渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその6(終)-令和6年11月定例会予算特別委員会総括質疑(令和6年12月10日)【9 地域ポイント等導入支援費、10 交通事業者等支援費】
12月10日、
宮城県議会予算特別委員会において、
渡辺勝幸は総括質疑(60分)に立ちましたので、
その質問内容等についてお伝えしたいと思います。
本日は、
9 地域ポイント等導入支援費について
10 交通事業者等支援費について
お伝えします。
予算特別委員会総括質疑への登壇は、
令和3年2月定例会以来でおよそ4年ぶりでした。
今回は大型経済対策の補正予算ということで、
内々に決まってから二日で原稿を仕上げるという、
こちらもハードなスケジュールでしたが、
何とか無事終えることができました。
フル動画はこちらをご覧ください。
【渡辺勝幸議会質問19】令和6年11月宮城県議会定例会 12月10日 予算特別委員会総括質疑(自由民主党・県民会議)
⇒ https://youtu.be/PqWKGILjOXk?si=1r3mSbMHO7KsXaFx
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【9 地域ポイント等導入支援費について】
(1)みやぎ防災アプリの現状の登録者数と今後の段階的な目標についてどうか。
次に地域ポイント等導入支援費についてお伺いいたします。
この物価高騰では、先ほども関連しますが小さなお店屋さんも大きな影響を受けております。
また一方で県が県民の皆さんに導入を進めているこのみやぎ防災アプリの導入率向上、今後五年間で宮城県民の約半数、百万人の登録を目標としていると伺っておりますが、本アプリの現状の登録者数と今後の段階的な目標についてお伺いいたします。
村井知事:
現在、みやぎ防災アプリの普及促進のため、アプリを登録した方に三千円相当の宮城ポイントを抽せんで八万人に付与するキャンペーンを実施しております。
昨日ですね、昨日現在の登録者数は約二万四千人、となっております。
自然災害発生時の避難の円滑化等を支援するみやぎ防災アプリにつきましては、みやぎポイントアプリなどの普及促進策により、五年間で百万人の登録を目指しておりまして、毎年度二十万人のペースで登録者を増やしていかなければならないと考えております。
今回、当選者を更に十二万人追加する補正予算を計上しており、可決をしていただければ、合計二十万人にポイントを付与することができるということになります。
このキャンペーンを最大限に活用し、今年度の目標であります二十万人の登録を確実に達成するとともに、いつ発生するか分からない自然災害に備えるため、今年度中に、少しでも登録者数を上積みできるように取り組んでまいりたいと考えております。
(2)抽選でポイント付与されること自体が知られていないと思うが、広報や周知体制の現状についてどうか。
渡辺委員:
二万四千人ということで、なかなか厳しい、目標の二・四%ということでございますので、相当の巻き返しが必要かなというように思います。
先日我が会派におきましてですね、高橋伸二議長と、このアプリについて議論をいたしました。
まだ防災アプリについて登録をされていないとのことでございましたので、抽せんにより県内の小売店で利用可能な三〇〇〇ポイントが当たるかもしれませんので、登録してはいかがでしょうかとお勧めをいたしましたが、
抽せんの結果は残念ながらはずれとのことで、議長は膝から崩れ落ちて、地団太を踏んで悔しがっていらっしゃいましたが、ポイントを付与するというインセンティブも大事でありますけれども、そもそもこの抽せんでポイントが付与されること自体が知られていないという現状にあるようにも感じます。
本事業の広報周知の体制の現状についてお伺いいたします。
村井知事:
今年度九月議会で可決を頂きました予算を活用し、今月七日から十二月七日から本格的なプロモーションを開始いたしました。
具体的には、地元紙での新聞折り込みチラシのほか、テレビCM、SNS広告、インターネットニュースでの広告掲示、JR東日本電車内での広告掲示など、全ての世代に認識していただけるよう、幅広い媒体を活用して周知を図っております。
また、全市区町村で対面での相談会を開催し、スマートフォンの操作が苦手な高齢者などへの普及にも努めております。
更に明日、利用店舗約千三百店舗の公表、明日公表しようと思ってます。
千三百店舗です。
一月六日の店舗でのポイント利用開始、来月下旬の登録締切り直前など、ニュースとなりうる機会が複数あることから、パブリシティーを含むあらゆる手段を活用しながら、県民への周知に精力的に取り組んでまいりたいと考えております。
やっぱりお店に掲示していただいてですね、PRしていくと、これで使えるんだっていうのと、あと口コミが非常に重要だというふうに思っております。
先ほど言ったように八万人プラス今回の予算で十二万人、二十万人ということは、二十万人までは全員当たるということになりまして、今回外れた方もおられると思うんですが、
私も外れたんですけれども、一月の下旬に再抽選をできるようにするということですんで、二十万人未満だと、全員、今回外れた人は全員当たるということになりますので、高橋議長も楽しみにお待ち頂きたいというふうに思います。
【10 交通事業者等支援費について】
(1)事業概要についてどうか。
渡辺委員:
ぜひですね、機会を捉えて周知していただきたいと思いますし、県議会側としても、やはり党派を超えてぜひ宣伝をしていければなというふうに思いますが、ぜひ進めていきたいと思います。
次に交通事業者等支援費についてお伺いいたします。原油価格等の高騰により影響を受けている事業は多くありますが、民間の公共交通事業への影響も大きいものがあると伺っております。公共交通を維持、確保することは、県民生活の利便性を考えると、平時においても重要なことでありますが、バスやタクシーなどの事業継続のためにも重要な事業であると考えます。本事業の概要についてお伺いいたします。
武者企画部長:
交通事業等支援費について御質問頂きました。
高齢化が進む中で、地域の足である地域公共交通を持続的に維持確保していくということはとても大切なことであると認識しております。
交通事業者等支援費につきましては、地域に不可欠な交通手段の確保を図るため、燃料価格等の高騰で、経営に大きな影響が出ているバスやタクシー、運転代行、介護タクシーなどの事業者に対しまして、補助を行うことにより、県といたしまして事業継続を支援していこうというものであります。
支援単価につきましては、自然エネルギー庁の石油製品価格調査をもとに、燃油価格等の高騰が起こる前の令和二年十月から、令和三年九月までの一年間の軽油価格の平均と令和六年四月から九月までの間の軽油価格の平均を比較しまして、その高騰率から車両一台当たりの単価を算定いたしました。
具体的に申し上げますと、乗り合いバスにつきましては、一台につき十八万五千円、貸切りバスは七万五千円。タクシーにつきましては、三万円。
LPガスにつきましてはその半分の一万五千円、国との関係で調整をし、LPガスの使用する車両につきましては、国のタクシー事業者に対する燃料価格激変緩和対策事業が継続される見込みでありますから、先ほど申し上げた半額にしております。
同じく、福祉タクシーにつきましては一万五千円で、LPガスにつきましては一万円というような形でしてございます。
交付対象は、令和六年十月一日から交付申請までの間、継続して事業を実施している事業者としまして、その保有車両台数に応じて支援金を交付いたします。
(2)一日でも早く交付すべきと思うが、想定スケジュールはどうか。
渡辺委員:
ありがとうございます。
詳細にわたりましてありがとうございました。
やはり民間の公共交通事業者にとりましては、経営が厳しい中の物価高騰でございますので、この支援は一日も早く交付を進めていただきたいと思います。
想定されるスケジュールにつきまして、どのようなものになっているか、お伺いをいたしたいと思います。
武者企画部長:
交通事業を営んでいる方々におかれましては、燃料価格等の高騰によりまして、大変厳しい経営状態にあると考えております。
このようなことから、県といたしましては、速やかに、今回の支援金を交付することが大事であるというふうに考えております。
今回、提案しております予算案をお認め頂きましたならば、来週中には、事業者の皆様からの受付を開始することとしております。
今回の支援金につきましては乗り合いバスとか、公共事業者さん、約千を超える方々からの申請を頂く見込みとしております。
申請書類の審査を完了しました事業者さんから、順次、交付決定を行いまして、それに基づきまして遅くとも年度内につきましては、三月末までには、全ての事業者の皆さんに支払いそのものが終えられるように考えておりまして、そのための準備を現在進めているところであります。
人手なんかについても少し増員してですね、対応して一日も早い形での支払いをしていきたいと思っております。
繰り返しますが、交付の申請につきましては、来週から令和七年一月三十一日末までで、支払い手続、交付決定などにつきましては、審査完了を速やかに行いまして、令和七年二月ぐらいまでは終わりを得たいと。
どうしても事業者さんによって申請時期に差があるもんですから、若干、タイムラグが出てきますが、支払いにつきましても手続完了後、令和七年三月末までには予算交付のほうを終わりたいというふうに思っております。
渡辺委員:
ありがとうございました。
速やかに来週中にはっていうスタートということですので、交付の段階までもですね、ぜひ、速やかにできる限りお願いをしたいと思います。
【1 令和6年度12月補正予算編成の考え方について】
(5)103万円の壁の議論に当たっては、できる限り手取りを増やすことの実現と、減収となる財源をどうするかを議論しなければならないと思うが、見解はどうか。
それでは最後にですね補正予算のお話をしてまいりましたけれども、それぞれの分野できめ細やかに予算をつけていただいているというように思っておりますが、やはり、県民、国民の物価高への政策対応がほとんどなかったことに対する、国民県民の強い声が、この自民党総裁選の後の衆議院選挙、結果として出ている政治への不満になっているというように思っております。
そこはどこに行き着いたかというと、やはり百三万円の壁、ここに行きついたんではないかなと思っております。
家計簿を見ながらあらゆる物価が上がっていく中で、家計のどこを削るかと頭を悩ませている御家庭では、百三万円の壁、これについての関心は強いものがあると思いますし、人手不足に悩む経営者の方々からも、能力のある方がパートの方で更に働いてくださるならば、これはありがたいという声も聞こえてきております。
ほかにも開業医の先生からもそのようなお話頂きましたし、昨日の認定農業者の方からも、これは百三万円の壁を突破してほしいというような御意見がございました。
ただ問題は百三万円の壁を百七十八万円に引き上げたときに生じる七兆から八兆円の財源をどうするかということなのだと思います。
これは我が国の防衛費に匹敵する規模でございますし、財源の議論なくして、進められないと思います。
そして当然何もしなければ、知事が全国知事会長として主張されているように、地方税の減収、自治体の行政サービスが低下ということになりますので、これはやはりあってはならないことだと思います。
今日の毎日新聞にですね、知事の全国知事のアンケート、というのが出て、税収補填は地方不安と百三万円の壁引上げに対する各都道府県知事の賛否は二十一人が賛成、反対はゼロでしたけど、どちらとも言えないが二十五、無回答が東京都知事一つ。
ということでございまして、反対はいないわけでございますけども、賛成は積極的に賛成する知事も二十一人いらっしゃると。
やはり財源のことを考えればまだどちらとも言えないという御判断なのだろうと思いますけれども、やはりですね、できる限りこの手取りを増やすという政策は、県政においても実現していかないと思いますが、対案としての財源をどうするかという議論も必要だと思います。
昔あった埋蔵金の議論と同じ状況になってはいけませんので、百三万円の壁に関する見解をお伺いしたいと思います。
村井知事:
一人一人の所得が上がる、そして、働く時間がなくなっていくということは非常に望ましいというふうに思いますが、一方で、今御指摘のございましたように、大きな財源に穴があいてしまったら、住民サービス県民サービスが下がってしまうというジレンマがございます。
したがいまして、しっかりとどうやって足りなくなった分を補っていくのかということですね。
今、自民公明そして国民民主でいろいろ話し合っていただいておりますんで、いい結果が出ることを楽しみに待っている次第でございます。
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【令和6年11月定例県議会 予算特別委員会 渡辺勝幸委員質疑要旨】
1 令和6年度12月補正予算編成の考え方について
(1)予算編成の考え方についてどうか。
(2)予算総額のうち、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金等の国からの財政支援はいくらか。
(3)物価上昇にあっては、機動的な財政出動が重要であり、県民生活は直接的に厳しい打撃を受けているという強い認識を持つ必要があると思うが、国の経済対策への所感はどうか。
(4)個別施策の検討時から、機動的な財政出動に留意しなければ、生活者や経営者の視点から乖離してしまうと思うが、県政運営におけるインフレ時代の予算措置についてどうか。
(5)103万円の壁の議論に当たっては、できる限り手取りを増やすことの実現と、減収となる財源をどうするかを議論しなければならないと思うが、見解はどうか。
2 私立学校原油価格高騰対策費について
(1)事業概要についてどうか。
(2)昨年の定例会において、施設の基本額に人数に応じた配分といった提案に対し、検討する旨の答弁があったが、どのような検討を行ったのか。また、例年通りとなったのは何故か。
3 社会福祉施設等物価高騰対策費について
(1)老人福祉施設等原油価格・物価高騰対策費の概要についてどうか。
(2)物価高騰で厳しい状況にあるという悲痛な声もあり、医療機関同様、価格転嫁が難しい社会福祉施設には、更に継続的な支援が必要と考えるがどうか。
4 園芸農業原油価格高騰対策費について
(1)事業概要についてどうか。
(2)園芸作物流通経費緊急支援費の出荷資材購入費の補助対象経費は、今年度と令和3年度との差額とのことだが、令和4年度以降に就農した場合はどうなるのか。
(3)我が県の園芸産出額倍増という目標に向け、省エネでコスト削減が可能となる農業用ヒートポンプ導入への支援が必要と思うがどうか。
5 土地改良区原油価格高騰対策費について
(1)事業概要についてどうか。
(2)農業農村整備事業における建設資材高騰について、見解はどうか。
6 防災重点ため池緊急対策費について
(1)事業概要についてどうか。
(2)仙台市愛子地区のため池が決壊した場合には甚大な被害が想定されるが、今回の事業内容と今後のスケジュールはどうか。
7 新・災害に強い川づくり緊急対策費について
(1)事業概要についてどうか。
(2)国土強靱化について、内陸部の遅れの指摘があるが、今後の防災・減災の観点での見解はどうか。
8 中小企業等再起支援費について
(1)これまでの事業実施内容について、推移と評価はどうか。
(2)中小企業及び小規模企業の価格転嫁対策についてどうか。
9 地域ポイント等導入支援費について
(1)みやぎ防災アプリの現状の登録者数と今後の段階的な目標についてどうか。
(2)抽選でポイント付与されること自体が知られていないと思うが、広報や周知体制の現状についてどうか。
10 交通事業者等支援費について
(1)事業概要についてどうか。
(2)一日でも早く交付すべきと思うが、想定スケジュールはどうか。
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「渡辺勝幸 宮城県議会県政活動報告」(ブログ)
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インターネット中継の動画等はこちらから見ることができます。
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渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその1 ─令和6年11月定例会予算特別委員会総括質疑(令和6年12月10日)
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/12/10/
渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその2─令和6年11月定例会予算特別委員会総括質疑(令和6年12月10日)【1 令和6年度12月補正予算編成の考え方について】
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/12/17/
渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその3─令和6年11月定例会予算特別委員会総括質疑(令和6年12月10日)【2 私立学校原油価格高騰対策費、3 社会福祉施設等物価高騰対策費】
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/12/18/
渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその4-令和6年11月定例会予算特別委員会総括質疑(令和6年12月10日)【4 園芸農業原油価格高騰対策費、5 土地改良区原油価格高騰対策費、6 防災重点ため池緊急対策費】
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/12/19/
渡辺勝幸予算特別委員会質疑の内容についてその5-令和6年11月定例会予算特別委員会総括質疑(令和6年12月10日)【7 新・災害に強い川づくり緊急対策費、8 中小企業等再起支援費】
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/12/20/
(第5211号 令和6年12月20日(金))
※この画像は、メルマガの内容をもとに生成AIで作成しました。