宮城県議会地域再生調査特別委員会で県内調査ー丸森町筆甫、栗原市栗駒を訪問

本日5月13日、
宮城県議会地域再生調査特別委員会(松本由男委員長)の県内調査で、
丸森町筆甫、栗原市栗駒を訪問しました。

宮城県の南端と北端であり、県内を南から北まで日帰りでしたが、
両地域ではともに「地域おこし協力隊」の活躍が、
空家を活用し、地域を元気にしていたのが印象的でした。

●丸森町筆甫「まるもりホステル」における、
「空き家対策と活用に向けた取り組み」

丸森町役場子育て定住推進課の取り組み、
地域おこし協力隊でもある、まるもりホステルの中村代表が、
丸森町筆甫の空き家であった築120年の古民家を改装し、
五右衛門露天風呂や小屋サウナもつくった宿で、
首都圏からだけではなく、海外からもお客さんがやってくるのだそうです。

⇒ サウナ付き古民家宿まるもり(まるもりホステル)

さらにクラウドファンディングや行政の補助金も活用して、
廃校を活用した「まるもりビレッジ」のオープンにも取り組んでおり、
丸森筆甫がさらに盛り上がっていきそうです。

浄化槽設置や上水道工事、登記の整理など古民家をここまでにするのに、
様々な課題があったそうですが、
次のチャレンジにも取り組んでおり、今後が楽しみです。

⇒ 【宮城県】420人の限界集落!筆甫(ひっぽ)に交流拠点を作る!#まるもりビレッジ

昼食は、同じく丸森筆甫で昨年オープンした、

⇒ 石臼挽き手打ちそば「清流庵」

とても美味しいお蕎麦でした。

令和元年の東日本台風で被災した丸森町。
この筆甫地区でも河川工事がまだ続いており、復興の途上でしたが、
これからさらに元気な人が集まってくるような予感があります。

●栗原市栗駒岩ケ崎「六日町通り商店街」における、「空き家・空き店舗対策、地域活性化について」

栗原市栗駒の六日町通り商店街では、
こちらも地域おこし協力隊の方々が活躍されていました。

空き店舗をどぶ板式に調査し人間関係も構築しながら、
この8年で、21店舗が新規出店したとのことです。

家賃についてのお話はなるほどと思うと同時に、
こうした協力隊隊員の方々が様々な壁を突破してくださっているなと感じました。

栗原市のビジネスチャレンジサポート事業はじめ、
行政の支援・連携があるように感じましたし、

新規出店者と、既に商店街でご商売をされている皆さんとの適度な距離感も、
また大切なものと感じます。

6月8日にはくりこま夜市ナイトマーケットが開催されるということで、
これも楽しそうです。

⇒ 六日町通り商店街

秘書時代に私もよく栗駒には来ていましたが、
ひさしぶりに岩ケ崎に来ました。

若い地域おこし協力隊の方々や、
新しい店ができていることはいいことですし、
これからさらにいろいろな方がこの六日町商店街で、
何かを始めようとするのはとてもいいなと思います。

丸森も栗駒も、若い地域おこし協力隊の方々が、
積極的に活動をしていらっしゃって、

また同時に地域の方々もそれを応援して一緒になって楽しんでいる、
これが大切なことなのかなとも感じました。

そして積極的な方々は積極的な友人をその土地に招き入れ、
さらに交流人口が増加しながら、より楽しい土地になっていくのだと思います。

技術的には、ネットマーケティングの活用が、
その後押しをするのだろうと思いますが、
行政の支援がどのようなものかということも大事だと感じます。

単に予算化する、制度をつくるというだけではなくて、
地域おこし協力隊の皆さんと行政がどうかかわっていくか、
このかかわり方もポイントでしょう。

最後はやはり「人」であって、
地域を盛り上げる「人」、キーパーソンを育てていくこと、
国も県も市町村も適切なかかわり方を考えていかなければと思います。

本日はお忙しいところ、県内調査の機会をいただいた皆様に、

心より感謝申し上げます。

(第4990号 令和6年5月13日(月))