「県議会 知事の『公約』巡り論戦/知事「他と重みが違う」/議員「軌道修正も必要」(『河北新報』令和5年9月14日朝刊)

 本日の河北新報に昨日の議会質問が取り上げられましたので、ご紹介します。

「県議会 知事の『公約』巡り論戦/知事「他と重みが違う」/議員「軌道修正も必要」(『河北新報』令和5年9月14日朝刊)

 詳細は、実際の県議会質問動画をご覧ください。

⇒ 【渡辺勝幸議会質問17】令和5年9月宮城県議会定例会 9月13日 本会議 一般質問(1日目)

「県議会 知事の『公約』巡り論戦/知事「他と重みが違う」/議員「軌道修正も必要」『河北新報』(令和5年9月14日朝刊)

13日の県議会9月定例会一般質問で、仙台医療圏4病院の再編構想を「公約」として推進する村井嘉浩知事の姿勢を巡る論戦があった。公約の実行を巡り、状況に応じた軌道修正があり得るとの議員の意見を、村井知事は「他の公約と重みが違う」と突っぱねた。

渡辺勝幸議員(自民党・県民会議)は「公約を実行できなければ力のない政治家と言われるが、政治は生き物だ。異なる政策の先行実施がベターなこともある」と指摘。「なぜ今回は(公約実行の)厳密性を打ち出すのか」と尋ねた。

村井知事は「政治家は公約実現に全力を尽くすべきだが、必ずしも全てで実行の厳密性は求められない」としつつ、「一昨年の知事選は再編構想が最大の争点。公約の重みが違う。県ができないとなれば政治責任が問われる」と述べた。

村井知事は8月31日の県精神保健福祉審議会で、県立精神医療センター(名取市)の富谷市移転後の県南患者への対応として、名取市に民間の精神科病院を誘致する計画を公表。反対する委員らに「どのような意見が出ても私の意見に変わりはない」と強調した。

渡辺議員は村井知事が就任以来、公約に掲げる「衆知を集める県政」のフレーズを引き合いに「県の審議会は衆知を集める場だ」と、知事の審議会軽視の姿勢こそ公約違反とただした。

村井知事は「衆知政治は衆愚政治ではない。私は審議会の意見を受け止めて対案を出した」と応答。「知事選で再編反対を掲げた対立候補が当選したとして、『やはり再編する』となれば公約違反だと大騒ぎするだろう」と反論した。

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