「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に抗議する決議」を宮城県議会、全会一致で可決
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2月24日、ロシアは隣国ウクライナへの軍事侵攻を開始しました。
これを受けて、
宮城県議会でも自民会派を中心に、
「ロシアに対して厳重に抗議すべく県議会として決議を出すべき」
という意見をいただきました。
25日以降、石川光次郎第44代宮城県議会議長、
佐々木幸士自由民主党・県民会議会長を中心に、
できるだけスピード感をもって、
しかし全会一致の決議となるためにどのような内容がよいか議論をしながら、
原案をつくったところです。
今回の事案は、国際法の深刻な違反、国連憲章の重大な違反であると同時に、
「力による一方的な現状変更」について、
断じて容認することはできないということをこの決議案において記しています。
これは当然のことながら、アジアにおいても、
そして国際社会においても容認してはならないという意味でもあります。
さらに、ロシアに対するより強固な経済制裁、
そして即時攻撃停止、部隊の撤収を強く求めながら、
わが国においても、法人の安全確保や今後のわが国への影響がどのようになるか、
見極めながら万全の対策をとるよう政府にも求める内容としたところです。
2月28日には、原案を自民会派役員で固め、会派内に共有し、
宮城県議会の他会派にも原案を提示し、意見を伺いながら、
県議会のルールの中で最短の採決となるよう、
しかし同時に全会一致となるよう、
遠藤隼人政調副会長とともに調整を続けました。
3月1日午前の自民会派総会で協議、
石川光次郎議員が、できるだけ早くの決議案成立をと呼びかける発言もあり、
自民会派所属議員からは賛同、原案の了解、一任をいただきました。
そしてその後、同日昼に開催された、各会派政調会長会議で、
決議案について、他会派も含め議論をしました。
ここで突然、社民党会派から修正案が提出され、議論が紛糾。
できるだけ原案の内容を尊重しながら、
合意できる文言を選ぶという議論もしましたが、
3月3日の本会議採決を考えると、
同日中の政調会長会議で合意を得なければならず、
午後の本会議や他の委員会等の日程を考えると大変厳しい日程でもありました。
各会派の政調会長からご意見をうかがい、
最終的には提出された修正案の取り下げにご理解をいただき、
原案通りの内容で各会派政調会長会議として整いました。
その後、3月2日の議会運営委員会で了承、
そして本日3月3日午前の宮城県議会本会議で、
「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に抗議する決議」
が全会一致で可決されました。
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ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に抗議する決議
⇒ https://www.pref.miyagi.jp/site/kengikai/ketugir04.html
ロシアは2月24日、ウクライナへの軍事侵攻を開始した。
この軍事侵攻は、明らかにウクライナの主権及び領土の一体性を侵害し、
武力の行使を禁ずる国際法の深刻な違反であり、国連憲章の重大な違反である。
力による一方的な現状変更は断じて認められず、これは、欧州にとどまらず、
アジアを含む国際社会の秩序の根幹を揺るがす極めて深刻な事態であり、断じて容認できない。
我が国はロシアに対して、より強固な経済制裁を断固行うべきである。
よって、本県議会は、ロシアに対し、厳重に抗議するとともに、
即時に攻撃を停止し、部隊をロシア国内に撤収するよう強く求める。
また、政府に対し、ウクライナ在留邦人の安全確保及び我が国への影響対策について万全を尽くすよう求める。
右、決議する。
令和4年3月3日
宮城県議会
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決議案調整の過程で、修正案提出があったように、
今回の事案についても、様々な意見が、
宮城県民にも、日本国民にもあると思いますし、
世界の国の中にも様々な意見があることと思います。
実際に多くの地方議会で、
こうした決議が可決されているとのことですが、
その過程ではそれぞれの意見があったところもあると聞いています。
しかしやはり、今回のロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、
わが国にとって他人事ではないことであり、
全会一致で、宮城県議会としての意志を示すことができたことは、
振り返ってみてよかったと思っています。
宮城県議会令和4年2月定例会は3月18日まで続きますが、
後半戦は当初予算、補正予算の審議となります。
コロナ対策、経済対策を含め、
県政の諸課題について年度末に向け、
取り組んでいきたいと思います。
(第4188号 令和4年3月3日(木)発行)