【渡辺勝幸一般質問】答弁要旨【大綱2】 村井県政四期十六年をどのように見ているか【第380回宮城県議会】

9月15日、
第380回宮城県議会(令和3年9月定例会)において、
渡辺勝幸は一般質問に立ちましたので、

このメルマガで数回に渡って、
一般質問の内容等についてお伝えしました。

今回は、

大綱2 村井県政四期十六年をどのように見ているか

に対する答弁内容について、お伝えしたいと思います。

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【答弁要旨ここから】

【大綱2】村井県政四期十六年をどのように見ているか
以下4点について知事及び教育長の所見を伺いたい。

(1)首長の多選批判に対する現状の認識について、知事就任前の見解と併せてどうか。

知事の答弁:
私は、知事就任以来16年間、県民の皆様の幸福を実現するため、
活力に満ちた安心して暮らせる宮城県を創ることに邁進し、
特にこの4年間は、東日本大震災からの復興、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策に力を入れてきた。

そして、感染収束後には、震災からの復興の完遂、
アフターコロナにおける地域経済の立て直しや人口減少などの課題に対処するため、
「新・宮城の将来ビジョン」に定める取組を着実に実行するとともに、
30年、50年先を見据えて、県民一人ひとりが安心して暮らせる宮城を実現させることが、
私に課せられた大きな使命であると考えている。

多選への批判があることは承知しているが、何期、何年務めたのかではなく、
「これまで何をやってきたのか」、「今後何に取り組むのか」という
県政運営に対する強い思いが重要であると認識しており、この考えは何ら変わることはない。

(2)復興を経た我が県だからこそ、コミュニティに着目した政策が重要であり、
担い手となる青少年を育成し地域の活性化に取り組むべきと思うがどうか。

企画部長の答弁:
地域社会は、子どもや若者にとって、様々な人と触れ合える交流の場、学習の場であり、
また、こうした経験を通じて、やがては地域社会の担い手として大きな役割を果たしていただくことが期待されるところ。

県ではこれまで、地域づくりに取り組む担い手の育成を目的に
「みやぎ地域づくり人材育成セミナー」を開催するなどの取組を行ってきた。
また、県内各地で活動する地域づくり団体に対して、研修会や地域づくり団体の交流、
ネットワークづくりなどの活動促進に向けた支援を行っているところ。

一方、基礎自治体である市町村においても、各種イベントの開催など、
様々なソフト事業を実施している。

引き続き、市町村や県内の地域づくり団体、NPO等と連携し、
青少年の育成を含め、住民が主体的に取り組む地域の活性化を支援していく。

(3)福祉分野に関して、今後更なる取組の充実を期待するが、
新・宮城の将来ビジョンの方向性も踏まえ、認識はどうか。

知事の答弁:
私は、これまでも、富県宮城の実現に向けた取組とともに、
介護人材の確保・育成や特別支援学校の新設など、
福祉や教育分野等の取組にも力を入れてきた。

新・宮城の将来ビジョンでは、今後の人口減少社会も見据え、
子ども・子育て分野を新たに独立した柱と位置づけ、
さらに力を入れていくこととしており、結婚、妊娠・出産、
子育ての環境整備や子どもの貧困対策など、幅広い支援策に取り組むこととしている。

引き続き、新ビジョンに掲げる県政運営の理念に基づき、県民一人ひとりが、
幸福を実感し、いつまでも安心して暮らせる宮城を目指して、しっかりと取り組んでいく。

(4)若い世代に妊娠・出産や不妊に関する知識を伝えることは重要であり、
大学生向けに実施しているセミナーの対象を高校生などにも拡げる必要があると思うがどうか。

保健福祉部長の答弁:
少子化が急速に進展していく中で、若い世代が妊娠・出産、不妊に関する正しい知識を持ち、
自己に合ったライフプランを考えられるよう支援することは重要であると認識している。

県では、医師会や産婦人科医会からの協力を得て、
令和元年度から大学生を対象に、産婦人科医による妊娠・出産の適齢期、不妊などに関する講義と、
子育て体験を踏まえた社会人による働き方や両立支援制度に関する講座を組み合わせた、
ライフプランセミナーを開催するなど、啓発に取り組んできた。

今年度からは、更に対象を高校生にも広げ、教育委員会などと連携し、
セミナーの実施を希望する高校に、地域の産婦人科医等を講師として派遣するほか、
わかりやすいリーフレットを作成し、配布することとしている。

今後も、医師会や教育委員会などの関係機関と連携しながら事業の拡充を図り、
若い世代に対する意識啓発に努めていく。

教育長の答弁:
少子高齢化を始め、社会情勢や生活環境が変化していく中、
児童生徒が、性や健康、社会生活に関する正しい知識をもとに、必要な情報を収集し、
適切な意思決定や行動選択を行う力を育むことは重要であると考えている。

高等学校においては、学習指導要領に基づき結婚や妊娠・出産、
それに伴う健康課題や家族計画の意義などについて指導している。

また、今年度から保健福祉部と連携して、
希望する高等学校において「若い世代へのライフプランセミナー」を実施することとしており、
結婚や妊娠といったライフイベントについて生徒が自ら考える機会をつくっていく。

【答弁要旨ここまで】
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【渡辺勝幸一般質問】【大綱1】東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシー継承について【第380回宮城県議会】
⇒ https://katsuyuki.jp/2021/09/15/

【渡辺勝幸一般質問】【大綱2】村井県政四期十六年をどのように見ているか【第380回宮城県議会】
⇒ https://katsuyuki.jp/2021/09/16/

【渡辺勝幸一般質問】【大綱3】環境は経済であり、農業もまた経済である【第380回宮城県議会】
⇒ https://katsuyuki.jp/2021/09/17/

【渡辺勝幸一般質問】【大綱4】子供たちの将来について【第380回宮城県議会】
⇒ https://katsuyuki.jp/2021/09/18/

【渡辺勝幸一般質問】【大綱5】名取川水系広瀬川の洪水対策と流域治水の考え方について【第380回宮城県議会】
⇒ https://katsuyuki.jp/2021/09/19/

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【渡辺勝幸一般質問要旨】

【大綱1】東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシー継承について
以下3点について知事の所見を伺いたい。

(1)世界の人々への感謝など、復興五輪のテーマは大会終了後も
レガシーとして継承していくべきであり、今後この考え方をどう生かしていくのか。

(2)レガシーという観点からも、障害者スポーツの推進に更なる取組が必要と思うが、
今後の方向性についてどうか。

(3)障害を持ったアスリートの雇用促進と障害者雇用の現状についてどうか。

【大綱2】村井県政四期十六年をどのように見ているか
以下4点について知事及び教育長の所見を伺いたい。

(1)首長の多選批判に対する現状の認識について、知事就任前の見解と併せてどうか。

(2)復興を経た我が県だからこそ、コミュニティに着目した政策が重要であり、
担い手となる青少年を育成し地域の活性化に取り組むべきと思うがどうか。

(3)福祉分野に関して、今後更なる取組の充実を期待するが、
新・宮城の将来ビジョンの方向性も踏まえ、認識はどうか。

(4)若い世代に妊娠・出産や不妊に関する知識を伝えることは重要であり、
大学生向けに実施しているセミナーの対象を高校生などにも拡げる必要があると思うがどうか。

【大綱3】環境は経済であり、農業もまた経済である
以下3点について知事の所見を伺いたい。

(1)地球温暖化への対応が経済成長の機会になるとの認識が広がりつつあり、
我が県の経済戦略の根幹に環境分野を位置づけ、
グリーン成長戦略として打ち出すべきと思うがどうか。

(2)農業分野では、地産地消や食育の取組を震災復興と並行して進めることにより
需要の創出を図ることが重要である。
これまでの施策の評価と今後の取組についてどうか。

(3)農産物の輸出に関して国は大きな目標を掲げており、
我が県としても潜在的な力を発揮する好機と思うが、
今後の取組の方向性について、県産農産物の輸出額の推移と併せてどうか。

【大綱4】子供たちの将来について
以下2点について知事及び教育長の所見を伺いたい。

(1)令和5年に創立150周年を迎える小学校が多く、記念事業が計画されている。
県制150周年記念事業と一体となった取組を提案するが、記念事業の内容はどうか。
また、小学校創立150周年についての見解はどうか。

(2)東北地方で初めてとなる不登校特例校の設置を受け、
県としてその取組を支援するとともに、県内への共有を進めるべきと思うがどうか。

【大綱5】名取川水系広瀬川の洪水対策と流域治水の考え方について
以下2点について知事の所見を伺いたい。

(1)仙台市が実施する大規模雨水処理施設の整備に関して、
放流先となる広瀬川や名取川の周辺住民から水害の発生を懸念する声があるが、
仙台市との調整状況や対策についてどうか。

(2)流域治水は自治体の枠組みを超えた取組が必要であるが、
県としての方向性や課題について、認識はどうか。

【一般質問要旨ここまで】
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質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。

すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。

「渡辺勝幸 宮城県議会県政活動報告」(ブログ)
⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-category-42.html

(第4027号 令和3年9月23日(木)発行)