台湾で開催された「第4回アジア・トレイル・カンファレンス」に出席しました!

12月3日、4日と、台湾で開催された、
「第4回アジア・トレイル・カンファレンス」にお招きをいただきましたので、

議会開会中ということもあり、
またもや弾丸日程で、出席してきました。

トレイルとは、森林や原野、里山などにある「歩くための道」のこと。
東北地方でも「みちのく潮風トレイル」や、
「宮城オルレ」などトレイルファンが増えてきています。

2014年に韓国の済州島で開催された第1回アジアトレイルカンファレンス、
その後2016年に日本の鳥取で、
2019年に韓国のブサンで開催されたカンファレンスに続き、
今年2022年12月1~5日に台湾で第4回アジアトレイルカンファレンスが開催されました。

台湾は、ご存じのように、海に囲まれ、国土の七割が山林。

そして3,000メートルを超える268の高山と129の河川水系があり、
豊かで多様な自然景観と生態資源を作り出しています。

今回のアジア・トレイル・カンファレンスは、
「台湾千里歩道協会」が中心になって実行委員会を設置、

観光を中心に台湾政府関係者はじめ各国からも多くの参加があり、
多様な交流を深めることができました。

宮城県からも宮城県観光連盟、宮城県庁や宮城県議会からも多数が参加し、
様々な国の方々と、トレイルを通じて交流することができましたし、

宮城オルレをはじめとした観光地を、
世界各国にプレゼンする機会を得ることもできました。

また、私が参加した新北市の「金字碑古道」では、
歩行祭前の式典において、

奥松島オルレとの友好を記念として、
東松島市選出の高橋宗也宮城県議会議員と、
台湾新北市の侯友宜市長による贈物交換をはじめとする交流があり、
今後のトレイルを通じた、東松島市と台湾との交流が深まっていく予感があります。

台湾のメディア各社が取材にたくさん来ていましたね。

また、式典前には、
地元の小学生が太鼓の演奏で盛り上げ、
日本の和太鼓と変わらない文化がここにあるなあと思っていたら、
後半には激しいシンバルが鳴って、迫力がありましたが、
微妙な文化の違いも感じました。

新北市の侯友宜市長は市長選が終わったばかりということもあり、
地元の方々やメディア各社が多数駆け付け、その人気を感じましたが、

その後、台湾の方から話を伺ったり、ネットニュースなどを見ると、
なんとこの侯友宜市長は、次の国民党の最有力総統候補であるとのことで、
こうした接点づくりも地方外交の重要なところであるなとあらためて感じました。

さらに、レセプションでは、
われわれ宮城県議員団も地元の日本酒を持参し、
各国や日本各地の方にも宣伝をしたところです。

私は、若林区藤塚のひとめぼれを使用している、

「藤の雫」

を持参しました。
瓶の色も藤色で美しく、目を引いていました。
アクアイグニス仙台で販売していますので、
みなさまもぜひお求めください。

浦霞と同様、飲みやすいと評判でしたね。

また、カンファレンスのセミナーも、
台北・劍潭海外青年活動センターで開催され、

アジア各地のトレイルの課題を各国の代表がプレゼンし、
同時通訳を利用しながら、アカデミックで、非常に興味のある課題について、
多くのことを知ることができました。

日本からは、NPO法人信越トレイルクラブ代表理事で、
北海道大学の木村宏先生や、

九州オルレの今村貢樹さん、
宮城県経済商工観光部参与の本郷昌孝さんなどが発表されました。

私個人的には、台湾や香港のトレイルの管理や工法、運営などについて、
興味深く感じたところです。

国や地方政府が観光政策の推進という役割をどう果たすか、
トレイルの管理から、組織の運営まで、幅広い視点を見たように感じました。

来年1月からは、仙台と台湾の直行便が就航することが決まりました。

便数が増えてくると、
台湾からの観光客もたくさんいらっしゃると思いますが、
表面的には見えないところで必要とされる観光政策もあり、
またそれが日本においては他省庁に横断することがあるな、
と感じたところでもあります。

平成23年、東日本大震災においては、
台湾の皆さんから多大なご支援をいただきましたし、
本当につらい状況ではありましたが、
日台の友好交流が熱いものであったとうれしかったものです。

震災をきっかけに、またトレイルのような観光交流をきっかけに、
アジアの安定、平和につながるような活動を進めていくことの大切さを、
台湾の皆さんから教えていただいたように感じます。

宮城県としても、こうした交流を深めながら、
多くの方にみやぎの素晴らしい景色や、
素晴らしい食材を堪能してほしいと思います。

ぜひ、台湾から宮城県にお越しください。
お待ちしております。

(第4465号 令和4年12月5日(月)発行)