大学入試の結果についての一考察

 

 

 

大学入試はほぼ終わりの季節となり、
第一志望の大学に合格した人もいれば、
第一志望ではないけれど希望の大学に合格したという人もいるでしょう。

結果がすべてうまくいかなかった人は、
予備校生活を送るという選択をされる方が多いと思いますが、
昔に比べると浪人することは少なくなっているのだそうです。

思い起こすと、私は志望大学に不合格だったため、
一年間代々木ゼミナール仙台校に通いました。

いわゆる「すべり止め」も受けなかったので、
一直線に滑り切ったわけですが、親不孝をしました。

理想が高ければ高いほど、
「志望校が母校になる」と思い定め、
一生懸命勉学に励むわけですが、

結果が必ずしも思い通りにならないのが人生というものです。

いま、まさに大学入試の結果が出たところで、
悩んでいる人もいるかと思います。

志望校ではないけれど合格した大学に行くか、
また来年挑戦するか、
そんな選択肢に迷う若者もいることでしょう。

しかし、大学受験から数十年経った私の人生を振り返ってみると、

「与えられた道をしっかりと歩んでいくこと」

もまた大事なことなのではないかと思うのです。

塞翁が馬。運命はどう転ぶかわかりません。

自分が思い描いていた道ではなくても、
その道を一生懸命歩くことで、
またちがうすてきな道が見えてくるものです。

予想外に感動的な人生が待っていたり、
すてきな人に出会える機会が実はそこにあったりします。

高校生(大学受験生)は社会的に見ればもう立派な大人ですが、
それでもやはりまだまだ世界を知らない存在であるともいえます。

どんな道でも、まっすぐ進み、
懸命に、誠実に取り組めば、
すてきな世界が必ずそこに待っています。

あなたの時代はこれから。

志を立て、人生を燃焼させるために、
若いみなさんにはぜひとも、

悩みに悩んだ後には、
与えられた道をまっすぐに進み、
すばらしい人生をつくる、
そんな思いを持ってほしいなと願っています。

 

 

(第5299号 令和7年3月18日(火))