アクアイグニス仙台で沖野東小合奏団・沖野中吹奏楽部の演奏会

10月29日、仙台市若林区藤塚にある、

「アクアイグニス仙台」
⇒ https://aquaignis-sendai.jp/

において、私も以前PTA会長を務めた学校である、

沖野東小学校合奏団
沖野中学校吹奏楽部

の「ブラスバンド演奏会」が開催されましたので、
演奏を聴きに行ってきました。

このアクアイグニス仙台は、
今年の4月にオープンした複合商業施設です。

東日本大震災で甚大な被害を受けた、
仙台市東部沿岸部の藤塚地区。

かつては集落のまわりをのどかな田園にかこまれ、
名取川を挟んで閖上地区との渡し舟や
貞山運河による舟運でにぎわいを見せていた地域でした。

アクアイグニス仙台は、
震災で防災集団移転促進事業による集団移転跡地となった藤塚地区に、
再び人々が集える空間をつくることをめざし、
食・農・温泉の複合施設として誕生しました。

そして、今回演奏会を行った、
沖野東小学校合奏団・沖野中学校吹奏楽部は、

昔から吹奏楽の盛んな学校で、
私自身が沖野中学校時代にも、
吹奏楽部の同級生はたくさんいたなと思い出しますが、

東日本大震災の直後は、
なかなか演奏も練習できず、
吹奏楽をやるという雰囲気はしばらく途絶えていたのでした。

震災からしばらくして、
当時の小学校の先生が、
やはり震災からの復興に音楽は重要だということで、

合奏団を復活させ、
楽器をやったことのない小学生も含め、
たくさんの子供たちが演奏する喜びを知りました。

朝も夕方も休みの日も、練習に次ぐ練習をしていましたね。

また地域で演奏する機会をたくさんいただき、
保護者も含めて、被災した地域を、
大いに元気づけてくれたことを思い出します。

小学三年生が小さな体で大きな楽器をみごとに演奏する姿は、
大人も頑張らなければと思わせたものでした。

沖野東小学校合奏団はその後、
東北大会に出場するなど、大活躍しました。

しかし、ここ数年は再び、
新型コロナウイルス感染症による影響で、
学校において、楽器を演奏することはなかなか難しい状況となっていました。

校長先生はじめ指導される先生方の御努力は
いかばかりかと推察されますが、

今日、ひさしぶりに子供たちの演奏を聴いて、
そして指導する先生方も子供たちと一緒になって演奏する姿は、

やはり音楽の力には、人を元気にさせるものがある、
と強く感じたところです。

今回、地元の子供たちに演奏する機会をいただきました、
アクアイグニス仙台の皆様に心より感謝申し上げます。

小学校では、震災後生まれた子供たちも増えてきていますが、
音楽の持つ大きな力、地域を元気にする力を
引き続き、大切にしていきたいと思います。

震災や感染症など、様々な困難が次々とあらわれますが、
力を合わせて、それぞれの力をいただいて団結すれば、
いかなる困難も乗り越えていけるのではないかとあらためて感じたところです。

(第4428号 令和4年10月29日(土)発行)