったということは、
この土地には人が多く集まり、
日々体を鍛え、様々な武道を通して
心身ともに鍛錬をしていた若者たちがたくさんいたであろう
ということは想像に難くありません。

そして第二に、この沖野には、江戸時代に算学、現在の数学を研究し、
田んぼの面積の測量などを専門とした「和算家」がいたと言われています。

その研究者はこの沖野において寺子屋を開き、
子供たちに「読み、書き、そろばん」を教えていました。

近代に入り、戦前の六郷・沖野地区は子供たちの珠算教育、そろばんが
たいへん盛んであり、県大会で連続優勝する名門地区であったと聞いていますが、
この沖野で数学を熱心に勉強している人がいたということは、
現代の私たちにとっては大変興味深いことです。

以上の二つのことにとどまらず、
新入生の皆さんが三年間通う沖野中学校、そしてこの沖野地区には、
歴史を振り返ると、時代を超えて受け継がれてきた
たくさんの伝統が存在しています。

戦国時代に沖野城で汗を流し武道の鍛錬に励んだ人、
江戸時代に数学の勉強をしながら子供たちに読み書きそろばんを教えた人など、
長い時を経て先人が築いてきた伝統があり、
この沖野中学校においても三十数年間の伝統が存在します。

新たに始まる「令和」の時代に、
皆さんがこの三年間、こうした沖野のよき伝統を受け継ぎ、
スポーツにそして勉学に励みながら、
素晴らしい中学校生活を送られますことを、
心よりお祈り申し上げまして、これを私の祝辞といたします。

平成三十一年四月九日 
仙台市立沖野中学校父母教師会会長 渡邊勝幸