【渡辺勝幸一般質問】【大綱1】宮城県と仙台市の連携について【第396回宮城県議会】

【渡辺勝幸一般質問】【大綱1】
宮城県と仙台市の連携について【第396回宮城県議会】
本日6月19日、
第396回宮城県議会(令和7年6月定例会)において、
渡辺勝幸は一般質問に立ちましたので、
このメルマガで数回に渡って、
質問の内容等についてお伝えしたいと思います。
1回目として、
大綱1 宮城県と仙台市の連携について
その内容をお伝えしたいと思います。
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【渡辺勝幸一般質問要旨】
【大綱1】宮城県と仙台市の連携について
(1)防災庁の設置について、東日本大震災の経験や東京からのアクセスの点から有力な候補地である仙台市と連携して要望すべきと考えるがどうか。
(2)クルーズ船の寄港が少ない仙台塩釜港仙台港区におけるポートセールスについて、仙台市と連携して取り組むべきと考えるがどうか。
(3)民間資本の投資促進による税収増や、インバウンドによる経済活性化が期待される高級ホテルの誘致について、仙台市と連携して取り組むべきと考えるがどうか。
【大綱2】富県宮城の推進とその課題について
(1)世界各国が巨額の予算を投下し、全国の自治体が積極的に誘致活動を進めている半導体産業について、現時点での工場誘致の進捗状況はどうか。
(2)半導体人材は不足しており、工場誘致の実現を見据え、いまから人材育成について積極的に取り組むべきと考えるがどうか。
(3)外国人材の受入れには、日本語だけでなく、伝統や文化、生活ルールの理解が重要であると考えるが、現状認識と見解はどうか。
(4)スタートアップ支援策の現状と課題はどうか。また、起業家の成長意欲と連動するよう、成果報酬型の支援制度を設計すべきと考えるがどうか。
【大綱3】子供たちの国語教育とスポーツについて
(1)母語である日本語の読み書きは学習の基礎中の基礎であり、学校図書館や電子図書館の活用を含め、国語教育の充実強化を図るべきと考えるがどうか。
(2)子供たちが希望する部活動に参加できるよう、機会創出や移動負担軽減などの支援が重要であると考えるがどうか。
(3)幼児教育の質の確保には、エビデンスに基づく政策判断が重要だと考えるが、今後の取組の方向性はどうか。
【大綱4】安全、安心な日本、宮城県について
(1)自転車利用者におけるヘルメット着用の努力義務化から2年以上が経過し着用率の低下を感じており、事前の広報啓発活動や交通安全教育が重要と考えるがどうか。
(2)全国的に自転車ヘルメット着用への支援の動きが見られており、我が県でも県立高校でモデル事業を実施し、自転車ヘルメットの購入支援を進めるべきと考えるがどうか。
(3)予算の充実だけでなく、「ヒートマップ」をもとに事故多発箇所や高齢者・自転車事故が多いエリアへの優先的な交通安全施設整備が必要と考えるがどうか。
(4)今後の米対策には長期的な農業の持続可能性、食料安全保障とのバランス、県産米のブランド価値の維持や生産者の意欲促進が重要だが、全国トップクラスの生産量を誇る我が県として、政府の備蓄米対応及び生産者の視点も含めた見解はどうか。
【大綱5】医療、福祉、少子化対策について
(1)東北労災病院の現地存続が経営悪化とすれば、今後の医療機能低下が懸念されるが、県の対応も含め見解はどうか。また、富谷市の総合病院公募に対する現状認識と支援策はどうか。
(2)4病院再編により搬送時間を短縮するのではなく、医療機関の負担に見合わないとの声がある救急搬送の診療報酬を段階的に加算する制度も一考の余地があると思うがどうか。
(3)医療型短期入所事業所の地域偏在格差が解消されつつある一方で、障害福祉の医療的ケア中核拠点に偏りがあると思うが、現状の重症心身障害児者の課題について見解はどうか。
(4)富谷市と県障害者スポーツ協会との連携協定締結以降、富谷市を拠点にパラスポーツ振興の取組が具体的に進んでおり、県として更なる障害者スポーツ支援を進めるべきと思うがどうか。
(5)出生数を減らさないため、他県や海外の成功事例を全て実施するという気概を持って少子化対策に取り組むべきと考えるが、現在どのような少子化対策を考えているのか。
【一般質問要旨ここまで】
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【大綱1】宮城県と仙台市の連携について
(1)防災庁の設置について、東日本大震災の経験や東京からのアクセスの点から有力な候補地である仙台市と連携して要望すべきと考えるがどうか。
議長のお許しをいただき、以下、大綱五点、質問をいたします。
私は平成二十七年の初当選以来、早いもので今年の十一月をもって議員在職十年を迎えることになりました。高橋伸二議長をはじめとする議員の皆さま、村井嘉浩知事をはじめとする県執行部の皆さまには、この十年間、格段のご指導を賜りましたことに、心より御礼申し上げます。また、この十年は、東日本大震災の復興からコロナ禍への対応など、対応の難しい局面に多く見舞われ、宮城県はたいへん厳しい状況にあったと思い起こされますが、議員各位、県執行部の皆さま、そして県民の皆さまのおかげで、県政は着実に前進してきたものと感じます。
この間における、村井知事の強いリーダーシップに敬意を表しますとともに、今後も宮城県がさらに元気になりますよう、そして県政のさらなる発展を心から期待したいと思います。さらに私自身、どのような立場になっても、ふるさと宮城のために力を尽くしてまいりたいと強く決意をしているところであります。
大綱一点目、「宮城県と仙台市の連携について」お伺いいたします。
この十年間を振り返ってみると、宮城県と仙台市の関係が良好であったと言い切るには、若干の躊躇があります。政策テーマによっては連携がうまくいっているものもあったように感じますが、四病院再編問題をはじめとして、お互いの立場から結果として連携は難しいということもあり、やむを得ない面もあります。
しかし、東北をけん引する宮城県と仙台市ができる限り連携をすることによって、結果としてわが国の発展に大きく貢献することができるのではないでしょうか。以下、三点質問します。
石破茂総理は、かねてより防災庁の設置を唱えています。南海トラフや首都直下地震など大規模災害の切迫化を踏まえ、内閣府防災機能の強化には限界があり、内閣直下に「防災庁」を創設する必要を訴えており、政府は令和八年度中の設置をめざしているとのことです。
わが宮城県議会も令和六年二月定例会において、「巨大災害に備える『防災省』の創設等を求める意見書」を可決していますが、今年五月には、郡和子仙台市長と橋本啓一仙台市議会議長が、「防災庁を仙台に誘致すべき」とする要望書を政府に提出しています。東日本大震災の経験を活かすためにも、そして東京からのアクセスを考えると、有力な候補地になるものと思われます。宮城県と仙台市が連携して「防災庁」を仙台に設置するよう要望するべきであると考えますが、県としての見解を伺います。
(2)クルーズ船の寄港が少ない仙台塩釜港仙台港区におけるポートセールスについて、仙台市と連携して取り組むべきと考えるがどうか。
次に、仙台港ポートセールスの連携について伺います。仙台塩釜港仙台港区は東北で唯一の国際拠点港湾であり、製油所が立地しているエネルギー拠点でもあります。完成自動車の輸送拠点として重要な役割も果たしており、今後その役割はますます高まるものと思います。
しかし国内の主要港に比べると、仙台港はクルーズ船の寄港も少なく、ポートセールスが弱いとの声もあり、仙台市議会でも観光という視点から積極的な取り組みを促す指摘がなされています。仙台港のクルーズ船誘致など、ポートセールスを県と仙台市が一体になって、連携して進めてはどうかと考えますが、見解を伺います。
(3)民間資本の投資促進による税収増や、インバウンドによる経済活性化が期待される高級ホテルの誘致について、仙台市と連携して取り組むべきと考えるがどうか。
次に、高級ホテルの誘致による富裕層誘客の連携について伺います。今月四日、宮城県議会県民所得向上対策調査特別委員会の県外調査で、名古屋市のインバウンド対策について伺いました。そこで観光担当の方との質疑のやりとりの中で、愛知県と名古屋市が連携した興味深い事業について説明をいただきました。
それは「高級ホテル立地促進事業費補助金」というもので、ハイレベルな国際会議の開催や海外の富裕層旅行者の誘致、そして地域のブランド力向上に資する高級ホテルの立地を促進するために、名古屋市で高級ホテルを新設する事業者に愛知県から十億円、名古屋市から十億円を最大で補助するというものです。支払いは十年間の分割払いということでありますが、既に三件の高級ホテルの事業が認定されているとのことであります。
仙台は都市規模に対して高級ホテルや国際会議場の整備が遅れているとの指摘はかねてよりあり、札幌や福岡、広島と比べても大きな差があります。東京から一時間半の近さということはあるものの、インバウンド誘致を大きな目標としている宮城県と仙台市にとって、ともに連携して取り組むべき価値のある参考事例であります。
一見すると巨額の補助制度のようには見えますが、民間資本の投資を促し、結果として税収増やインバウンドによる経済活性化につながる政策であると考えますが、知事の見解をお伺いいたします。
(大綱2から大綱5は明日以降に続けます)
質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。
すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。
「渡辺勝幸公式ウェブサイト活動報告」
⇒ https://katsuyuki.jp/category/report/
(第5392号 令和7年6月19日(木))