受験に失敗したあなたへ
日ごとにあたたかくなり、
しかしときどき寒さが戻りまたあたたかくなり、
春の季節がやってきたなあと感じます。
私の年齢になるともう無縁なのですが、
若いころ、この時期は受験シーズンだったことを思い出します。
私は大学受験に失敗し浪人しました。
浪人が決まったときに、浪人を経験した大学生の先輩に、
「長い春休みの始まりだよ!」
と言われたことを思い出します。
そういえば、大学院受験も一度目は不合格、
政策秘書資格試験も一度目は不合格でした。
他にもいろいろ受験に失敗しましたが、
一番大変だったのは原付免許で三回失敗したことですね。
なかなか大変でした。
大学受験で浪人したことはいま思うと、
親に迷惑をかけたのだなあと感じますが、
これだけいろいろな受験に失敗すると
一つのパターンが見えてくるものです。
ちなみに県議選も一度目は落選でしたので、
まあ失敗だらけの人生とも言えます。
幾多の受験に失敗した経験から得られた知見は何かというと、
まず第一には、「失敗の分析をする」ということです。
受験に不合格、一年頑張って来年こそは!
と考えるプラス思考はもちろん大事なのですが、
志望校合格の点数に今回は何点足りず、
教科の得点バランスは平均的にどうだったのか、
単元ごとに得意不得意があったのかどうか、
自分の勉強する姿勢として科目ごとに好き嫌いがあり
好きな科目だけ勉強するようなことはなかったか、
などなど失敗の分析をするということから、
再出発することが必要です。
分析せずになんとなく落ちたと思っていると、
同じことを繰り返してしまったりするわけです。
第二には、「スケジュール管理をする」ということです。
たとえば4月から6月まで、
各科目の何を勉強するのか、
問題集なのか予備校の講義を受けるのか、
時間軸と教科を含め何をやるのか、
計画を立ててスケジュール管理をするんですね。
計画通り行っているか進捗確認も大事です。
第三には、「選択を柔軟に考える」ということです。
受験で浪人する方の中には、
この学校に入らなければ自分の人生は終わったも同然、
とまで考える方がいます。
浪人までせずとも志望校ではない学校に入学し、
「不本意入学」と考える方もいます。
これはけっこうもったいない考え方です。
学校生活を充実したものにできるかどうかは、
実際のところは「自分の考え方次第」なんですね。
校風と自分の性格は合わないとか、
学校の制服は自分には似合わないとか、
いろいろな「好み」「思い込み」が人生を苦いものにしたりするものです。
しかしご縁があって入った学校では、
実は自分の運命を左右するような出会いや学校生活が待っていたりします。
結局は自分の考え方次第なんです。
私もいま思い返すと、学生時代、
「不本意」な気持ちでいたときがあり、
そうなると必然的に周囲の人間関係もうまくいかず、
もったいない生活を送ったなあと反省です。
しかし自分の考え方を変えていった後からは、
いい意味で自分の人生を変えるような出会いがたくさん生まれたように
いま振り返ってみてそう思います。
選択を柔軟に考え、
与えられた環境をありがたく受け入れることもまた、
よりよい学生生活を送るためには必要なことだなあと思うのです。
受験の失敗から何を学ぶか。
学べない人もいれば学べる人もいます。
学べる人には新しいステージが待っているでしょう。
学生の皆さんの大健闘を心より祈念しています!