【渡辺勝幸一般質問】【大綱1】東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシー継承について【第380回宮城県議会】
本日9月15日、
第380回宮城県議会(令和3年9月定例会)において、
渡辺勝幸は一般質問に立ちましたので、
このメルマガで数回に渡って、
一般質問の内容等についてお伝えしたいと思います。
1回目として、
大綱1 東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシー継承について
内容をお伝えしたいと思います。
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【渡辺勝幸一般質問要旨】
【大綱1】東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシー継承について
以下3点について知事の所見を伺いたい。
(1)世界の人々への感謝など、復興五輪のテーマは大会終了後も
レガシーとして継承していくべきであり、今後この考え方をどう生かしていくのか。
(2)レガシーという観点からも、障害者スポーツの推進に更なる取組が必要と思うが、
今後の方向性についてどうか。
(3)障害を持ったアスリートの雇用促進と障害者雇用の現状についてどうか。
【大綱2】村井県政四期十六年をどのように見ているか
以下4点について知事及び教育長の所見を伺いたい。
(1)首長の多選批判に対する現状の認識について、知事就任前の見解と併せてどうか。
(2)復興を経た我が県だからこそ、コミュニティに着目した政策が重要であり、
担い手となる青少年を育成し地域の活性化に取り組むべきと思うがどうか。
(3)福祉分野に関して、今後更なる取組の充実を期待するが、
新・宮城の将来ビジョンの方向性も踏まえ、認識はどうか。
(4)若い世代に妊娠・出産や不妊に関する知識を伝えることは重要であり、
大学生向けに実施しているセミナーの対象を高校生などにも拡げる必要があると思うがどうか。
【大綱3】環境は経済であり、農業もまた経済である
以下3点について知事の所見を伺いたい。
(1)地球温暖化への対応が経済成長の機会になるとの認識が広がりつつあり、
我が県の経済戦略の根幹に環境分野を位置づけ、
グリーン成長戦略として打ち出すべきと思うがどうか。
(2)農業分野では、地産地消や食育の取組を震災復興と並行して進めることにより
需要の創出を図ることが重要である。
これまでの施策の評価と今後の取組についてどうか。
(3)農産物の輸出に関して国は大きな目標を掲げており、
我が県としても潜在的な力を発揮する好機と思うが、
今後の取組の方向性について、県産農産物の輸出額の推移と併せてどうか。
【大綱4】子供たちの将来について
以下2点について知事及び教育長の所見を伺いたい。
(1)令和5年に創立150周年を迎える小学校が多く、記念事業が計画されている。
県制150周年記念事業と一体となった取組を提案するが、記念事業の内容はどうか。
また、小学校創立150周年についての見解はどうか。
(2)東北地方で初めてとなる不登校特例校の設置を受け、
県としてその取組を支援するとともに、県内への共有を進めるべきと思うがどうか。
【大綱5】名取川水系広瀬川の洪水対策と流域治水の考え方について
以下2点について知事の所見を伺いたい。
(1)仙台市が実施する大規模雨水処理施設の整備に関して、
放流先となる広瀬川や名取川の周辺住民から水害の発生を懸念する声があるが、
仙台市との調整状況や対策についてどうか。
(2)流域治水は自治体の枠組みを超えた取組が必要であるが、
県としての方向性や課題について、認識はどうか。
【一般質問要旨ここまで】
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【大綱1】東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシー継承について
以下3点について知事の所見を伺いたい。
(1)世界の人々への感謝など、復興五輪のテーマは大会終了後も
レガシーとして継承していくべきであり、今後この考え方をどう生かしていくのか。
自由民主党・県民会議の渡辺勝幸でございます。
議長のお許しをいただきましたので、通告にしたがい、大綱五点について質問いたします。
大綱一点目、「東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシー継承について」お伺いいたします。
まずもって、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、
医療従事者の皆様をはじめ県、市町村で日夜ご努力をいただいている皆様に心より感謝申し上げます。
そして、このコロナ禍において開催された、
東京2020オリンピック・パラリンピックは、すべての日程を終了、
オリンピアン・パラリンピアンたちの活躍に、世界中で多くの人々が感動し、
あらためてスポーツの重要性、オリンピックの価値について再認識をしたところであります。
大会を通して、貧富や身分、性別、人種などによる差別が取り払われ、
また障害も含めた多様性がいかに大切なものであるか、
そして互いを尊重することの大切さを学ぶ機会ともなった、
世界人類にとっても重要な大会であったと感じたところです。
さらに世界各国メディアの見立てについて、
米国ワシントンポストは記事の中で
「日本は、あらゆる批判があったにもかかわらず、パンデミックの最中でもオリンピックが開催できることを証明した」と評価、
またブラジル紙記者は
「もし開催地が日本以外の国だったら、今回の五輪開催は不可能だったのではないか」としています。
さらに、ドイツの放送局リポーターは
「感染拡大が深刻な中、感染対策が厳しく行われ、安全に大会が開催されていた。ただ、観客がいなかったことがとても残念だった」と伝えました。
開催前には様々な議論がありましたが、
「日本で開催できてよかった」「日本だからこそ開催できたのだ」ともっと高い評価を与えてよいと私は思うところであります。
読売新聞社が8月上旬に実施した全国世論調査においては、
東京五輪が開催されてよかったと「思う」は64%に上り、
「思わない」の28%を大きく上回るとともに、
五輪を今後も日本で開催してほしいと「思う」は57%であったと報道されています。
あらためて、このコロナ禍において、
開催する決断をしていただいた関係者の皆様やこの大会を裏方として支えたボランティアの皆様、
宮城県として尽力された関係者の皆様に、心から感謝を申し上げます。
しかし残念ながら、やむを得ない事情があったとはいえ、
当初掲げられた「復興五輪」というテーマが大会期間中感じられなかったのは残念なことでした。
宮城スタジアムにおいて全十試合のサッカー競技が有観客で開催されたことによる
「復興五輪」の実現は評価できるものの、県として、
「被災地との絆を次代に引き継ぎ、大会を通じて世界の人々に感謝を伝える」という目標は、
大会終了後もレガシーとして重要な考え方であると思います。
今後このレガシーをどう生かしていくのか、県としての見解をお伺いいたします。
(2)レガシーという観点からも、障害者スポーツの推進に更なる取組が必要と思うが、
今後の方向性についてどうか。
また、東京2020パラリンピックにおいても
本県出身のパラリンピアンが多く活躍しました。
パラリンピック終了後のレガシーという観点からも、
今後、県として障害者スポーツの推進にさらなる取り組みが必要であると考えます。
どのように取り組んでいくのか見解をお伺いいたします。
また、障害を持ったアスリートは、就労の困難さが大きな課題となっています。
コロナ禍においてはさらに厳しい状況であり、雇用についても様々な支援が必要な状況です。
障害を持ったアスリートの雇用は、障害がある人との向き合い方や、
共生社会について考える機会を促進するものであり、
結果として県内企業等の障害者雇用率上昇に寄与するものと考えます。
障害を持ったアスリートの雇用促進と県内障害者雇用の現状について見解をお聞かせください。
(大綱二から五は明日以降に続けます)
質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。
すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。
「渡辺勝幸 宮城県議会県政活動報告」(ブログ)
⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-category-42.html
(第4019号 令和3年9月15日(水)発行)