これからの時代、どんな時代になっていくのか?

令和2年、2020年は、
まさに時代の大転換期の幕開けであったと、
後の歴史で言われるようになるのではないかと
最近とても思っています。

新型コロナウイルス感染症が、
ここまで感染拡大するとは思いませんでしたし、
東京オリンピックが延期になるとは
ほとんどの人は予想もしていなかったことと思います。

しかしこのコロナ禍は、
大きく時代を変えることとなってしまいました。

今後、何が、どのように転換していくか、
これはしっかりと見ていかなければなりませんし、
政治家はこれを見誤ると、
国が亡ぶということにもなりかねません。

目前の危機を乗り越えるための手法ももちろん大事ですが、
大転換期における時代の変化を見誤ると、
小手先の手法がいくら成功しても、
ゴールにたどり着けないということになりかねません。

もちろん、明日のご飯を食べることが第一です。
命を失うようなリスクを除去していくことが第一です。

医療提供体制の充実と経済的支援、
両方をとっていくような、
針の穴に糸を通すような
政策をつくっていかなければなりません。

しかし大きな視点で見ると、
これからの時代、どんな時代になっていくのかということを、
しっかりと見ていかなければならないと思うのです。

それでは、いったいこれからの時代、
どんな時代になっていくのか?

私はこれからますます

「公益を重視する時代」

になっていく、
そう思っています。

「利他の社会」

と言ってもいいかもしれません。

コロナ禍で様々な制約のなか、あらゆる場面で、あらゆる場所で、
自分勝手な人、自己中心的な組織、
自国中心主義な国が如実に表れてきました。

コロナ以前もそうでしたが、
「自分さえよければよい」「誰かを貶めてもよい」、
そんな世界がいくつもいくつも生まれていたように感じます。

それぞれの自己中心的な価値観には、
それぞれの理由があり、正当性の主張もあったことでしょう。

個人が重視されすぎ、
公共性が軽視されていたからともいえるかもしれません。

その傾向が急速に広がり、
コロナ禍においては如実に表れたとも言えます。

バーチャルな世界における、
匿名による「言葉の武器」は、
独善的に他者の心を破壊させていく、

その行き着く先はどうなるかと言えば、
おそらく破綻なのではないでしょうか。

そして、自国中心主義の国が増えれば増えるほど、
戦争という形で破綻が訪れていたことは、
歴史書を見るまでもなく、よくあるパターンですね。

だからこそ、個を重視しすぎた世の中はいずれ破綻し、
新たな価値観として「公益を重視する社会」が誕生するのだと思っています。

お互いに譲り合い、
お互いを思いやり、
時に我慢し、時に共有し、
そんな価値観を持つことが評価をされ、

世の中の仕組みとして
「公益を推進すること」が
インセンティブを生み出していく。

これからの時代はそんな時代になっていくのではないかと思っていますし、
こんな時代になっていくのではないか、
という評論、分析に終わるのではなく、

そんな時代をみんなでつくらなければならないのではないか、
と日に日に思う次第です。

みなさんはどう思いますか?

(第3842号 令和3年3月22日(月)発行)