【渡辺勝幸一般質問】【大綱2】「社会全体で支える宮城の子ども・子育て」について【第377回宮城県議会】
昨日3月3日、
第377回宮城県議会(令和3年2月定例会)において、
渡辺勝幸は一般質問に立ちましたので、
このメルマガで数回に渡って、
一般質問の内容等についてお伝えしたいと思います。
2回目として、
大綱2 「社会全体で支える宮城の子ども・子育て」について
内容をお伝えしたいと思います。
【大綱1】「社会全体で支える宮城の子ども・子育て」について
以下6点について知事の所見を伺いたい。
(1)「新・宮城の将来ビジョン」において、政策推進の基本方向として、
子育て支援を新たに柱立てするに至った考え方や、子育て政策の具体的な在り方はどうか。
大綱二点目、「社会全体で支える宮城の子ども・子育て」について、お伺いいたします。
新年度より十年間の県中期総合計画「新・宮城の将来ビジョン」においては、
「社会全体で支える宮城の子ども・子育て」という政策推進の基本方向が新たに設定され、
子育て政策の重要性がさらに注目されているところであり、
私も大いに期待をしているところであります。
この「子育て政策」について、政策推進の基本方向として、
新たな目標設定を置いたこと、なぜ新たに子育て政策を取り入れたのかについて、
知事の見解、そして知事が描く具体的な子育て政策のイメージをお聞かせください。
(2)私立幼稚園教員の処遇については、これまでも一定程度の改善が図られてきたが、人材確保の観点から、認定こども園と同程度の処遇となるよう更なる改善が必要と思うがどうか。
さる一月二十七日、宮城県私立幼稚園連合会と宮城県私立幼稚園PTA連合会による
村井知事・石川県議会議長への要望活動が行われ、
宮私幼PTA佐々木幸士会長とともに、私もPTA副会長として参加をしたところです。
長年の要望事項であった幼児教育・保育の無償化が実現するとともに、
先ほど述べたように、「新・宮城の将来ビジョン」において
「社会全体で支える宮城の子ども・子育て」という政策推進の基本方向が
新たに設定され、子育て政策の推進に大いに期待しているところであります。
一方で、幼児教育をめぐる課題は、依然として山積しており、
子供たちの将来をよりよきものにするために、
解決策を見つけ出していかなければなりません。
まず第一に、私立幼稚園教員の人材確保のための処遇改善の問題です。
国は、子ども・子育て支援新制度における施設の運営経費である公定価格において、
教員の処遇改善を進めています。
私立幼稚園等に対して、県は平成二十九年度から補助制度を変更、
事業支援をしていただき、大きな力となっています。
人材確保の観点からも幼稚園に勤務するすべての教職員に対して、
認定こども園並みの処遇改善をすすめるべきと考えますが、
見解をお伺いいたします。
(3)心身障害児の増加により、幼児教育現場からは、特別支援教育に当たる教員の不足への対応や、研修の充実が課題との声が聞かれるが、現状と今後の方向性はどうか。
第二に、私立幼稚園特別支援教育教育費補助金についてうかがいます。
幼児教育の現場のお話をうかがっていると、
特別支援を必要とする園児が急増しており、
教員不足や研修の充実が大きな課題となっているようです。
四歳や五歳という年齢において、障害児を判定する際の証明書等の記載についても
園側では苦慮しているとの話もあります。
現状と今後の方向性について、見解をお伺いいたします。
(4)幼児教育の現場においても、新型コロナウイルス感染症への長期的な対応が求められており、行政による継続的な支援が必要と思うがどうか。
最後に、新型コロナウイルス対策の私立学校緊急環境整備費補助金について、
国内外の感染状況を見据えると、新型コロナウイルス感染症については、
幼児教育の現場においても、長期的な対応が求められることが見込まれる状況です。
継続した対応が必要と考えますが、見解をお伺いいたします。
(5)障害児も安心して遊ぶことのできるインクルーシブ公園の設置は、共生社会の実現に資する政策の一つであり、既存遊具の更新等での対応が可能であるが、その対応についてどうか。
次に、インクルーシブ公園の設置についてお伺いいたします。
昨年三月、日本で初めてのインクルーシブ公園が、
東京都世田谷区砧公園のみんなの広場に誕生しました。
その後東京都豊島区においても、としまキッズパークがオープン、
神奈川県藤沢市でもこの三月中旬にオープン予定など、
徐々に日本国内にインクルーシブ公園が広がりつつあります。
このインクルーシブ公園は、障害のあるなしに関わらず、
子供たちが一緒に遊べる公園のことであり、
アメリカやオーストラリアでは一般的なのだそうです。
例えば、車椅子に乗ったまま遊べる遊具や、
身体を支えるためのしっかりした背もたれがついたブランコがあったり、
地面がゴムチップで舗装されていて、車椅子や歩行器でも移動しやすいなどの配慮がなされています。
障害のある子供の親にとって、子供を公園で遊ばせることはなかなか心理的にも難しく、
またハード面においても、車いすで入れない車止めがあったり、
遊べる遊具がないという課題があるようで、
障害を持つ子供たちが体を動かす機会が少なくなっている要因の一つでもあるように感じております。
遊具の長寿命化計画の中で、更新時期にある公園の既存の遊具を改修することにより、
誰もが遊べて、誰もが楽しめる広場にする、
このインクルーシブ公園導入には、さほど予算を必要とすることでもないように思いますし、
何よりも、身体・知的・発達など障害の内容にかかわらず、
また障害の有無にかかわらず、子供たちが一緒になって遊べる場をつくるということは、
「社会全体で宮城の子供を支え」、「障害の有無に関わらず安心して暮らせる社会の実現」
を目指すという、共生社会の実現に必要な政策の一つであると考えます。
県としての見解をお伺いいたします。
(6)自転車安全利用条例が4月から施行されるが、ヘルメット着用の現状と今後の方向性はどうか。
また、高校生のヘルメット着用を一層促進する必要があると思うがどうか。
次に、自転車安全利用条例についてお伺いいたします。
令和三年四月一日より、県条例として「自転車安全利用条例」が施行されます。
その条例第六条5において
「自転車利用者は、自らの安全を確保するため、乗車用ヘルメットを着用するよう努めなければならない。」
とされており、第七条2においては
「保護者は、その監護する未成年者が自転車を利用するときは、
当該未成年者に乗車用ヘルメットを着用させるよう努めなければならない。」
とされております。また、第八条においては
「学校の長は、その児童、生徒又は学生に対し、
自転車の安全利用に関する教育又は啓発を行うよう努めなければならない。」
としております。
自転車利用者のヘルメット着用の現状認識と今後の方向性について、
また条例施行にあたり、今後、高校生のヘルメット着用についても
促進をしていかなければならないと考えますが、その見解をお伺いいたします。
(大綱三は明日以降に続けます)
【渡辺勝幸一般質問】【大綱1】地方自治と国の制度の在り方について【第377回宮城県議会】
⇒ https://katsuyuki.jp/2021/03/03/
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【渡辺勝幸一般質問要旨】
【大綱1】地方自治と国の制度の在り方について
以下4点について知事及び教育長の所見を伺いたい。
(1)国の一律の制度により、地方の政策的自由度を縛る事例も見られるが、
廃止すべき制度とその理由はどうか。
また、地方と国の政策の在り方について、齟齬や乖離があると思うがどうか。
(2)教育のICT環境の整備が急務となる中、
国の支援を活用した継続的な取組が必要と思うが、県内市町村の状況はどうか。
(3)公立小中学校の学校図書館は、国が蔵書数の基準を定め、
図書購入費として地方交付税措置がなされているが、
この図書標準の達成割合について、新聞配備と併せ、現状はどうか。
(4)新生児聴覚検査事業は、三位一体改革で国庫補助が廃止され、
地方交付税措置に移行したが、数年前は公費負担を行う市町村が皆無であった。
市町村の現況と県の対応はどうか。
【大綱2】「社会全体で支える宮城の子ども・子育て」について
以下6点について知事の所見を伺いたい。
(1)「新・宮城の将来ビジョン」において、政策推進の基本方向として、
子育て支援を新たに柱立てするに至った考え方や、子育て政策の具体的な在り方はどうか。
(2)私立幼稚園教員の処遇については、これまでも一定程度の改善が図られてきたが、
人材確保の観点から、認定こども園と同程度の処遇となるよう更なる改善が必要と思うがどうか。
(3)心身障害児の増加により、幼児教育現場からは、
特別支援教育に当たる教員の不足への対応や、研修の充実が課題との声が聞かれるが、
現状と今後の方向性はどうか。
(4)幼児教育の現場においても、新型コロナウイルス感染症への長期的な対応が求められており、
行政による継続的な支援が必要と思うがどうか。
(5)障害児も安心して遊ぶことのできるインクルーシブ公園の設置は、
共生社会の実現に資する政策の一つであり、
既存遊具の更新等での対応が可能であるが、その対応についてどうか。
(6)自転車安全利用条例が4月から施行されるが、
ヘルメット着用の現状と今後の方向性はどうか。
また、高校生のヘルメット着用を一層促進する必要があると思うがどうか。
【大綱3】富県躍進に必要な「新しい価値」について
以下5点について知事の所見を伺いたい。
(1)少子化の進行や復興需要の減少を含む経済の縮小が見通される中、
新・将来ビジョンに掲げる「新しい価値」創出の実現が重要だ。
宮城ならではの新しい価値について見解はどうか。
(2)政策展開にデジタル化推進の視点を取り入れることで、
我が県のデジタル化は大きく伸びる余地があると思うが、
庁内外の人財活用を含め、デジタル庁設置を踏まえた対応はどうか。
(3)園芸産出額倍増の目標実現に向けては、
「新しい価値」の明示やデジタル化との融合も重要であり、
園芸サプライチェーンの構築への取組と併せ、具体的な施策はどうか。
(4)我が県は、来年2月に、県制150周年の節目を迎えるが、
様々な記念行事のほか、観光振興も含めた地域活性化策を講じるべきと思うがどうか。
(5)我が県は、スポーツと芸術文化のプロが身近に存在する恵まれた環境にあり、
子ども達の健全な成長の促進に向け、
スポーツ等に触れる機会を更に創出していくべきと思うがどうか。
【一般質問要旨ここまで】
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質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。
すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。
「渡辺勝幸 宮城県議会県政活動報告」(ブログ)
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(第3824号 令和3年3月4日(木)発行)