仙台市若林区荒井において、株式会社Punks Farmerのイチゴ栽培用鉄骨ハウス竣工式にお招きいただきました

本日11月8日、仙台市若林区荒井に、
株式会社Punks Farmerのイチゴ栽培用鉄骨ハウス竣工式が盛大に開催され、

来賓としてお招きいただき、地元選出の宮城県議会議員として、
ご挨拶をする機会をいただきました。

この施設は、宮城県が進めている事業である、
「みやぎの企業的園芸等整備モデル事業」を活用し、
農業による地方創生、

さらには東日本大震災で被災した、
この仙台市東部沿岸地域における経済の活性化に寄与することで、

宮城県における園芸生産額の増大と、
新規雇用創出を実現する事業となることが強く期待されているものであります。

式典における、代表取締役の早坂亜由美さんの決意表明のご挨拶は、
被災したこの土地の再生を実現するとともに、
これから美味しいイチゴを通して、
人々の笑顔がたくさんつくられるのではないかという大きな期待を感じさせるもので、
とてもうれしく、そして頼もしく思いました。

早坂ご夫妻からは、ゼロベースのときから、
イチゴ農園をつくりたいという志を熱く語り、ご相談いただき、
私も一緒になっていろいろと動き、知恵を絞ってきました。

資金調達についても、なかなか厳しい状況が続きながらも、
粘り強く取り組まれたことにより、関係各所から事業計画やそのビジョンなど、
将来に期待される声が高まり、このたびの竣工に漕ぎつけられたことは、
本当によかったなと思いますし、困難に負けずに丁寧に説明をされていた結果だなと思います。

思い起こすと、平成23年の東日本大震災においては、
この荒井地区においても津波による被害はたいへん大きく、

私自身も震災の数日後に、このイチゴ圃場のすぐそばにある、
せんだい農業園芸センター付近を訪れ、

田んぼの真ん中に津波で流された車や泥、様々なものが投げ出され、
あぜ道においては海から2キロ以上離れているにもかかわらず、
海の魚がたくさん打ち揚げられていたことを
昨日のことのように思い出します。

あれは絶望的な風景でした。

東日本大震災から、およそ11年8か月が経過し、
私たちが暮らすこの地域も多くの皆様の御努力のおかげで、
復興が進展しています。

震災前には想定できなかった被害、
そして復興により変化を遂げる街並みなどを見渡してみると、
時の流れを感じずにはいられません。

しかし、時がどれだけ流れていったとしても、
決して変わらないこと、
変えてはいけないことが世の中にはあるのではないか、
そう思います。

古来、「農業は、国の大本なり」と言われてきました。

国の発展は、どんな時代においても、
農業が支えています。

そして、私たち一人ひとりの生命を守っているのもまた農業であり、
国家の安全保障の基礎もまた農業であります。

東日本大震災で大きな被害を受けたこの土地で、
美味しく濃厚な味わいのイチゴが、
そして人々を笑顔にするイチゴが誕生することを強く期待しながら、

株式会社Punks Farmerのさらなるご隆盛、
そしてこのイチゴ栽培用鉄骨ハウスを中心として、
宮城県の農業園芸がさらに発展していくことを心から願いたいと思います。

竣工、おめでとうございます。
これからが本番です。

(第4438号 令和4年11月8日(火)発行)