あけましておめでとうございます!─令和七年は「乙巳(きのと・み)」
あけましておめでとうございます。
令和七年、新年のごあいさつを申し上げます。
昨年はみなさまにはお世話になり、
誠にありがとうございました。
今年は、巳年です。
私渡辺勝幸は50歳を迎えます。
巳年といいますが丁寧に見ると、
「乙巳(きのと・み)年」となります。
干支は十干と十二支から成り立ち、
六十年で一周期。
ですから、「今年の干支は?」という問いに対する答えは「乙巳」であり、
今年の十二支は、「巳年」となります。
毎年恒例のことですが、
乙巳年について見ていきたいと思います。
まずは十干「乙(きのと)」について。
乙は干支の十干の二番目であり「木の弟」、
物事が新たに始まってはいますが、
まだまだしっかりしておらず、紆余曲折があるとの意もあるそうです。
そして「巳」は、地中から生き物が顔を出したとの意味を持ちます。
二十四節気では「啓蟄」とのことで、
安岡正篤の解説によれば、
乙巳は以下の通りになります。
「乙巳という年は、いかに外界の抵抗力が強くとも、
それに屈せずに、弾力的に、とにかく在来の因習的生活にけりをつけて、
雄々しくやってゆくのだ、とこういう意味を表すわけです。」
60年前の乙巳、
1965年(昭和40年)はどんな年であったでしょうか。
米軍がベトナム戦争に本格参戦。
マルコム・Xが暗殺される。
人類初の宇宙遊泳が行われる。
中国で文化大革命が始まる。
世界的に過去の「乙巳」を見てみると、
285年 ローマ帝国の分割統治が始まる
705年 則天武后政権が瓦解
765年 道鏡が太政大臣禅師に
1185年 壇ノ浦の戦いで平氏一門が滅亡、安徳天皇が入水
1545年 トリエント公会議、プロテスタントに対するカトリック教会の姿勢を明確化
1605年 徳川秀忠が二代将軍となり、実質的に戦国時代の終焉
1665年 第二次英蘭戦争、英国がニューヨークを獲得
1785年 天明の大飢饉
1845年 水野忠邦が老中を辞し、天保の改革が終わる
1905年 ポーツマス条約により、日露戦争が終結
乙巳は、戦乱等の始まりや終わり、
世の中が変わるきっかけとなった出来事が多くありました。
それまで硬直化していた現状を打破する事象が起こっていると言えます。
はたして今年はどんな年になるでしょうか。
今年、令和7年は宮城県においては、
参院選、知事選、仙台市長選が重なる選挙イヤーとなります。
旧体制を破り、新たな政治を生み出す年となるよう、
皆さんのお力を借りながら、
今年も何かを「つくる年」にしていきたいと思います。
本年もなにとぞよろしくお願いいたします。
令和七年元旦
宮城県議会議員 渡辺勝幸
【参考】
安岡正篤『新装版 干支の活学 (安岡正篤人間学講話)』
⇒ http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4833421410/cuccakatsu-22/ref=nosim
(第5223号 令和7年1月1日(水・元日))