【渡辺勝幸代表質問】答弁要旨【大綱1前半】知事の政治姿勢について【第393回宮城県議会】

9月26日、
第393回宮城県議会(令和6年9月定例会)において、
渡辺勝幸は自由民主党・県民会議を代表して、
代表質問に立ちましたので、

このメルマガで数回に渡って、
質問の内容等についてお伝えしました。

今回は、

大綱1前半 知事の政治姿勢について

に対する答弁内容について、お伝えしたいと思います。

 

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【答弁要旨ここから】

【大綱1】知事の政治姿勢について以下8点について知事の所見を伺いたい。

(1)5期目の任期が残り1年となった現時点において、この19年間を振り返り、知事自身どのような所感を持っているのか。

知事の答弁:
知事就任以来、東日本大震災や新型コロナウイルス感染症、リーマンショックなど、
多くの困難がありましたが、富県宮城を推進し、
県民の皆様が安心して暮らしていけるよう、その折々に最善を尽くしてきた。

特に、自動車産業や高度電子機械産業の集積等による県内総生産10兆円の目標達成に加え、
昨年の台湾からの半導体工場誘致成功は、
富県宮城の更なる躍進につながるものと考えており、
これまでの県議会をはじめとする関係各位と県民の皆様の御理解・御協力に感謝しているところ。

さらに、昨年9月からは、全国知事会会長として、
震災時の多大なる御支援に対する御恩返しの思いで、
人口減少等の困難な課題に全国の知事と共に取り組んでいる。

引き続き、県民並びに県議会の皆様の御意見をよく伺いながら、
「新・宮城の将来ビジョン」に掲げる将来像の実現を目指して、
しっかり取り組んでまいります。

(2)来年の県知事選挙には現時点で出馬を考えているのか。

私は、常に全体の利益を最優先にして政策判断することが何よりも大切であると考え、
県民全体の利益や東北全体の発展に寄与するかという視点を持った県政運営を心がけている。

また、県民の皆様の御理解はもとより、職員との意思疎通、
そして県政の車の両輪である議会と執行部が十分に議論を尽くし、
最善の解決策を見いだすことが県勢の発展につながるものと信じており、
様々な政策について御理解いただけるよう、努力をしているところ。

知事として、これまで取り組んできた様々な政策が実を結びはじめており、
また、4病院の再編といった課題が残されているので、
まずは、私に与えられている来年11月20日の5期の任期まで、
全身全霊を傾け、その職責を全力で果たしてまいりたいと考えている。

(3)仙台赤十字病院とがんセンターの統合について、現時点における協議の進捗及び具体的内容、現状を踏まえた病院開設に向けた今後のスケジュールはどうか。

仙台赤十字病院と県立がんセンターの統合については、
昨年12月に締結した基本合意に基づき、日本赤十字社、県立病院機構、
宮城県のほか、東北大学を加えた4者間で、現在、診療科や病床の機能とともに、
救急や周産期、がん医療など新病院の具体的な機能について協議・検討を行いながら、
基本構想の策定に取り組んでいるところ。

今後のスケジュールとしては、引き続き関係者間で協議を重ね、
年内を目途に基本構想を取りまとめて、その後、新病院建設の基本計画の策定に向けて、
外来や手術等の診療、病棟、管理運営など
部門別ワーキンググループで各部門の機能や規模、運営体制など詳細な検討を行う予定としている。

なお、新病院の開院時期については、基本合意書においては、
令和10年度を目途とするとされているが、
これまでの協議・調整等の状況から、設計・建設工事等の工程を踏まえると、
現時点では、開院までに当初の想定よりも2年程度時間を要する見込みとなっていることから、
今後、関係者間協議の中で改めて精査の上、丁寧な説明に努めてまいります。

(4)サテライト案の代替として、現時点で具体的にどのような案を考えているのか。
また、精神医療センターと仙台市立病院との連係についてはどうか。

県立精神医療センターの移転・建替えの方向性については、
患者や家族などの当事者のほか、センター職員などから、
これまでに頂いた様々な御意見も踏まえ、県から提示している3つのサテライト案にこだわらず、
柔軟かつ多角的視点により対応案の検討を進めている。

具体的には、本院及びサテライトの規模や機能の見直しのほか、
富谷市に段階的に本院機能を移行する案や、本院の機能を名取市に設置した上で、
県北部の患者の精神科医療にも対応する形など、
様々な対応案を検討しているところ。

なお、いずれにしても、今後、高齢化に伴い増加が予想される身体合併症への対応は、
精神科救急をはじめとした政策医療上の大きな課題であり、
仮に、名取市内に本院機能を整備するとした場合には、
精神医療センター単独での機能強化とともに、
仙台市立病院など精神科病床を有する一般病院との一層の連携強化が不可欠になるものと考えている。

県としては、身体合併症への対応力向上に向けた仙台市立病院との連携強化の可能性について、
仙台市との協議を継続するとともに、
精神医療センターの移転・建替えの方向性に関し、
関係者の皆様からも御意見を伺いながら、更に検討を重ねてまいりたい。

【答弁要旨ここまで】
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【質問内容】
大綱1前半 知事の政治姿勢について
⇒ https://katsuyuki.jp/2024/09/26/

(答弁要旨大綱1後半から大綱6は明日以降に続けます)

 

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【渡辺勝幸代表質問要旨】

【大綱1】知事の政治姿勢について以下8点について知事の所見を伺いたい。

(1)5期目の任期が残り1年となった現時点において、この19年間を振り返り、知事自身どのような所感を持っているのか。

(2)来年の県知事選挙には現時点で出馬を考えているのか。

(3)仙台赤十字病院とがんセンターの統合について、現時点における協議の進捗及び具体的内容、現状を踏まえた病院開設に向けた今後のスケジュールはどうか。

(4)サテライト案の代替として、現時点で具体的にどのような案を考えているのか。
また、精神医療センターと仙台市立病院との連係についてはどうか。

(5)労働者健康安全機構との協議の進捗はどうか。また、協議が長期化している理由はなにか。

(6)今議会に提案された宿泊税条例について、そもそも今、何故導入しなければならないのか。

(7)納めた宿泊税が観光施策以外に使われるといった懸念が事業者から多く寄せられているが、考えはどうか。
また、基金管理する際の観光施策の定義はどうか。

(8)宿泊事業者等への説明会を数多く開催したが、県として十分な情報提供と意見聴取を行い、理解と共感を得ることはできたのか。

【大綱2】地方振興の課題について以下3点について知事及び警察本部長の所見を伺いたい。

(1)県内市町村は業務の効率化に迫られる一方で、地域住民の利便性向上の実現が課題となっており、他県事例のように郵便局との連携により行政サービス向上を図るべきと考えるがどうか。

(2)女川原発再稼働後の安全確保のため、UPZ区域の自治体へも手厚く財源を配分し、支援策を強化する必要があると考えるが今後の方針はどうか。

(3)交通死亡事故が前年より増加しており、交通安全施設整備の充実強化が必要であるが、考えはどうか。
また、増加する高齢者による事故対策についてどうか。

【大綱3】健康と福祉について以下8点について知事の所見を伺いたい。

(1)我が県のスポーツ政策は、喫緊の課題であると同時に他県と比べて遅れており、肥満傾向である県民が体を動かす機会を増やすためにもさらに推進すべきと考えるがどうか。

(2)県障害者スポーツ協会と富谷市との連携協定により、今後、好事例の創出や課題解決に向けた活動が期待されているが、障害者スポーツの振興のため、市町村との連携をさらに深めていく必要があると思うがどうか。

(3)インクルーシブ公園について、障害に理解のある方の参画や外国にルーツを持つ子どもたちの参加促進など、ソフト面からさらなる活用を進めていくことが重要と考えるがどうか。

(4)社会福祉法人の経営の協働化・大規模化が進む中、地域の福祉施設が消えないよう、地方の小規模法人への支援や圏域単位での連携、複数法人間での連携の促進が必要と思うがどうか。

(5)医療的ケア児の保護者からは保育所探しに苦労しているとの声があり、就園支援を含め、さらにきめ細やかな支援体制を構築すべきと思うがどうか。

(6)ニートやひきこもりなど働きづらさを抱えた方々への政策支援は喫緊の課題であり、就労困難者の相談窓口だけでなく、継続的かつ重層的な支援を進めるべきと思うがどうか。

(7)新型コロナワクチン後遺症患者への対応として、ワクチン接種後の副反応等に対応する医療体制と相談体制を整備することが重要と考えるがどうか。

(8)他県では災害医療コーディネーターに歯科医師が参画する事例もあるが、我が県においても大規模災害時の歯科口腔保健等に関する活動を強化する必要があると思うがどうか。

【大綱4】半導体工場誘致に伴う課題について以下3点について知事の所見を伺いたい。

(1)半導体工場には大量の水資源と電力が必要とされているが、水資源の枯渇リスク及び電力不足の懸念について、現時点での見解はどうか。

(2)新工場には台湾から多くの技術者が来ると聞いているが、トラブルや分断が生じないよう、我が国の伝統文化や生活ルールをしっかり伝え、地域と連携することが必要と思うがどうか。

(3)工場誘致は道路渋滞や住宅需要を生むが、渋滞解消の施策や市街化調整区域の宅地化について、どのように考えるか。

【大綱5】一次産業の振興について以下6点について知事の所見を伺いたい。

(1)食料・農業・農村基本法の改正により基本理念に定められた食料安全保障の確保を図るため、我が県としてどのような施策に重点を置いていくのか。
また、担い手の高齢化等の課題が山積している農地の確保について、見解はどうか。

(2)国のみどりの食料システム戦略では有機農業の面積拡大が目標とされているものの、人手やコスト面で普及にはまだハードルが高いと思うが、有機農業推進について、見解はどうか。

(3)有機農業の普及には、安定した供給先の確保や消費者に選択されることが必要であり、有機農産物の学校給食での利用も含め、さらなる支援を進めていくべきと思うがどうか。

(4)第3期みやぎ食と農の県民条例基本計画では、園芸産出額の倍増を目指しているが、数値を含めた具体的な現状についてどうか。また、今後の展開はどうか。

(5)近年の気温の変化により、一次産業は大きな打撃を受けており、農林水産技術の向上による課題解決を図るための研究機関への投資を積極的に進めるべきと考えるがどうか。

(6)宮城県物産振興協会では、宮城ふるさとプラザの後継店舗の検討を進めているが、国内外での県産品販売促進に併せて支援してはどうか。

【大綱6】子供たちの課題について以下2点について教育長の所見を伺いたい。

(1)県立学校へのエアコン整備が進んでいるが、普通教室における利用状況及び特別教室の整備状況と今後の方針についてどうか。

(2)学びの多様化学校について、設置自治体が少なく、私立学校に遠くから通っている状況であり、設置数の増加と遠距離通学への支援が必要と思うがどうか。

【代表質問要旨ここまで】
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質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければありがたく存じます。

すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。

 

「渡辺勝幸公式ウェブサイト活動報告」
⇒ https://katsuyuki.jp/category/report/

 

 

(第5135号 令和6年10月5日(土))