渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその1 ─令和3年2月予算特別委員会先議議案総括質疑(令和3年2月16日)
2月16日、
宮城県議会予算特別委員会において、
渡辺勝幸は総括質疑(35分)に立ちましたので、
その質問内容等についてお伝えしたいと思います。
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渡辺:自由民主党・県民会議の渡辺勝幸でございます。
まずは、今月13日の深夜に、福島県沖におきまして、
最大震度6強の地震が発生いたしました。
この地震により被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。
東北沖を震源とする最大震度6強の地震は、
平成23年4月以来約10年ぶりとのことでございます。
余震も頻繁に続いておりますが、このコロナ禍においての災害対応は、
困難な点や課題も多くあるかと思います。
現時点での被害状況及び今後の県としての対応についてうかがいたいところではありますが、
いまだ詳細な被害状況については調査中の段階であると思いますので、
県をあげて対応の取り組みを進めていただくよう、
お願いを申し上げて質疑に入りたいと思います。
1 県コロナ関連予算の総額について
(1)新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、
我が県では震災以来となる累次の補正予算を編成しているが、
今年度のコロナ関連予算の総額についてどうか。
渡辺:
まず、県コロナ関連予算の総額についてお伺いいたします。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けまして、
県としては震災以来となる累次の令和2年度補正予算を編成しております。
まず議論の前提としまして、今年度の新型コロナウイルス関連の補正予算総額について質してまいりたいと思いますが、
今年度のコロナ関連予算の総額はどのくらいになるのでしょうか。おうかがいいたします。
大森総務部長:
新型コロナウイルス感染症対策予算につきましては、
感染の状況や社会経済情勢を踏まえながら、
感染症拡大防止協力金や病床の確保経費、検査体制の構築経費や事業者の資金繰りへの支援など、
迅速な対応が求める事業に重点的に予算化を図ってきておりまして、
今年度のコロナ関連補正予算の総額は、十号補正予算までで約千四百十六億円となっております。
ちなみに、中小企業経営安定資金掛金等を計上しています。
経済商工観光部関連が、七百億円を超える規模になっております。
また医療提供体制整備等感染拡大防止対策、医療従事者等慰労金等を計上しています。
保健福祉部関係が、五百億円近い規模となっております。
(2)今年度のコロナ関連予算のうち、特別交付税や地方創生臨時交付金など、
国からの財政支援の概算額についてどうか。
渡辺:
ありがとうございます。
そのうち概算で構いませんが、特別交付税による措置、あるいは地方創生臨時交付金を含めた
国からの財政支援につきましては、どれくらいになりますでしょうか。
大森総務部長:
これまでのコロナ関係予算約千四百十六億円の財源のうち、
国からの財政支援としましては、特別交付税が約千二百万円、
国庫支出金が約八百八十五億円となっており、全体の約六割を占めております。
そのうち国庫支出金の内訳としましては、
新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金が約四百五十九億円、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が約三百五十四億円、
その他の補助金が約七十二億円となっております。
(3)一般財源の負担額及び財政調整基金の取崩し額についてどうか。
渡辺:
はい、ありがとうございます。今お話をいただいた引き算をしますと、
県負担分が見えてくると思います。
県負担分におきましては内訳として、
一般財源の負担額、これはどれぐらいになるのかまた、
「県の貯金」であります財政調整基金を取り崩しているとの御説明、
かねてよりございましたが、財調の取り崩し額は、
コロナ関連に限定しますと、どれくらいになりますでしょうか。
大森総務部長:
はい、繰り返しになりますけどもこれまで計上した
この関係予算の歳入総額は約千四百十六億円でございます。
この財源が、国庫支出金が約八百八十五億円、
中小企業経営安定資金等貸付金元利収入などの諸収入が約四百六十六億円、
県債が約二十一億円繰入れ、繰入金が約八億円となっておりまして、
一般財源の負担額につきましては約三十六億円でございます。
そのほぼ全額が財政調整基金の取崩しとなっております。
この対策のために、財政調整基金を取り崩して充当した一般財源につきましては、
国から追加支援が得られ次第、可能な限り国庫支出金に振り替えたいというふうに考えております。
刻一刻と変化する現場のニーズに迅速に対応していくためには、
国の支援を待つことなく、財政調整基金を取り崩してでも
予算措置しなければならないのが実情でありまして、
臨機応変にコロナ対策を実行していくうえで、
財政調整基金の役割は非常に大きなものがあるというふうに
改めて感じているところでございます。
渡辺:
はい、ただいま詳細にご説明をいただきました。
財調取り崩して国から支援があれば、振替をしながら、
自転車操業のような、ぎりぎりのところでやっていらっしゃるということを伺いました。
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以降の質疑内容については、
明日以降に続けてご紹介したいと思います。
質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。
すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。
なお、正式な議事録は後日宮城県議会ホームページで公開されます。
この記事はおおよそのやりとりを表していますのでご理解ください。
「渡辺勝幸 宮城県議会県政活動報告」(ブログ)
⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-category-42.html
インターネット中継の動画等はこちらから見ることができます。
⇒ http://www.miyagi-pref.stream.jfit.co.jp/
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【令和3年2月予算特別委員会先議議案総括質疑(令和3年2月16日)
渡辺勝幸委員質疑要旨】
1 県コロナ関連予算の総額について
(1)新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、
我が県では震災以来となる累次の補正予算を編成しているが、
今年度のコロナ関連予算の総額についてどうか。
(2)今年度のコロナ関連予算のうち、特別交付税や地方創生臨時交付金など、
国からの財政支援の概算額についてどうか。
(3)一般財源の負担額及び財政調整基金の取崩し額についてどうか。
2 コロナ関連対策費の財源について
(1)新型コロナによる経済的打撃は、県税収入にも複数年にわたり影響が出ると思うが、
現時点の令和2年度及び3年度の収入見込額についてどうか。
(2)減収補てん債は、償還時に交付税措置があるほか、
今年度限りで対象税目の拡充が認められたところであり、
積極的に活用すべきと思うがどうか。
(3)財政調整基金が枯渇し、コロナ対策に苦慮している自治体があると聞く。
緊急時に備えて余力を確保しておく必要があると思うが、
臨時的な財政出動を想定した我が県の対応についてどうか。
3 「新型コロナウイルス感染症対応事業者支援費」について
(1)7月補正でも計上された当該予算について、
今回の事業内容と目的はどうか。
(2)7月補正予算に係る市町村での事業内容について、評価と併せてどうか。
(3)最新の調査では、サービス業よりも悪い指標値を示す業種が存在しているほか、
業種間の支援格差に批判の声も出ている。
市町村によるきめ細かな支援は意義があるものと思うがどうか。
(4)コロナの影響が長引く中、融資の返済時期を控え資金繰りに苦しむ中小事業者が多く、
増額借換や据置期間延長等について早急に周知すべきと思うがどうか。
4 新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金について
(1)今回補正で計上された新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金は、
今後の時短要請に対応する予備的な予算とのことだが、その事業内容はどうか。
(2)「みやぎお知らせコロナアプリ」の現在の登録施設数及び
利用者登録数はどうか。
(3)協力金申請の機会などを活用し、
「みやぎお知らせコロナアプリ」の登録・利用の促進を図るべきと思うがどうか。
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(第3808号 令和3年2月16日(火)発行)