【渡辺勝幸一般質問】答弁要旨【大綱1】宮城県と仙台市の連携について【第396回宮城県議会】

 

 

 

6月19日、
第396回宮城県議会(令和7年6月定例会)において、
渡辺勝幸は一般質問に立ちましたので、

このメルマガで数回に渡って、
質問の内容等についてお伝えしました。

今回は、

大綱1 宮城県と仙台市の連携について

その答弁内容をお伝えしたいと思います。

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【大綱1】宮城県と仙台市の連携について

(1)防災庁の設置について、東日本大震災の経験や東京からのアクセスの点から有力な候補地である仙台市と連携して要望すべきと考えるがどうか。

知事の答弁:
 政府は、徹底した事前防災や平時から復旧・復興までの一貫した災害対応を担う司令塔となる組織として、来年度に防災庁を設置することとしており、
現在その具体的な機能や体制について検討が進められているものと承知している。

 その設置場所について、我が県は、東日本大震災からの復興を通して得た経験と知見があり、
首都圏等へのアクセスも良く、学術研究機関や教育機関の立地も含め、防災庁の設置場所として有力な候補地になるものと考えている。

 先日行った政府要望の際にも、私自らが県の優位性の高さを国に対して訴えてきたところであり、誘致を表明している仙台市と連携し、適切に対応してまいりたい。

 

(2)クルーズ船の寄港が少ない仙台塩釜港仙台港区におけるポートセールスについて、仙台市と連携して取り組むべきと考えるがどうか。

土木部長の答弁:
 仙台塩釜港仙台港区は、我が県のみならず、東北の暮らしや経済活動を牽引する重要な物流・産業拠点であり、
クルーズ船を含む港湾利用の促進は、地域経済の発展や観光振興等に大きく寄与することから、港湾が所在する仙台市と連携したポートセールスの充実・強化は、たいへん重要であると認識。

 これまで、県では、仙台市を含む地元自治体や経済団体などで構成される「仙台国際貿易港整備利用促進協議会」と共同し、更なる集貨・創貨に向けて、荷主等を対象に、「仙台港首都圏セミナー」や「仙台港・仙台空港視察セミナー」を開催してきたほか、
昨年度は初めて東北経済連合会や仙台市などと連携しながら、海外のクルーズ船社を県内に招聘し、現地視察を行うなど、クルーズ船の更なる寄港に向けた誘致活動を実施してきたところ。

 県としては、引き続き、仙台市をはじめ、周辺自治体や関係団体と緊密に連携しながら、貨物取扱量の拡大やクルーズ船の誘致など、仙台塩釜港の更なる発展に向けて、積極的なポートセールスにしっかりと取り組んでいく。

 

(3)民間資本の投資促進による税収増や、インバウンドによる経済活性化が期待される高級ホテルの誘致について、仙台市と連携して取り組むべきと考えるがどうか。

経済商工観光部長の答弁:
 富裕層インバウンドは、旅行先の歴史や文化などの独自の魅力に価値を見出して長期間滞在し、消費額が大きい傾向にある。

 このため、県内経済の活性化に向け、富裕層インバウンドの誘客を図ることが重要であり、高級ホテルの誘致が有効であると考えている。

 また、県内経済界などから、仙台市への高級ホテルの誘致を求める意見も伺っているところ。

 御指摘のあった愛知県の補助制度については、高級ホテル誘致の一つの方策であると考えるが、まずは、開発事業者へのアプローチや、誘致に必要な情報の整理・収集などの取組を進め、立地の可能性を探っていく。

 その際には、企業や国際機関・団体、学会等が行う大規模な会議の誘致に取り組んでいる仙台市と連携を図っていく。

 

答弁要旨大綱2から5は明日以降に続けます。

 

 

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【渡辺勝幸一般質問要旨】

【大綱1】宮城県と仙台市の連携について

(1)防災庁の設置について、東日本大震災の経験や東京からのアクセスの点から有力な候補地である仙台市と連携して要望すべきと考えるがどうか。

(2)クルーズ船の寄港が少ない仙台塩釜港仙台港区におけるポートセールスについて、仙台市と連携して取り組むべきと考えるがどうか。

(3)民間資本の投資促進による税収増や、インバウンドによる経済活性化が期待される高級ホテルの誘致について、仙台市と連携して取り組むべきと考えるがどうか。

【大綱2】富県宮城の推進とその課題について

(1)世界各国が巨額の予算を投下し、全国の自治体が積極的に誘致活動を進めている半導体産業について、現時点での工場誘致の進捗状況はどうか。

(2)半導体人材は不足しており、工場誘致の実現を見据え、いまから人材育成について積極的に取り組むべきと考えるがどうか。

(3)外国人材の受入れには、日本語だけでなく、伝統や文化、生活ルールの理解が重要であると考えるが、現状認識と見解はどうか。

(4)スタートアップ支援策の現状と課題はどうか。また、起業家の成長意欲と連動するよう、成果報酬型の支援制度を設計すべきと考えるがどうか。

【大綱3】子供たちの国語教育とスポーツについて

(1)母語である日本語の読み書きは学習の基礎中の基礎であり、学校図書館や電子図書館の活用を含め、国語教育の充実強化を図るべきと考えるがどうか。

(2)子供たちが希望する部活動に参加できるよう、機会創出や移動負担軽減などの支援が重要であると考えるがどうか。

(3)幼児教育の質の確保には、エビデンスに基づく政策判断が重要だと考えるが、今後の取組の方向性はどうか。

【大綱4】安全、安心な日本、宮城県について

(1)自転車利用者におけるヘルメット着用の努力義務化から2年以上が経過し着用率の低下を感じており、事前の広報啓発活動や交通安全教育が重要と考えるがどうか。

(2)全国的に自転車ヘルメット着用への支援の動きが見られており、我が県でも県立高校でモデル事業を実施し、自転車ヘルメットの購入支援を進めるべきと考えるがどうか。

(3)予算の充実だけでなく、「ヒートマップ」をもとに事故多発箇所や高齢者・自転車事故が多いエリアへの優先的な交通安全施設整備が必要と考えるがどうか。

(4)今後の米対策には長期的な農業の持続可能性、食料安全保障とのバランス、県産米のブランド価値の維持や生産者の意欲促進が重要だが、全国トップクラスの生産量を誇る我が県として、政府の備蓄米対応及び生産者の視点も含めた見解はどうか。

【大綱5】医療、福祉、少子化対策について

(1)東北労災病院の現地存続が経営悪化とすれば、今後の医療機能低下が懸念されるが、県の対応も含め見解はどうか。また、富谷市の総合病院公募に対する現状認識と支援策はどうか。

(2)4病院再編により搬送時間を短縮するのではなく、医療機関の負担に見合わないとの声がある救急搬送の診療報酬を段階的に加算する制度も一考の余地があると思うがどうか。

(3)医療型短期入所事業所の地域偏在格差が解消されつつある一方で、障害福祉の医療的ケア中核拠点に偏りがあると思うが、現状の重症心身障害児者の課題について見解はどうか。

(4)富谷市と県障害者スポーツ協会との連携協定締結以降、富谷市を拠点にパラスポーツ振興の取組が具体的に進んでおり、県として更なる障害者スポーツ支援を進めるべきと思うがどうか。

(5)出生数を減らさないため、他県や海外の成功事例を全て実施するという気概を持って少子化対策に取り組むべきと考えるが、現在どのような少子化対策を考えているのか。

【一般質問要旨ここまで】
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質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。

すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。

 

「渡辺勝幸公式ウェブサイト活動報告」
⇒ https://katsuyuki.jp/category/report/

 

 

(第5397号 令和7年6月24日(火))