死んでしまおうなんて悩んだりしたわ

今日はこどもの日ということで、
広瀬川ではたくさんのこいのぼりが泳ぎ、

さわやかな青空のもと、
たくさんの子供たちが笑顔で走り回っています。

私の子供たちは吹奏楽部で連休中も学校に行っていて、
政治家並みに忙しいため、
夜にゆっくり話すぐらいしかできませんが、

この連休、夜は十年以上前の幼いころのビデオを見て、
目を細めて過ごしています。

どんな人も赤ちゃんのときは、
たくさんの人にかわいがられたことと思います。

だんだん大きくなって自分の足で歩けるようになったり、
自我が芽生え自分の意見を言えるようになると、
大人と対等になって生意気になってくるわけですが、

やはり親からしてみると、
いくつになっても子供はかわいいものです。

しかしちいさな子供も大人になっていくと、
だんだん世の中へ出ていくので、

つらいこと、苦しいこと、
悲しいことがふりかかってきます。

親に守られて生きていたころから比べれば、
自分で人生を決めることができるようになりますが、
風雨にさらされることも多くなってきます。

まして政治の道を志し選挙に出たり、
自分の好きなことを実現したいと会社を起こしたりすることは、
強力な台風の中へ一人裸で進んでいくようなもので、たいへんですね。

思い出してみると、
私も失業し、震災に遭い、選挙に落選した後は、
必死にいろいろなことをやっていました。

落選直後などは意外と多くの方がまわりにいたり、
声をかけてくださる方がいてくださりありがたいのですが、

しばらくすると孤独になる時が訪れます。

つらいことが続いておきたり、
もうダメだと思うことも何度もありました。

いまこのメルマガを読んでいる方の中には、
いまがそんなつらいときだという方もいらっしゃるかもしれませんね。

島倉千代子の歌に「人生いろいろ」という歌がありました。

「死んでしまおうなんて悩んだりしたわ」
「自分ばかりをせめて泣いてすごしたわ」

島倉千代子さんご自身も、
結婚生活に失敗したり、
だまされて巨額の借金を背負ったり、
大変な人生であったと言われています。

この歌自体がご自身の人生を描いていたんですね。

人生はいろいろ、
いいときもあれば悪いときもあり、
悪いときがあれば後はよいときが続きます。

そう考えると、
つらいとき、人生のどん底のときに、
自ら命を絶ってしまうのはもったいないことでもありますね。

できるだけ長く生きて、
苦しみも悲しみも経験すれば、
必ず喜びや楽しい人生を経験できる。

いま人生最大の苦しみや辛さを経験している方がいらっしゃるとすれば、
これから大チャンス。

これから楽しいことや喜びの人生がひたすら続く。
そう思います。

私は、落選中の四年間は、
いろいろな経験をしましたが、
そのなかでも生きていく原動力になったのは
たくさんの方の笑顔でした。

私は、この落選中に、
時間があったこともあり、
たくさんの仲間の選挙の応援に行きました。

魅力的な候補者が多く、
選挙の応援の最後に、
当選の瞬間に立ち会うことが多かったのですが、

どの候補者の選挙事務所でも、
当選が決まった瞬間というのは、

たくさんの支援者の方がすばらしい笑顔で
よろこんでいらっしゃって、
何とも言えないステキな空間が生まれます。

そこで自分が落選したときのことを思い出し、

一生懸命自分を応援してくれたみんながみんな、
心から悔しい顔をし、つらそうな顔をし、
何とも言えない気まずい空間が生まれたことを、

仲間が当選した瞬間の、
支援者の方々のすばらしい笑顔を見て
毎回思い出したのでした。

「次の選挙では自分を応援してくれているみんなに必ずよろこんでもらう」

笑顔をつくることを一つの目標にしたのでした。

四年後、その目標は実現できました。
ほんとうに素晴らしい瞬間を経験できました。

自分はもうダメだと思ったところから、
あきらめないでよかったと、
みんなの笑顔を見ることができてよかったと思いました。

どん底をいま見ている人がいても、
人生を棄ててはいけません。

どんな形であれ、必ず笑顔の瞬間がきます。

むしろ「もうダメだ」という経験をした人の方が、
素晴らしい笑顔の瞬間をつくることができるはずです。

まもなく10連休も明けて通常の生活が始まります。

5月は絶好調で進むぞという人もいれば、
もうダメだという状況が
連休明けから始まる人もいることでしょう。

ときに逃げることも大事ですし、
新しい道を模索することもよいと思います。

しかしどの道を進もうと、
「人生いろいろ」という前提で、

山あり谷ありの人生を楽しんでいくということが
大事なのだと思うところです。

今後の私の人生も、
さらに大きな山あり谷ありになることでしょう。

楽しみですね。