第40回全国豊かな海づくり大会ー食材王国みやぎ大会ーに出席しました
令和3年10月3日、宮城県石巻市で開催された、
「第40回全国豊かな海づくり大会ー食材王国みやぎ大会ー」
に出席しました。
「第40回全国豊かな海づくり大会ー食材王国みやぎ大会ー」
⇒ https://www.miyagi-umidukuri.jp/
「全国豊かな海づくり大会」は、大会式典に、
天皇・皇后両陛下が出席されることが慣例となっており、
全国植樹祭・国民体育大会・国民文化祭と並び
「四大行幸啓」の一つに位置付けられている国民的行事となっています。
新型コロナウイルス感染症のため、一年延期となりましたが、
本日快晴のもと石巻市を会場に規模を縮小して行われ、
天皇・皇后両陛下はオンラインでお出ましになりました。
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【引用ここから】
全国豊かな海づくり大会とは?
全国豊かな海づくり大会は、魚食国である日本人の食卓に、
安全で美味しい水産食料を届けるために、
水産資源の保護・管理と海や湖沼・河川の環境保全の大切さを広く国民に訴えるとともに、
つくり育てる漁業の推進を通じて、明日のわが国漁業の振興と発展をはかることを目的として、
都道府県ごとに昭和56年に第1回大会が大分県で開催されて以来、毎年開催されています。
近年、様々な海洋環境の変化等により、水産資源は減少傾向にあり、
資源回復は国民的課題となりつつあります。
この対策として漁業関係者は幼稚魚放流を中心とする栽培漁業の推進や、
海岸域の清掃、植樹運動など、さまざまな取り組みをとおして、
水産資源の維持培養をはかるための運動を展開しております。
【引用ここまで】
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式典では、天皇陛下からのおことばも頂戴しました。
「主な式典におけるおことば(令和3年)天皇陛下のおことば」(宮内庁)
第40回全国豊かな海づくり大会(オンラインにて御臨席)
令和3年10月3日(日)(マルホンまきあーとテラス(石巻市複合文化施設))
⇒ https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/86#316
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【引用ここから】
第40回全国豊かな海づくり大会(オンラインにて御臨席)
令和3年10月3日(日)(マルホンまきあーとテラス(石巻市複合文化施設))
第40回全国豊かな海づくり大会に,オンラインという形で,
皆さんと共に出席できることを大変うれしく思います。
四方を海に囲まれた我が国は,古くから豊かな海の恵みを享受してきました。
また,山や森から河川や湖を経て海へ至る自然環境と,
そこに育まれる生命や文化は,私たちに様々な恩恵をもたらしてくれます。
この豊かな海の環境を保全するとともに,水産資源を適切に保護・管理し,
海の恵みと海に関わる文化を次世代に引き継いでいくことは,
私たちに課せられた大切な使命であります。
今回で40回を数える本大会が果たしてきたこのような役割と意義に思いを馳はせ,
大会に携わってこられた多くの関係者の努力を多といたします。
今大会の開催地宮城県は,沖合で親潮と黒潮が交わり,
サンマやカツオ,マグロなどの海の幸に恵まれてきました。
また,沿岸では,カキやノリ,ギンザケなどの養殖が盛んに行われ,
全国有数の生産地となっています。
その宮城県では,今から10年前に東日本を襲った巨大地震とそれに伴う津波により,
1万人以上の尊い命が失われました。
また,多くの家屋やあらゆる産業基盤にも甚大な被害が発生しました。
震災後,皇后と共に訪れた被災地の光景は,今も目に焼き付いて,私たちの脳裏を離れることはありません。
この震災によって亡くなられた方々に対し,深く哀悼の意を表するとともに,
被害に遭われた全ての方々に対し,改めて心よりお見舞いを申し上げます。
震災発生から今日まで,数多くの被災者が共に助け合い,
また,国内外から多くの支援を受けながら,復興への歩みが進められてきました。
その地において,震災を乗り越えて,初めて全国豊かな海づくり大会が開催されることは誠に意義深く,
復興に向けた地域の人々のこれまでのたゆみない努力と関係者の尽力に深く敬意を表します。
現在,宮城県では,「環境と調和した持続可能で活力ある水産業の確立」を目指し,
稚魚の育成や放流,藻場の造成など,水産資源の回復を図る取組が積極的に行われるとともに,
海浜清掃や植林活動など,海の環境を保全する取組も進められていると聞き,心強く思っています。
本日表彰を受けられる方々を始め,全国各地において日頃から豊かな海づくりに尽力されている皆さんの活動が,
今後も多くの人々によって支えられ,更に発展していくことを期待します。
私たちは,今もなお,新型コロナウイルス感染症の影響により,様々な困難に直面しています。
水産業に携わる皆さんの御苦労もいかばかりかと思いますが,
私たちが皆で心を一つにし,力を合わせてこの試練を乗り越えていくことを心から願います。
「よみがえる 豊かな海を 輝く未来へ」をテーマとするこの大会が,海や漁業への関心と理解を深め,
豊かな海づくりを目指して更に多くの人々が協力していくための契機となることを願い,挨拶といたします。
【引用ここまで】
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また、プロローグや、海づくりメッセージでは、
宮城県出身の女優、「おかえりモネ」で活躍されている鈴木京香さんが登場、
さらにひばり幼稚園のみなさんの大会旗入場の先導は素晴らしかったですね。
小学4年生の作品コンクール最優秀作文発表、朗読も、
心を打つ文章で素晴らしかったです。
海上歓迎・放流行事では、
石巻魚市場・石巻漁港に場所を移動し、漁船の歓迎を受け、
たくさんの参加者によって、稚魚の放流が行なわれました。
わたしはヒラメの稚魚を放流し、
海への思いをのせたところです。
東日本大震災から十年の月日が経過しました。
震災以前は全国第2位を誇る漁業生産量を誇っていた宮城県でしたが、
宮城県にある142の漁港すべてが被災し、
漁業・沿岸部の産業は、壊滅的な被害を受けました。
十年をかけ、たくさんの方々のご支援で、
宮城県の海は元気を取り戻しつつあります。
水産県宮城を取り戻すべく、
多くのみなさんとともに、これからさらに、
宮城の豊かな海をつくっていきたいと思います。
(第4037号 令和3年10月3日(日)発行)