【渡辺勝幸一般質問】【大綱3】子供たちの国語教育とスポーツについて【第396回宮城県議会】

6月19日、
第396回宮城県議会(令和7年6月定例会)において、
渡辺勝幸は一般質問に立ちましたので、
このメルマガで数回に渡って、
質問の内容等についてお伝えしたいと思います。
3回目として、
大綱3 子供たちの国語教育とスポーツについて
その内容をお伝えしたいと思います。
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【大綱3】子供たちの国語教育とスポーツについて
(1)母語である日本語の読み書きは学習の基礎中の基礎であり、学校図書館や電子図書館の活用を含め、国語教育の充実強化を図るべきと考えるがどうか。
次に、大綱三点目「子供たちの国語教育とスポーツについて」お伺いいたします。
時代は常に変化し、技術の発展も相まって、国際社会は大きく変貌を遂げています。自動翻訳・音声通訳AIにより、私たちは世界中のあらゆる言語を日本語で簡単に理解できるようになるとともに、交通インフラの充実は、過去に比べると世界を身近な存在にしてくれました。
しかし、どんなに時代が進化しても、私たち日本人が母語である日本語を読み、書くという行為は、子供たちにとって学習の基礎中の基礎であります。読むことによって自分の頭で考えたり、他人の気持ちを想像することができるようになりますし、書くことによって論理的な思考が養われたり、物事をしっかりと伝えることができるようになります。
最近はスマホの進化により乳幼児の時期から動画を見続けている子供が多く、いまの子供たちにとっては読み書きがおろそかになっているおそれがあり、強い危機感を覚えるところです。
学校図書館や新聞の活用、電子図書館の活用など手法は様々あると思いますが、国語教育の充実強化を図るべきであると考えます。見解をお伺いいたします。
(2)子供たちが希望する部活動に参加できるよう、機会創出や移動負担軽減などの支援が重要であると考えるがどうか。
少子化の進行は、残念ながら学校の統廃合を促進しているだけではなく、中学校や高校の部活動衰退にもつながっています。
仙台市内でも、進学する中学校に希望する競技の部活動がないため、隣りの中学校への進学を希望するという事例が少なからず生じています。都市部においては、そのような選択も可能ではありますが、そうではない地域で隣りの学校との距離がある場合、自分のやりたいスポーツを断念するという選択にもつながりかねません。
また、県内の中学校では近年、二校や三校で合同部活を実施しているところが増加しており、その移動にも大きな負担が生じているとのことです。県内のどこに住んでいても、子供たちが自分のやりたいスポーツに取り組める環境を確保し、運動をすることによって精神的、肉体的な健康を確保することは大切なことであります。
また、部活動などのスポーツを通して、身体能力を鍛錬するだけではなく、精神修養として、スポーツを通じた人格形成を進めるという大きな役割も存在します。
子供たちが自ら希望する部活動に参加することができるよう、機会創出の支援や移動負担を軽減するような支援を進めることが重要であると考えますが、見解をお伺いします。
(3)幼児教育の質の確保には、エビデンスに基づく政策判断が重要だと考えるが、今後の取組の方向性はどうか。
今月三日、長らく宮城県私立幼稚園PTA連合会の会長を務められた佐々木幸士さんの後任として、会長に就任いたしました。幼児教育の充実のためにこの十年、宮私幼PTAの役員を務めてきましたが、歴代会長の大きなご尽力もあり、幼児教育の無償化をはじめとして子供たちのための政策に、多くの皆様の御理解をいただいてまいりました。今後は、少子化の大きな波の中で、いかに幼児教育の質を確保していくかということが大きなテーマとなります。
最近、教育経済学を専門とする慶應義塾大学、中室牧子教授のベストセラー『科学的根拠で子育て』を読みました。エビデンスをもとにわが国の教育や子育て政策について書かれ、幼児教育の質についても数値化し議論をされています。
本書によれば、日本の幼児教育の質は他国に比べ高く、また「質の高い保育所や幼稚園に通うと、小学校入学後の学力が高くなる」とのこと。それでは「質」とは何かといえば、意外なことですが、基礎学力を重視することではなく、子供自身に考えさせる「関心・経験重視」の教育がよいという結果が出ています。
文部科学省は、五歳児を対象とした大規模縦断調査を令和六年度から本格的に開始し、従来の小規模な調査とは異なる、全国規模での長期追跡を行う点が非常に注目すべき取り組みとされています。今後、こうしたエビデンスをもとにした政策判断のもと、幼児教育の質の確保が重要な課題であり、県として今後、どのようなことに取り組んでいくのか、お聞かせください。
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【渡辺勝幸一般質問要旨】
【大綱1】宮城県と仙台市の連携について
(1)防災庁の設置について、東日本大震災の経験や東京からのアクセスの点から有力な候補地である仙台市と連携して要望すべきと考えるがどうか。
(2)クルーズ船の寄港が少ない仙台塩釜港仙台港区におけるポートセールスについて、仙台市と連携して取り組むべきと考えるがどうか。
(3)民間資本の投資促進による税収増や、インバウンドによる経済活性化が期待される高級ホテルの誘致について、仙台市と連携して取り組むべきと考えるがどうか。
【大綱2】富県宮城の推進とその課題について
(1)世界各国が巨額の予算を投下し、全国の自治体が積極的に誘致活動を進めている半導体産業について、現時点での工場誘致の進捗状況はどうか。
(2)半導体人材は不足しており、工場誘致の実現を見据え、いまから人材育成について積極的に取り組むべきと考えるがどうか。
(3)外国人材の受入れには、日本語だけでなく、伝統や文化、生活ルールの理解が重要であると考えるが、現状認識と見解はどうか。
(4)スタートアップ支援策の現状と課題はどうか。また、起業家の成長意欲と連動するよう、成果報酬型の支援制度を設計すべきと考えるがどうか。
【大綱3】子供たちの国語教育とスポーツについて
(1)母語である日本語の読み書きは学習の基礎中の基礎であり、学校図書館や電子図書館の活用を含め、国語教育の充実強化を図るべきと考えるがどうか。
(2)子供たちが希望する部活動に参加できるよう、機会創出や移動負担軽減などの支援が重要であると考えるがどうか。
(3)幼児教育の質の確保には、エビデンスに基づく政策判断が重要だと考えるが、今後の取組の方向性はどうか。
【大綱4】安全、安心な日本、宮城県について
(1)自転車利用者におけるヘルメット着用の努力義務化から2年以上が経過し着用率の低下を感じており、事前の広報啓発活動や交通安全教育が重要と考えるがどうか。
(2)全国的に自転車ヘルメット着用への支援の動きが見られており、我が県でも県立高校でモデル事業を実施し、自転車ヘルメットの購入支援を進めるべきと考えるがどうか。
(3)予算の充実だけでなく、「ヒートマップ」をもとに事故多発箇所や高齢者・自転車事故が多いエリアへの優先的な交通安全施設整備が必要と考えるがどうか。
(4)今後の米対策には長期的な農業の持続可能性、食料安全保障とのバランス、県産米のブランド価値の維持や生産者の意欲促進が重要だが、全国トップクラスの生産量を誇る我が県として、政府の備蓄米対応及び生産者の視点も含めた見解はどうか。
【大綱5】医療、福祉、少子化対策について
(1)東北労災病院の現地存続が経営悪化とすれば、今後の医療機能低下が懸念されるが、県の対応も含め見解はどうか。また、富谷市の総合病院公募に対する現状認識と支援策はどうか。
(2)4病院再編により搬送時間を短縮するのではなく、医療機関の負担に見合わないとの声がある救急搬送の診療報酬を段階的に加算する制度も一考の余地があると思うがどうか。
(3)医療型短期入所事業所の地域偏在格差が解消されつつある一方で、障害福祉の医療的ケア中核拠点に偏りがあると思うが、現状の重症心身障害児者の課題について見解はどうか。
(4)富谷市と県障害者スポーツ協会との連携協定締結以降、富谷市を拠点にパラスポーツ振興の取組が具体的に進んでおり、県として更なる障害者スポーツ支援を進めるべきと思うがどうか。
(5)出生数を減らさないため、他県や海外の成功事例を全て実施するという気概を持って少子化対策に取り組むべきと考えるが、現在どのような少子化対策を考えているのか。
【一般質問要旨ここまで】
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(大綱4、5は明日以降に続けます)
質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。
すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。
「渡辺勝幸公式ウェブサイト活動報告」
⇒ https://katsuyuki.jp/category/report/
(第5394号 令和7年6月21日(土))