【渡辺勝幸一般質問】答弁要旨(後半)【第373回宮城県議会】
6月25日、第373回宮城県議会(令和2年6月定例会)において、渡辺勝幸は一般質問に立ちましたので、
このメルマガで数回に渡って、一般質問の内容等についてお伝えしました。
今回は、質疑に対する答弁内容の後半について、お伝えしたいと思います。
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【答弁要旨(後半)ここから】
【大綱2】新型コロナウイルス感染症拡大防止対策について
(2)歯科医療について
イ 入院又は施設・自宅待機している感染者や濃厚接触者が、歯科的急性症状を生じ、治療を希望した場合の歯科医療の対応について、どのような見解か。
保健福祉部長の答弁:新型コロナウイルス感染症患者が増加したときにも歯科医療が適切に行われる必要があることから、県としては、今後の感染拡大を見据えた体制整備が肝要であると認識。
国からは、先週、今後を見据えた歯科医療提供体制について検討するよう通知されたところだが、県としては、急性の炎症など緊急性が高い感染症患者等の歯科治療を行う医療機関の設定等について、宮城県歯科医師会等の関係機関と協議していく。
ロ 一般診療所と歯科診療所への支援に格差があると聞くが、我が県の支援策を含めた所見はどうか。
保健福祉部長の答弁:新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた歯科も含む医療機関への財政的支援については、全国知事会を通じて国に求めてきたところ。
国の第2次補正予算を受けて追加提出予定の補正予算案では、歯科診療所が感染拡大を防止するための取組を行う場合、医科診療所と同額を上限として補助することとしたほか、医療従事者に対する慰労金についても歯科診療所を含めて対象としているところ。
唾液等の体液に触れる機会が多いなどといった歯科診療の特性を十分に踏まえ、支援を実施していく。
ハ 以前から要望のある歯科医療担当部署の設置及び歯科医師の県職員採用について所見はどうか。
保健福祉部長の答弁:これまでも、歯科医療・歯科保健の推進については、それぞれの担当課が関係団体と連携しながら課題に対応してきたが、今後、特に歯科医療については、より緊密な連携を進めていく。
また、歯科口腔保健を推進するため、平成28年に宮城県口腔保健センターを設置し、非常勤で歯科医療保健政策を担当する歯科医師及び歯科衛生士をそれぞれ1名配置しており、県の歯科医療保健施策への助言や市町村に対する専門的・技術的支援を行っているところ。
歯科医師の採用の必要性については、口腔保健支援センターの機能の充実を図っていく中で、関係団体等と意見交換を行いながら、検討していく。
【大綱3】県立高校のエアコン設置等教育の諸課題について
(1)将来的な生徒の減少や高校再編を踏まえながらも、県立高校の普通教室へのエアコン設置を段階的に進めていくべきと思うが所見はどうか。
知事の答弁:エアコンの整備については、国の補助制度を活用し、県立の中学校や特別支援学校への整備を進めてきたところ。
県立高校の普通教室にエアコンを整備するためには、多額の予算が必要となり、国の支援がない中、現時点では、一律に整備することは困難であると考えている。
県としては、引き続き、国に対して支援を要望するとともに、今後は、新校舎の建設などに併せて、普通教室へのエアコン整備を進めていきたいと考えている。
(2)オンライン授業の実施体制整備に向けて、予算の更なる拡充とともに早急にICT機器の確保に動くべきであるが、今後のICT機器整備について所見はどうか。
教育長の答弁:学校におけるICT機器の整備については、遠隔教育への対応など、緊急時における学びの保障とともに、平常時に効果的な学習を行う上でも、早急な整備の必要性を認識している。
今回提案している補正予算案は、高校の生徒用タブレット端末について整備を加速化するものだが、御指摘のとおり、機器の円滑な確保が課題であることから、業界動向を逐次把握しながら、早急な発注に向けて事務処理の迅速化を図っていく。
なお、県立学校の教員用タブレット端末及び教室のプロジェクタについては、計画を1年前倒しして今年度中に全ての学校で整備が完了する予定だが、タブレット端末については、9月末までの配備に向け、調整を進めることとしている。
今後も学校現場のニーズに即した、さらなる機器整備の充実に努めるとともに、教員のICT活用スキルの向上など、効果的な活用にも留意し、ハード、ソフト両面から体制整備をしっかりと進めていきたいと考えている。
(3)教育現場における拉致問題への取組状況及び今後の対応方針について、アニメ「めぐみ」を上映した学校数と併せてどうか。
教育長の答弁:アニメ「めぐみ」については、平成20年と25年に、全ての学校にDVDを配布し、毎年、通知等により、その活用を促してきたところ。
県内で上映した学校は、平成28年時点で全体の8%程度であり、学校現場では、小学校の道徳や中学校の公民の授業などにおいて、児童生徒や教職員が視聴し、拉致問題への理解を深める一助としている。
また、昨年、県主催の教員向けの人権教育研修会において、事前課題として同アニメを視聴し、授業づくりにつなげる取組を行ったところ。
県教育委員会としては、児童生徒が拉致被害者や被害者家族の心の痛みに共感し、拉致問題を自分のこととして捉える意識が育つよう、今後も、市町村教育委員会と連携しながら取組を進めていく。
【答弁要旨(後半)ここまで】───────────────────────────
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【渡辺勝幸一般質問要旨】
【大綱1】アフターコロナの宮城県政について以下4点について知事の所見を伺いたい。
(1)今回の感染拡大を受けて、未来に向けた新たな政策を取り入れる観点から県政を大きく見直すべきと考えるがどうか。また、富県躍進の理念を掲げる次期総合計画の策定に当たり、感染症で大きく変化した社会の状況をどう取り入れていくのか。
(2)国内回帰とグローバル分散について
イ 国の補助金による支援もあり、生産拠点の国内回帰や分散化が進みつつあることを踏まえ、県内への企業誘致を進める好機と考えるがどうか。
ロ インバウンドや県産品の輸出先を一国に依存するのではなく、リスク回避の観点からターゲットを複数化する視点も重要と考えるがどうか。
(3)感染拡大により、我が県の農業にも大きな影響が生じているが、農業者に対する支援はどう進めているのか、飲食店を含めた外食産業など農産物の販売先を確保する取組も含めてどうか。
(4)少子化対策として、合計特殊出生率を重視するほか、生涯未婚率を低下させる未婚男女の出会いの機会創出といった結婚を支援する政策も重要と考えるがどうか。
【大綱2】新型コロナウイルス感染症拡大防止対策について以下2点について知事の所見を伺いたい。
(1)PCR検査の拡大について
イ 出産を予定する妊婦全員に対するPCR検査の実施を希望する声もあるが、所見はどうか。
ロ クラスター発生リスクの高い介護分野では、職員を含めた即応的な検査体制の充実が重要と思うがどうか。
ハ 海外渡航が緩和される中、多くの国では陰性証明等の提出を求めている。水産業界をはじめ、ビジネス目的の海外渡航者に対するPCR検査の実施についてどうか。
(2)歯科医療について
イ 入院又は施設・自宅待機している感染者や濃厚接触者が、歯科的急性症状を生じ、治療を希望した場合の歯科医療の対応について、どのような見解か。
ロ 一般診療所と歯科診療所への支援に格差があると聞くが、我が県の支援策を含めた所見はどうか。
ハ 以前から要望のある歯科医療担当部署の設置及び歯科医師の県職員採用について所見はどうか。
【大綱3】県立高校のエアコン設置等教育の諸課題について以下3点について知事及び教育長の所見を伺いたい。
(1)将来的な生徒の減少や高校再編を踏まえながらも、県立高校の普通教室へのエアコン設置を段階的に進めていくべきと思うが所見はどうか。
(2)オンライン授業の実施体制整備に向けて、予算の更なる拡充とともに早急にICT機器の確保に動くべきであるが、今後のICT機器整備について所見はどうか。
(3)教育現場における拉致問題への取組状況及び今後の対応方針について、アニメ「めぐみ」を上映した学校数と併せてどうか。
【一般質問要旨ここまで】───────────────────────────
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(第3576号 令和2年6月29日(月)発行)