【渡辺勝幸代表質問】答弁要旨【大綱4】半導体工場誘致に伴う課題について【第393回宮城県議会】
9月26日、
第393回宮城県議会(令和6年9月定例会)において、
渡辺勝幸は自由民主党・県民会議を代表して、
代表質問に立ちましたので、
このメルマガで数回に渡って、
質問の内容等についてお伝えしました。
今回は、
大綱4 半導体工場誘致に伴う課題について
に対する答弁内容について、お伝えしたいと思います。
────────────────────────────────────
【答弁要旨ここから】
【大綱4】半導体工場誘致に伴う課題について以下3点について知事の所見を伺いたい。
(1)半導体工場には大量の水資源と電力が必要とされているが、水資源の枯渇リスク及び電力不足の懸念について、現時点での見解はどうか。
経済商工観光部長の答弁:
国内における半導体生産拠点の整備が急速に進む中、地域によっては、水資源の枯渇や電力不足を心配する声があることは承知している。
現在、我が県において、建設が予定されている半導体工場については、
事業主体であるJSMCホールディングスと建設業者が中心となり、
操業に必要となる工業用水や水道用水、電力などの使用量について、県や関係機関と協議を重ねているところ。
現時点での事業計画においては、操業後も工業用水及び電力の供給能力には十分な余力があるほか、
水道用水についても、今後の需要見通しを踏まえた県民生活に必要な量が、
事業用とは別に確保されていることを確認しており、工場立地に伴う県民生活への影響は生じないものと認識している。
県としては、同社の将来的な工場拡張の見通しも丁寧に伺いながら、
水資源及び電力の供給について、県民生活に支障を来すことのないよう、一層配慮していく。
(2)新工場には台湾から多くの技術者が来ると聞いているが、トラブルや分断が生じないよう、我が国の伝統文化や生活ルールをしっかり伝え、地域と連携することが必要と思うがどうか。
経済商工観光部長の答弁:
今後、県内在住の外国人が増加していくことが確実視される中で、
外国人との共生を図っていく上では、外国人の方にも伝統文化や生活ルールへの理解を深めていただくことが重要であると認識している。
県ではこれまで、県国際化協会と連携して、餅つきや着物の着付け、
七夕飾りや稲刈りなどの体験事業を実施し、我が国の文化の理解促進に積極的に取り組んできた。
また、多言語による生活情報については、昨年度、目標としていた県内全市町村における情報提供を達成したところであり、
ゴミの出し方や生活マナーなどを多言語で提供し、外国人にも生活ルールを守っていただけるよう啓発に取り組んでいるところ。
これらの取組に加えて、今後、半導体工場建設の進捗に伴い増えていく台湾の方々に向けて、
台湾華語に対応した日本での生活マニュアルや防災ハンドブックを今年度中に1万部作成し、
我が国の生活ルールを適切にお伝えしていくこととしている。
県としては、今般の半導体工場の誘致を契機として、改めて、伝統文化に触れ合う機会を作っていくとともに、市町村や市民団体の皆様等と連携しながら、
国籍を問わず誰もが暮らしやすい多文化共生社会の実現に向けて、しっかりと取り組んでいく。
(3)工場誘致は道路渋滞や住宅需要を生むが、渋滞解消の施策や市街化調整区域の宅地化について、どのように考えるか。
土木部長の答弁:
半導体工場の立地は、富県宮城の実現に大きく寄与するものであり、
道路機能の更なる充実強化や工場に従事する技術者等の住宅の確保が重要であると認識している。
このため、現在、工業団地へのアクセス道路となる都市計画道路北四番丁大衡線「吉岡・大衡工区」の整備や県道仙台三本木線「落合工区」の4車線化の早期供用に向け、
予算の確保や重点的な配分について、国に要望するとともに、
工場稼働後の通勤等による人流、資材・製品の搬出入等の物流の見込みについて、
JSMCとの意見交換を行いながら、効果的な渋滞対策について検討を進めているところ。
また、市街化調整区域では、地域経済の活力維持を目的とした開発であるなど、
相当の理由がある場合に限り、宅地化も含め、市町村が定める地区計画を活用した開発が認められるものとなっており、現在、市町村の意向を確認しながら調整を進めているところ。
県としては、地元市町村と連携しながら、工場立地に伴う渋滞対策に取り組むとともに、
市街化調整区域における宅地化について、都市計画法に基づいた適切な運用が図られるよう、指導・助言していく。
【答弁要旨ここまで】
────────────────────────────────────
【質問内容】
●大綱1前半 知事の政治姿勢について
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/09/26/
●大綱1後半 知事の政治姿勢について
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/09/27/
●大綱2 地方振興の課題について
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/09/28/
●大綱3前半 健康と福祉について
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/09/29/
●大綱3後半 健康と福祉について
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/09/30/
●大綱4 半導体工場誘致に伴う課題について
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/10/01/
(答弁要旨大綱5、大綱6は明日以降に続けます)
───────────────────────────
【渡辺勝幸代表質問要旨】
【大綱1】知事の政治姿勢について以下8点について知事の所見を伺いたい。
(1)5期目の任期が残り1年となった現時点において、この19年間を振り返り、知事自身どのような所感を持っているのか。
(2)来年の県知事選挙には現時点で出馬を考えているのか。
(3)仙台赤十字病院とがんセンターの統合について、現時点における協議の進捗及び具体的内容、現状を踏まえた病院開設に向けた今後のスケジュールはどうか。
(4)サテライト案の代替として、現時点で具体的にどのような案を考えているのか。
また、精神医療センターと仙台市立病院との連係についてはどうか。
(5)労働者健康安全機構との協議の進捗はどうか。また、協議が長期化している理由はなにか。
(6)今議会に提案された宿泊税条例について、そもそも今、何故導入しなければならないのか。
(7)納めた宿泊税が観光施策以外に使われるといった懸念が事業者から多く寄せられているが、考えはどうか。
また、基金管理する際の観光施策の定義はどうか。
(8)宿泊事業者等への説明会を数多く開催したが、県として十分な情報提供と意見聴取を行い、理解と共感を得ることはできたのか。
【大綱2】地方振興の課題について以下3点について知事及び警察本部長の所見を伺いたい。
(1)県内市町村は業務の効率化に迫られる一方で、地域住民の利便性向上の実現が課題となっており、他県事例のように郵便局との連携により行政サービス向上を図るべきと考えるがどうか。
(2)女川原発再稼働後の安全確保のため、UPZ区域の自治体へも手厚く財源を配分し、支援策を強化する必要があると考えるが今後の方針はどうか。
(3)交通死亡事故が前年より増加しており、交通安全施設整備の充実強化が必要であるが、考えはどうか。
また、増加する高齢者による事故対策についてどうか。
【大綱3】健康と福祉について以下8点について知事の所見を伺いたい。
(1)我が県のスポーツ政策は、喫緊の課題であると同時に他県と比べて遅れており、肥満傾向である県民が体を動かす機会を増やすためにもさらに推進すべきと考えるがどうか。
(2)県障害者スポーツ協会と富谷市との連携協定により、今後、好事例の創出や課題解決に向けた活動が期待されているが、障害者スポーツの振興のため、市町村との連携をさらに深めていく必要があると思うがどうか。
(3)インクルーシブ公園について、障害に理解のある方の参画や外国にルーツを持つ子どもたちの参加促進など、ソフト面からさらなる活用を進めていくことが重要と考えるがどうか。
(4)社会福祉法人の経営の協働化・大規模化が進む中、地域の福祉施設が消えないよう、地方の小規模法人への支援や圏域単位での連携、複数法人間での連携の促進が必要と思うがどうか。
(5)医療的ケア児の保護者からは保育所探しに苦労しているとの声があり、就園支援を含め、さらにきめ細やかな支援体制を構築すべきと思うがどうか。
(6)ニートやひきこもりなど働きづらさを抱えた方々への政策支援は喫緊の課題であり、就労困難者の相談窓口だけでなく、継続的かつ重層的な支援を進めるべきと思うがどうか。
(7)新型コロナワクチン後遺症患者への対応として、ワクチン接種後の副反応等に対応する医療体制と相談体制を整備することが重要と考えるがどうか。
(8)他県では災害医療コーディネーターに歯科医師が参画する事例もあるが、我が県においても大規模災害時の歯科口腔保健等に関する活動を強化する必要があると思うがどうか。
【大綱4】半導体工場誘致に伴う課題について以下3点について知事の所見を伺いたい。
(1)半導体工場には大量の水資源と電力が必要とされているが、水資源の枯渇リスク及び電力不足の懸念について、現時点での見解はどうか。
(2)新工場には台湾から多くの技術者が来ると聞いているが、トラブルや分断が生じないよう、我が国の伝統文化や生活ルールをしっかり伝え、地域と連携することが必要と思うがどうか。
(3)工場誘致は道路渋滞や住宅需要を生むが、渋滞解消の施策や市街化調整区域の宅地化について、どのように考えるか。
【大綱5】一次産業の振興について以下6点について知事の所見を伺いたい。
(1)食料・農業・農村基本法の改正により基本理念に定められた食料安全保障の確保を図るため、我が県としてどのような施策に重点を置いていくのか。
また、担い手の高齢化等の課題が山積している農地の確保について、見解はどうか。
(2)国のみどりの食料システム戦略では有機農業の面積拡大が目標とされているものの、人手やコスト面で普及にはまだハードルが高いと思うが、有機農業推進について、見解はどうか。
(3)有機農業の普及には、安定した供給先の確保や消費者に選択されることが必要であり、有機農産物の学校給食での利用も含め、さらなる支援を進めていくべきと思うがどうか。
(4)第3期みやぎ食と農の県民条例基本計画では、園芸産出額の倍増を目指しているが、数値を含めた具体的な現状についてどうか。また、今後の展開はどうか。
(5)近年の気温の変化により、一次産業は大きな打撃を受けており、農林水産技術の向上による課題解決を図るための研究機関への投資を積極的に進めるべきと考えるがどうか。
(6)宮城県物産振興協会では、宮城ふるさとプラザの後継店舗の検討を進めているが、国内外での県産品販売促進に併せて支援してはどうか。
【大綱6】子供たちの課題について以下2点について教育長の所見を伺いたい。
(1)県立学校へのエアコン整備が進んでいるが、普通教室における利用状況及び特別教室の整備状況と今後の方針についてどうか。
(2)学びの多様化学校について、設置自治体が少なく、私立学校に遠くから通っている状況であり、設置数の増加と遠距離通学への支援が必要と思うがどうか。
【代表質問要旨ここまで】
───────────────────────────
質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。
すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。
「渡辺勝幸公式ウェブサイト活動報告」
⇒ https://katsuyuki.jp/category/report/
(第5140号 令和6年10月10日(木))