「宿泊税に猛進の村井知事の進退絡め、与野党が揺さぶり 『次は勝てない』 宮城県議会代表質問」(『河北新報』朝刊令和6年9月27日)

 

宿泊税に猛進の村井知事の進退絡め、与野党が揺さぶり 「次は勝てない」 宮城県議会代表質問
2024年9月27日 6:00 [有料] ⇒ https://kahoku.news/articles/20240926khn000065.html

 

 宿泊税の条例案を巡る論戦が26日、幕を開けた。県議会9月定例会代表質問では、最大会派「自民党・県民会議」が「このままでは次の知事選では勝てない」と村井嘉浩知事を揺さぶった。懸命に新税導入の妥当性を問…

 (中略)

「後任の人材は豊富」 自民会派、いつもの蜜月感なし 


 「来年の知事選に出るなら、現状の県政運営では厳しい結果になる」「自民支持者からも『傲慢(ごうまん)だ』との声が寄せられている」

 トップバッターで登壇した自民会派幹事長の渡辺勝幸氏。仙台医療圏4病院再編も絡めて声を張り上げると、議場にはざわめきが広がった。

 野党と見まがうばかりの詰問調。「(議場の)右にも左にも、国会議員にも公務員にも、知事にふさわしい方はたくさんいらっしゃる」。辞職要求にも聞こえる皮肉を交えて政治姿勢を突いた。

 宿泊税は、自民支持層である宿泊事業者の反対が根強い。6月定例会で懸念を漏らしたベテランに対する「反対の声を聞くと何も言えなくなる」との発言は会派内に不信感を生じさせている。いつも議場に漂う知事との蜜月感はない。

 苦笑いを浮かべて質問を聞き続けた村井知事。「議会中に、一人でも多くの理解を得るよう努める」と返すのがやっとだった。

 渡辺氏は降壇後、「県民の不満が十分に理解されていないのではないか。現状の肌感覚を伝えたかった」と質問の意図を語った。

 (後略)

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