【渡辺勝幸一般質問】答弁要旨【大綱1】【第377回宮城県議会】

3月3日、
第377回宮城県議会(令和3年2月定例会)において、
渡辺勝幸は一般質問に立ちましたので、

このメルマガで数回に渡って、
一般質問の内容等についてお伝えしました。

今回は、質疑に対する答弁内容について、
お伝えしたいと思います。

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【答弁要旨ここから】

【大綱1】地方自治と国の制度の在り方について以下4点について知事及び教育長の所見を伺いたい。

(1)国の一律の制度により、地方の政策的自由度を縛る事例も見られるが、
廃止すべき制度とその理由はどうか。
また、地方と国の政策の在り方について、齟齬や乖離があると思うがどうか。

知事の答弁:
数次に渡る地方分権一括法の施行により、
地方分権の取組が進んでいる一方で、
国が一律に設定した「従うべき基準」が多用され、
地方自治体の自主性や自立性が高まっていない現実があるとの指摘がある。

私も、「従うべき基準」は廃止し、
地方自治体の決定権を拡充する必要があると考えており、
全国知事会等を通じて国に働きかけているところ。

また、公共の福祉の実現に向けては、国と地方は協力して政策を展開していくことが重要ですが、
国の一律の政策がそれぞれの地域の実情にそぐわないこともあるので、
今般の水道法の改正などのように国と協議しながら、
更に地方の権限と裁量の拡大を進め、
地方の自由度を高めていく必要があると考えている。

(2)教育のICT環境の整備が急務となる中、
国の支援を活用した継続的な取組が必要と思うが、県内市町村の状況はどうか。

教育長の答弁:
教育におけるICT環境の整備については、
昨年度からの「GIGAスクール構想」に基づく国庫補助により、
各小・中学校において、1人1台の学習者用端末
及び高速大容量の通信環境整備が一気に進み、
今年度中に県内ほぼ全ての小・中学校において整備が完了する見込み。

今後は、市町村において端末の保守や更新等が必要になることから、
県としては、令和3年度政府要望において、
国庫補助による継続的な支援を求めたところであり、
引き続き、小・中学校におけるICT環境の整備に
必要な財源の確保に向けて要望していく。

(3)公立小中学校の学校図書館は、国が蔵書数の基準を定め、
図書購入費として地方交付税措置がなされているが、
この図書標準の達成割合について、新聞配備と併せ、現状はどうか。

教育長の答弁:
国が5年ごとに実施する「学校図書館の現状に関する調査」では、
平成28年度の県内の学校図書館で図書標準を達成している
小学校の割合は67.5パーセント、
中学校は54.5パーセントであり、
全国とほぼ同水準となっている。

また、新聞配備については、
小学校が27.6パーセント、
中学校が16.8パーセントであり、
全国と比して、十分とは言えない状況にあると考えている。

県教育委員会としては、これまでも
学校図書館の図書の整備充実等について周知を図っているところだが、
新学習指導要領においても学校図書館の一層の活用が求められていることから、
今後とも、小・中学校における新聞配備の促進を含む、
図書館の整備充実を市町村教育委員会に更に働きかけていく。

(4)新生児聴覚検査事業は、三位一体改革で国庫補助が廃止され、
地方交付税措置に移行したが、数年前は公費負担を行う市町村が皆無であった。
市町村の現況と県の対応はどうか。

保健福祉部長の答弁:

検査費用については、市町村に対して地方交付税により所要の財政措置が講じられており、
県内での公費負担の実施は、現在7市町まで広がっている。

聴覚障害は、早期発見・早期支援によって、
その後の発達への影響を最小限に抑えられるものであることから、
県としては、初回検査に限らず精密検査の結果も把握し早期支援につなげるよう、
市町村に指導助言するとともに、受診者の経済的負担の軽減のため、
公費負担についても会議等を通じて促していく。

【答弁要旨ここまで】
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【渡辺勝幸一般質問】【大綱1】地方自治と国の制度の在り方について【第377回宮城県議会】
⇒ https://katsuyuki.jp/2021/03/03/

【渡辺勝幸一般質問】【大綱2】「社会全体で支える宮城の子ども・子育て」について【第377回宮城県議会】
⇒ https://katsuyuki.jp/2021/03/04/

【渡辺勝幸一般質問】【大綱3】富県躍進に必要な「新しい価値」について【第377回宮城県議会】
⇒ https://katsuyuki.jp/2021/03/05/

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【渡辺勝幸一般質問要旨】

【大綱1】地方自治と国の制度の在り方について以下4点について知事及び教育長の所見を伺いたい。

(1)国の一律の制度により、地方の政策的自由度を縛る事例も見られるが、廃止すべき制度とその理由はどうか。また、地方と国の政策の在り方について、齟齬や乖離があると思うがどうか。

(2)教育のICT環境の整備が急務となる中、国の支援を活用した継続的な取組が必要と思うが、県内市町村の状況はどうか。

(3)公立小中学校の学校図書館は、国が蔵書数の基準を定め、
図書購入費として地方交付税措置がなされているが、この図書標準の達成割合について、新聞配備と併せ、現状はどうか。

(4)新生児聴覚検査事業は、三位一体改革で国庫補助が廃止され、地方交付税措置に移行したが、数年前は公費負担を行う市町村が皆無であった。市町村の現況と県の対応はどうか。

【大綱2】「社会全体で支える宮城の子ども・子育て」について以下6点について知事の所見を伺いたい。

(1)「新・宮城の将来ビジョン」において、政策推進の基本方向として、子育て支援を新たに柱立てするに至った考え方や、子育て政策の具体的な在り方はどうか。

(2)私立幼稚園教員の処遇については、これまでも一定程度の改善が図られてきたが、人材確保の観点から、認定こども園と同程度の処遇となるよう更なる改善が必要と思うがどうか。

(3)心身障害児の増加により、幼児教育現場からは、特別支援教育に当たる教員の不足への対応や、研修の充実が課題との声が聞かれるが、現状と今後の方向性はどうか。

(4)幼児教育の現場においても、新型コロナウイルス感染症への長期的な対応が求められており、行政による継続的な支援が必要と思うがどうか。

(5)障害児も安心して遊ぶことのできるインクルーシブ公園の設置は、共生社会の実現に資する政策の一つであり、既存遊具の更新等での対応が可能であるが、その対応についてどうか。

(6)自転車安全利用条例が4月から施行されるが、ヘルメット着用の現状と今後の方向性はどうか。また、高校生のヘルメット着用を一層促進する必要があると思うがどうか。

【大綱3】富県躍進に必要な「新しい価値」について以下5点について知事の所見を伺いたい。

(1)少子化の進行や復興需要の減少を含む経済の縮小が見通される中、新・将来ビジョンに掲げる「新しい価値」創出の実現が重要だ。宮城ならではの新しい価値について見解はどうか。

(2)政策展開にデジタル化推進の視点を取り入れることで、我が県のデジタル化は大きく伸びる余地があると思うが、庁内外の人財活用を含め、デジタル庁設置を踏まえた対応はどうか。

(3)園芸産出額倍増の目標実現に向けては、「新しい価値」の明示やデジタル化との融合も重要であり、園芸サプライチェーンの構築への取組と併せ、具体的な施策はどうか。

(4)我が県は、来年2月に、県制150周年の節目を迎えるが、様々な記念行事のほか、観光振興も含めた地域活性化策を講じるべきと思うがどうか。

(5)我が県は、スポーツと芸術文化のプロが身近に存在する恵まれた環境にあり、子ども達の健全な成長の促進に向け、スポーツ等に触れる機会を更に創出していくべきと思うがどうか。

【一般質問要旨ここまで】
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「渡辺勝幸 宮城県議会県政活動報告」(ブログ)
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(第3828号 令和3年3月8日(月)発行)