言葉には霊が宿っている
「言霊」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「言葉」ではなく「言霊」。
「霊」が宿っているわけです。
これはわが国独自の文化であり、
言葉には霊が宿っており、
その霊の持つ力が働いて、
言葉に表したことは現実になる。
そのような考え方です。
日本では古来、
言葉には力があると信じられていて、
良い言葉を発すれば良いことが起こり、
悪い言葉を発すれば悪いことが起こる。
そう言われてきました。
祝詞奏上などは絶対に間違えてはならず、
結婚式などで言ってはいけないとされる忌み言葉も、
言霊という考え方によるものですし、
私たちの生活の隅々に実は、
言霊という考え方が残っているんですね。
大和言葉では、
言うも「こと」ですし、
事も「こと」と読みます。
漢字は後から入ってきたので、
そう考えると両者ともに同じものだったと言えるでしょう。
言霊があると考えれば、
口癖が人の性格を決定づけるでしょうし、
そこから降りかかってくる事象も決まっていくことでしょう。
すてきなことばを使ったり、
プラスの言葉を投げかけ合えば、
幸せが訪れる、そうとも言えますね。
言葉遣いは大事です。
数年前から、YouTubeで「THE FIRST TAKE」というチャンネルがあり、
よく聴いているのですが、これは、
いま旬のアーティストが、「一発撮り」で歌うという動画です。
本当にすごい歌手から発せられる歌声に乗っている歌詞も、
胸を打つものがあるのは、言霊があるからなのだろうなと感じます。
MISIA – 明日へ / THE FIRST TAKE
⇒ https://youtu.be/jqd0wnW_HCI
いろんなアーティストが歌っていますが、
最近はMISIAの歌がすごかったです。
言葉や歌声からは素晴らしいものが、
私たちの心に届けられるものですが、
しかし一方で、人を傷つけたり、
人を呪うような言葉を使うことは、
やはりどんな状況に陥っても使わないようにしたいですね。
日頃から使う言葉が人生に跳ね返ってくると考えれば、
言葉というものが非常に大切なので、
しっかりと身につけていかなければいけないなとあらためて感じます。
日々、気をつけたいですね。
わが国の国語は奥が深いので、
言霊とともにしっかりと学んでいきたいと思います。
(第4150号 令和4年1月24日(月)発行)