【渡辺勝幸一般質問】【大綱1】知事の全国知事会会長就任の期待と懸念について【第389回宮城県議会】
本日9月13日、
第389回宮城県議会(令和5年9月定例会)において、
渡辺勝幸は一般質問に立ちましたので、
このメルマガで数回に渡って、
一般質問の内容等についてお伝えしたいと思います。
1回目として、
大綱1 知事の全国知事会会長就任の期待と懸念について
その内容をお伝えしたいと思います。
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【渡辺勝幸一般質問要旨】
【大綱1】知事の全国知事会会長就任の期待と懸念について以下3点について知事の所見を伺いたい。
(1)全国知事会会長として進めていきたいことについての思いや、
現政権に対する対峙姿勢、抱負、決意、志についてどうか。
(2)今後、知事が物理的に不在となることが増える中で、県政の政策決定過程をどのように進めるのか。
また、副知事に大きな役割を与えることも重要と考えるがどうか。
(3)宮城県議会議員選挙の結果、自民党が単独過半数割れとなった場合、
知事に対する県民の信任が損なわれたと捉えることもできると思うがどうか。
【大綱2】富県宮城と経済安全保障について以下5点について知事の所見を伺いたい。
(1)経済安全保障の観点から半導体をはじめとした製造業の誘致をさらに進めるべきと思うがどうか。
また、ヘルスケアやクリーンエネルギー、航空宇宙関連産業といった分野の誘致も今後重要であると思うがどうか。
(2)処理水の海洋放出に関連して中国向けの輸出に大きな影響が出ているが、
中国に依存しない輸出体制の強化を図るため、国と連携しながら、中国以外への輸出、販路開拓を推進すべきと思うがどうか。
(3)世界各地の宮城県人会の方々は、距離は離れていても我が県を思う気持ちや県産品を売り込む意欲は強いため、
県産品の海外販路開拓に生かしていくべきと思うがどうか。
(4)沿線の賑わいを取り戻しつつある県道10号線について、
観光の視点から戦略的に活用し、沿線市町と連携しながら地域経済活性化を促進していくことは、
観光ルートの一つとしても重要であると思うがどうか。
(5)県道10号線は賑わいを取り戻しつつある一方、
渋滞が発生し、生活道路として利用する住民から不満の声が上がっているため、
地域の活性化と地域住民の生活の向上は、足並みを揃えることが必要と思うがどうか。
【大綱3】4病院再編問題への懸念等について以下4点について知事の所見を伺いたい。
(1)先月31日開催の精神保健福祉審議会のように政策判断の乖離があった場合に、
放置したまま政策を進めることは本審議会のみならず、他の審議会にも影響が及ぶと思われるが、審議会とはそもそも何か。
また、位置付けや審議状況をどのように認識しているのか。
(2)公約について、総合的に判断して一票を投じる方や当選後に想定できなかった事案が発生することもあり、
選挙時の公約とその実行には厳密性は求められていないと思うが、4病院再編に対する公約実行の厳密性についての考えはどうか。
(3)4病院再編について、本来の議論の是非ではなく、
知事の強引な政治手法等に対する批判が起きているように感じているところであり、
改めて4病院再編を通じてめざすもの、再編の必要性は何か説明を求めるがどうか。
(4)世界では死因の第3位となっているCOPDについて、
次期みやぎ21健康プランにおいて、認知度向上等に向けた普及啓発やハイリスク者等への受診勧奨強化を取り入れるなど、
健康寿命の延伸の観点の政策を推進すべきと思うがどうか。
【一般質問要旨ここまで】
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【大綱1】知事の全国知事会会長就任の期待と懸念について以下3点について知事の所見を伺いたい。
(1)全国知事会会長として進めていきたいことについての思いや、現政権に対する対峙姿勢、抱負、決意、志についてどうか。
自由民主党・県民会議の渡辺勝幸でございます。
議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、大綱三点について質問いたします。
大綱一点目、「知事の全国知事会会長就任への期待と懸念について」お伺いいたします。
村井知事におかれましては、九月三日より全国知事会会長に就任されました。
宮城県知事が全国知事会の会長に就任されるのは史上初めてとのことであり、
宮城県民の一人として大変うれしく、心よりお祝いを申し上げます。
全国知事会は、地方の声を国に届ける諸団体のなかでも上位に位置付けられており、
かねてより国に対して、地方の要望や政策提言を行ってきました。
私自身も、この県議会において、三位一体の改革による弊害として、
新生児聴覚検査事業、学校図書館図書標準、新聞配備などを挙げながら、
地方税財政の在り方について議論をしてきましたが、
地方が元気になるような活動をさらに進めていただきたく、大いに期待をするところであります。
全国知事会会長として知事が進めていきたいことについて、
その思いや、岸田政権に対してどのように対峙していくのか、抱負、その決意や志についてお伺いします。
(2)今後、知事が物理的に不在となることが増える中で、県政の政策決定過程をどのように進めるのか。
また、副知事に大きな役割を与えることも重要と考えるがどうか。
一方で、全国知事会の方向性と宮城県の方向性が必ずしも一致するとは限りません。
また、知事が全国知事会会長という重責を担われることにより、ますます多忙を極められることとなり、
これまでのように県政の課題の細部にわたって直接指揮を執ることが困難になってくるのではないかと懸念されます。
そこで、歴代の全国知事会会長が二足の草鞋を履いた後に県政がどのようになっていったか各県議会の議事録等を読んだところ、
ある県では、県知事の知事会長就任により、その後、業務が多忙をきわめる余り、地元を不在にすることが増え、
県議会において「県政に影響はないのか、知事会長としての活動が県にとって本当にメリットがあるのかといった声がある」
という指摘がありました。
特に、村井知事はこの十八年間、善かれ悪しかれ、
トップダウンで物事を決めていかれることが多かったように感じます。
今後、政策決定の形成過程において、知事不在により県政の重要課題について物事が決められないということは
何よりも避けなければならないことであると考えます。
今後、知事が物理的に宮城県を不在にすることが増えるなかで、
県政の政策決定過程をどのように進めると考えておられるのか、
副知事に大きな役割を与えていくということも重要であると考えますが、知事の見解をお伺いいたします。
(3)宮城県議会議員選挙の結果、自民党が単独過半数割れとなった場合、知事に対する県民の信任が損なわれたと捉えることもできると思うがどうか。
さて、この県議会定例会が県議会議員今任期の最後の議会となり、
私もこれが最後の質問であってもおかしくないとの覚悟を持ちながら、この議会に取り組んでおりますが、
県議選はこの十月二十二日に投票日を迎える日程となっております。
この県議選は、震災以降、ちょうど宮城県知事の任期の折り返しである時期に行われ、
「県政運営の是非が争点となる知事選挙の中間選挙的な意味合いがある」ものと考えられます。
七月に行われた仙台市議選をはじめ、ここ最近の選挙は全国的に自民党に厳しい結果となっており、
新しい政党などへの支持が高まっているとの報道もあります。
仮定の話ではありますが、この十月に実施される予定の宮城県議選で自民党公認候補の選挙結果によって、
県議会において自民党が単独過半数割れとなった場合、
村井知事に対する県民の信任が損なわれたと捉えることもできると思いますが、
知事の見解をお伺いいたします。
(大綱二、三は明日以降に続けます)
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(第4747号 令和5年9月13日(水))