宮城県議会スポーツ振興調査特別委員会で仙台大学・尚絅学院大学・楽天生命パーク宮城を訪問
昨日5月10日、
宮城県議会スポーツ振興調査特別委員会の県内調査で、
宮城県内三市町を訪問しました。
今期、私は本委員会で副委員長を務めています。
●仙台大学「オリンピック・パラリンピックホストタウンの現状と課題について」(柴田町)
仙台大学は東北で唯一の体育大学であり、
宮城県柴田町にキャンパスがあります。
昨年私は総務企画委員会の県内調査で、
白石市を同じテーマで訪問しましたが、
白石市、柴田町、仙台大学が連携して、ベラルーシ新体操チームの事前合宿を受け入れています。
「宮城県議会総務企画委員会で蔵王町、白石市、村田町を訪問」(H30.5.30)
⇒ http://cuccanet.blog72.fc2.com/blog-entry-2494.html
また、柴田町では「トップアスリート事業」を行い、
仙台大学と連携し、住民の体力向上に取り組んでいるとのことです。
仙台大学の体育施設は非常に充実していて、
施設を見学させていただきましたが、
学生さんのスポーツ能力向上のための様々なプログラムがあり、
新体操のみならず他競技でも、
仙台大学の果たす役割は大きいものと感じます。
東京五輪以降もスポーツをさらに振興していくために、
大学の知見を地域政策に生かしていくことが重要です。
●尚絅学院大学総合型地域スポーツクラブ「絆・KIZUNA」(名取市)
「総合型地域スポーツクラブ」をみなさんはご存知でしょうか?
スポーツ庁の定義は以下の通りです。
総合型地域スポーツクラブは、人々が、
身近な地域でスポ-ツに親しむことのできる新しいタイプのスポーツクラブで、
子供から高齢者まで(多世代)、
様々なスポーツを愛好する人々が(多種目)、
初心者からトップレベルまで、それぞれの志向・レベルに合わせて参加できる(多志向)、
という特徴を持ち、地域住民により自主的・主体的に運営されるスポーツクラブです。
我が国における総合型地域スポーツクラブは、
平成7年度から育成が開始され、平成29年7月には、
創設準備中を含め3,580クラブが育成され、
それぞれの地域において、スポーツの振興やスポーツを通じた地域づくり
などに向けた多様な活動を展開し、
地域スポーツの担い手としての役割や
地域コミュニティの核としての役割を果たしています。
この総合型地域スポーツクラブを文部科学省の「スポーツ振興基本計画」においては、
「全国各市町村に少なくとも1つの総合型地域スポーツクラブをおく」としており、
宮城県も努めているところですが、
まだ全市町村に一つというところまではいっていません。
総合型地域スポーツクラブ「絆・KIZUNA」
⇒ https://www.shokei.jp/institution/extension/sports/
そんななか、尚絅学院大学では、地域連携活動を重視し、
大学が総合型地域スポーツクラブを立ち上げ、運営をしています。
また今年からは、東北最大の商業施設である「イオンモール名取」において、
「尚絅学院大学地域連携交流プラザ」
を設置、イオンモールを中心にして、
総合型地域スポーツクラブのプログラムを開講しているようです。
またキャンパス内の運動場、体育館を、
総合型地域スポーツクラブを通して、地域に開放しています。
名取市では三つ目の「総合型地域スポーツクラブ」が誕生したそうですが、
他のスポーツクラブとの連携も進めているのだそうです。
スポーツ振興を進めるためには、
この「総合型地域スポーツクラブ」をどう盛り上げていけるかが
カギになってくるように感じているところです。
●楽天生命パーク宮城「株式会社楽天や球団の地域連携の取組について」
私が小学校一年生のときは巨人ファンで、
巨人の帽子をかぶりながら沖野中学校予定地や公園などで野球をしていたものでしたが、
楽天が仙台にやってきて以来15年、
すっかり宮城の子供たちは楽天ファンになっています。
平成25年の日本一は本当に感動しました。
現在、東北六県の新小学一年生、
約7万人全員に楽天イーグルスの野球帽がプレゼントされています。
東北六県において楽天の人気は徐々に徐々に上昇し、
地域に根ざすことでファンが拡大しているところです。
昔の宮城球場はシンプルな球場でしたが、
プロ球団が本拠地にして以来、年々球場が変化し、
ボールパークとして地元にも親しまれているところです。
とりわけ今年からは、
球場内すべて「キャッシュレス」
ということで、挑戦的な取組もしているところです。
しかしいずれにしても、楽天が盛り上がれば盛り上がるほど、
宮城の地域経済活性化には貢献していくことになりますので、
さらに地域密着で盛り上がってほしいですね。
今回はスポーツ振興の先進的取組をしている三か所を訪問しましたが、
まだまだスポーツ振興政策を推進していく余地はあるのではないかと感じました。
大学やプロスポーツというほかの地方にはなかなかない資源が、
たくさんあるにもかかわらず、
まだうまく活用できていない。
国の制度も活用しながら、
こうした資源を取り入れ、
宮城県がスポーツのさかんな県になり、
大人も子供も健康だといわれるような政策を推進していきたいですね。
おうかがいしたそれぞれの取組を参考にしながら、
県政の場に活かしていきたいと思っています。
おいそがしいなか、ご協力いただいた皆様にあらためて感謝申し上げます。
楽天野球団
⇒ https://www.rakuteneagles.jp/